アラヒフノウタ 〜団塊Jr.〜 ＃７２
７2 不動産巡り
困った家康は親しい仲間に相談する
あんな米も獲れぬ荒れた土地
もらっても何もメリットはない
ってみんな怒った
メリットがないなら
まだ断ってもいい段階の時
でも断るにしても理由がいるから
とりあえず調査を行う
小田原をはじめとした候補地を
仲間と共に下見をする
多くの仲間は現実を見ればすぐに
やめると思っていた
元々、三河の人が多かったから
慣れた所に戻りたいという思いは強い
でも家康の気持ちは変化していく
目的は発見と好奇心へ
一人チャンスとして本格的に
物件探しを行うようになる
徐々にワクワクした
新居を探す不動産めぐりのように
今で言うとこんな感じ
住宅情報誌片手に
ネットで地域の口コミ情報をチェックし
スーパーが近くにあってとか
美味しい中華のお店はとか
他人には分からない
自分だけのポイントを
チェックし歩き回る
そして視点は広がる
不動産探しからから街づくり
インフラが整備され
人々が生活する姿を想像する
洪水多発地帯の関東平野を見ながら
決して数年では終わらない
そんなプロジェクトを思い描いた
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