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対人恐怖症だった私が営業を天職と思えるようになったある人との出会い【Our Stories vol.5】

<メンバーインタビュー>
部下育成スキルアップコースを監修している朝田さん。快活でお話上手な印象がありますが、昔は人と話すのが大の苦手だったそう。そんな朝田さんがなぜ営業職を志し、愛を届ける営業のプロになったのかを伺いました。

営業とは「愛を届ける・希望を届けること」と語る朝田さん

<朝田 思乃(あさだしの)さんプロフィール>
株式会社プロビーダ 代表取締役
早稲田大学教育学部卒業後、株式会社リクルート入社。18年の勤務経験で「法人向けソリューション営業」「営業マネジメント」「新規事業開発」など、仕事筋力と商売感度を身につける。その後、ベンチャー企業の役員として、リアルな経営経験を積むことでマネジメント領域を学ぶ。
2008年、株式会社プロビーダ設立。「コーチング」「キャリア」「リーダーシップ」「マネジメント」を中心に、研修登壇800回、個別コーチング1000時間。組織開発プロデューサー(企業コーチ)として、人の育成と組織開発に取り組む。
プロフェッショナルコーチCPCC(米国CTI認定プロフェッショナルコーチ)
チームビルディングコーチORSCC(CRRグローバル認定 システムコーチ)
リーダーシップ開発コーチTLCCP(TLC認定プラクティショナー)
などの資格を持つ、コーチングのプロフェッショナル。
企業研修、ワークショップのトレーナーとして活躍すると共に、エグゼクティブへのビジネスコーチングを行なっている。

Q.部下育成のプロの朝田さんですが、どんな幼少期だったのでしょうか?

本を読むのが大好きな子でした。あまり裕福な家庭ではなかったのですが、母が本好きでたくさんあったんです。自宅が地域の図書室になっていたぐらい。
娯楽がなかったのもあって、死ぬほど読みましたね。世界少年少女文学全集のようなものがあって、『若草物語』や『赤毛のアン』といった王道から、『罪と罰』、『東海道中膝栗毛』まで読み漁りました。たくさん本を読んでいたせいか中学までは結構勉強もできました。ただ、本を読んだり、漫画家を目指して絵を描いたりと、かなり内向的なところがあったんです。高校ではそんな自分を変えたいと思って、一番苦手意識のあったスポーツに挑戦しようかなって。でも、いきなり大人数のスポーツは怖いから、ひとりでできるものというので軟式テニス部に入りました。

大学には一浪して入ったんですけど、当時周りには女の子で大学に進学する子はほとんどいなくて。私も1年目に志望校全てに落ちた時はあきらめようと思いました。でもその時に父が「思乃はひとりっ子だから、いい友達を作らないといけないよ。東京の大学には全国から人が集まる。本当に大学に行きたいのなら浪人しても行きなさい。若いうちの一年なんて問題じゃないから。」って言ってくれたんです。
父も苦労して大学を出た人だったので、我が子に教育を残してやりたいと思ったんじゃないかな。当時は何も考えませんでしたが、今となっては有難いというか、背中を押してもらったなと思います。

中学生の頃まで漫画家を目指していた朝田さん

Q.早稲田大学、教育学部国語国文学科に進学されます。どんな大学生活でしたか

教育学部国語国文学科は早稲田の中では女子の比率が高く、高校の延長のような感じで、のびのび学べました。OGには、リクルートの3代目社長だった河野栄子さんもいらっしゃいます。
卒論は『源氏物語』。勉強はそこそこで、一番時間を使ったのはテニスかな。
大学でも軟式テニスを続けました。というのも高校時代は自分の弱さを克服するために、とりあえず苦手なことに挑戦。という感じでしたけど、勝つことへの欲のなさとか、いざ勝ちたいと思っても手がすくむとか、弱い自分を強く感じていて。大学に入ったら勝つことにこだわろう。と思ったんです。
部員も少なく、練習を工夫する中で、最後は東京六大学リーグで優勝したり、関東リーグで昇格するなど、自信をつけることができました。

Q.有言実行で、結果を出すのがすごい!どうしてリクルートを選んだのですか

就職の時、「社会の中でプレッシャーに負けず生きていける人になりたい」と考え、営業職を意識するようになりました。当時私は人間関係に自信がなく、そんな自分を変えたい、強くなりたいと思ったのと、昔から「努力!根性!」というタイプで。営業は、数字で勝負する理不尽な環境であり、それが人を強くする、と思いこんでいました。
父の存在も大きかったです。父はビル建築の営業をしていて、熱心にお客さんに通っていましたが、なかなか成果が出ませんでした。でもある時、小さなビルの契約が一件取れたって帰ってきた時の顔が本当に嬉しそうで。父は、営業を通じて人としての幅が広がったように思いました。それもあって営業職に憧れを持ったんだと思います。
 
