WEEKLY CINTERTOTTING NOTES : 12/27/2019
・12/22「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」109 Cinema二子玉川 IMAXシアター (今年97本目)
いよいよこの日が…という気持ち。公開から数日経っていたのだけど、公開後初めての日曜日であることと、22日が109シネマのサービスデーということもあってか深夜のチケット発売時はサイトにアクセスできずになかなか苦戦しました。なのでここにいるみんなは夜更かししてなんとかがんばってチケットを入手した人たちなのだな…と周りを見回して小さく頷くわたし…
ノーラン最新作の「TENET」の予告が流れたのですがカッコイイ!どうやら映画本編の冒頭シーンをそのまま6分ほど流すというもの。私の記憶が正しければ、映画の情報は最後にバーンと出るタイトルのみで、ノーランの名前すら無かったかも。大胆でいいですね。
「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」について。お友達同士でスターウォーズについてヤイヤイ言うのって本当に楽しいですよね。今作で言うと、フィンうぜーんだよ!とかジェダイ先輩方、なんか楽しそうでいいっすね!とか…そういったことは別として私が今回の三部作を見終えた現時点でのひとつの大きな感想としては、悲しいという気持ちでした。あまりにカイロ・レンという存在や彼の苦しさが魅力的で、(そしてそれを再現するアダム・ドライバーの底力よ)そもそも彼以外に、その心に寄り添いたくなるようなキャラクターがこの三部作で出て来なかったとも言えます。
I know what to do, but I don't have the strength to do it. と言ってたカイロ・レン、そしてベン・ソロ(彼のことをもっと長く見ていたかった)のあまりに普遍的でヒューマニティそのものといえるジレンマの到達点が、ああいうきれいな形でおさまりましたね!というような図式が私にとっては本当に悲しいことだった。彼のイキって作った赤い線入りのマスクも思い出すほどに切ない。本当はどうなればよかったかもわからない。レイ、ポー、フィン三人衆のグループハグも納得できない。レイが探してた自分というものはどういうものとして自分で納得できたかも本当によくわからない。I'm just Reyへの共感を返してくれ!なんだよ!わかんね!
・12/25「i-新聞記者ドキュメント-」アップリンク吉祥寺 (98)
クリスマス!映画前に映画友達にコーヒーがすごく美味しい「キチム」というカフェに連れていってもらいました。地下に降りていくと、広めの店内ですごく落ち着きました。吉祥寺に来るのはまだ二度目なのですが、街の充実度がムンムンですね…
「i-新聞記者ドキュメント-」について。今年の6月に公開した「新聞記者」を観てないどころか、どちらもの映画のモデル・被写体になった東京新聞記者の望月衣塑子さんについても知らないまま、森さんの新作を遅ればせながらクリスマスに観に行きました。
こういう言い方をしても当の本人は「知らんがな」だとは重々承知しているのですが、森さん珍しいな、今回はこういう作品か〜と思いながら観始めました。ですが終盤の街頭演説の喧騒に少し遠くを見つめるように佇む望月さんの瞳を観ていると、本当に誰やねんという感じなのですが、ああ森さんの映画だなとしみじみ思いました。
また、正直、望月さんのやっていることの意義を生意気にも疑問に思ったりもしたのですが、制限の中にこそクリエイティビティが発揮されるということが目の当たりにできました。
・12/26「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」 (98)
仕事のため、自宅にてDVDで鑑賞。つい先日観た「ファイティング・ファミリー」の予告で流れて気になっていました。
あの予告で知らされる『ベストセラー小説、待望のシリーズ新作の翻訳業務のため翻訳者たちを2ヶ月にわたり監禁』という仕事、なんだそりゃとなりますよね。実際のところあの有名な「ダヴィンチコード」の四作目にあたる「インフェルノ」の翻訳作業も似たような状況下でなされたそうです… ヤバ…パンフレットのコラムでまさに「インフェルノ」の日本語訳を担当された越前敏弥さんの解説が掲載されてましたがすごく面白かったです。(日本語版は遅れて発売になったので越前さん自身は監禁はまぬがれたそうです)
「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」、そんなトンデモ監禁翻訳業務をベースにしたミステリーもの。予告を見るとわかるのですが、監禁したところで内容の流出が防げなかったのです。ネタバレにならないところで言うと、途中までは行動力ありまくりのTO(トップオタ)vs激情型在宅派みたいな構造に妙にフィットしていたのが見所でした。
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