リクルートでは入社半年後に営業配属になりました。当時通信事業が立ち上がった年だったので猫も杓子も、当時で100人だったか300人だったか、とにかくすごい勢いでその部署に放り込まれました。
 
通信系の部署でしたが、私は通信には興味がなくて。でも組織営業(BtoB)は面白いなと思ったんです。なぜかというと、その部署にはHR系とか全社の売れているトップ営業マンが集まっていて、組織をどう見るか、誰が決裁者なのか、どう数字を作るかとか話してるんですね。組織営業って、8割方ロジックで動くんだけど、あとの2割は結局なにかポリティクスみたいなものが働くんです。組織図を見て、誰と誰が仲がいいのかとか、誰が通すのかとか、どういうアプローチをするのかとか話していて、その辺りの営業活動がすごく面白くて。
また、価格だけの勝負じゃないというのを学んだのも大きかったですね。私の担当する商材が、今のお客さんに必要ないのなら、必要な商材を扱う他の人を紹介したらいい。窓口として私がお客さんに何ができるんだろうと。いつもお客さんの全体像を意識していました。

Q.リクルートでのやりがいを感じ始めたんですね。思い出のエピソードはありますか?

入社2年目のことです。ある上場企業への通信回線変更の案件でコンペになりました。粘りに粘ったものの、ライバルが強く、ダメかなと思った最後12月の25日のクリスマスの朝に、担当の部長さんから電話をもらって。「御社に決めました。」と言われたんです。舞い上がったのも束の間、その方は「ここがスタートだからね。宜しくお願いしますよ」と続けられました。私はその言葉を聞いて頭をガーンと殴られた気持ちになったんです。当時は、成約をとるのが営業のゴールになってたんですけど、「そうか」と。会社の基幹回線を変えるという何億もの仕事を決めてくれたのは、リクルートを信頼してくれたのみならず、私のことも信じて託してくれたんだと気づいたんです。この経験はとても大きかったですね。私はこの方以外にも多くのお客さんからすごく育ててもらったし、救われたなと思っています。

Q.朝田さんの考える営業職の魅力とは

私は「営業」とは愛を届けること、希望を届けることだと思っています。
いい商品を作っていくのは営業の役割だと思うんです。お客さんと社内との窓口、接着剤となって、チューニングをしながら、社内の仲間が作ってくれた商品を、お客さんに届ける。そうしたことが営業の面白みであり醍醐味であり、営業こそが商品を作れると思います。
営業とはマーケットを切り拓いて市場を作っていくということですから、最強ですよ。

Q.どんな人が営業に向いていますか

基本的に素直な人ですね。あるいは一度ちょっとやってみようと思える人。自分を変える必要はなくて、野球でいう球種を増やせた方がいいですよねという話です。ストレートだけじゃなく、フォークやカーブも投げれたほうが、自分自身も相手の可能性も広げられますよね。

Q.「部下育成コース」の受講生の様子はどうですか

皆さん変わりますね。人を教えるということは自分自身のあり方を振り返ることです。自分の言葉が相手にどんなインパクトを与えているか、効果があるのか振り返るんですけど、これって実は日頃、あまり意識していない。部下をちゃんと見れば、相手も変わるんです。お客さんに対してはちゃんと見ているけど、部下に対しては見ていない方が多い。この点に皆さんハッとされて、飛躍される方が多いです。私のコースはコーチングのエッセンスを盛り込んでいるので、真面目にやることで、人生が変わるぐらいのインパクトがあると思います。

Q.サプリで成し遂げたいことを教えてください。

世の中でも営業の面白そうなグループがいくつもあるようですが、サプリでももっと面白いことをしたいですね。昔リクルートで、全国から営業職の人が集まって本当にリング上で営業力を競う「営業ロープレ大会」があったんですけど、あれをサプリでもやりたいな。「営業マン甲子園」みたいな。
私はとにかく営業の面白さを伝えたいんです。スキルを超えて、愛を語る、夢を語るを実現したいです。

(取材者感想)
飾ることなく過去のご苦労から色々語ってくださった朝田さん。「営業ロープレ大会やるなら参加したい!」と意気込む姿もパワフルで素敵でした。

朝田さんが監修した「部下育成スキルアップコース」では
部下との関係性構築・育て方のお悩み解消に役立つコースです。
詳しくはこちら↓
https://www.sapuri.co.jp/training

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