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頑張り屋さんほど陥ってしまう罠

こんにちは、タカです。


前回は、

『シャイロックの子どもたち』
池井戸潤 著


こちらの本の読書感想を書きました。


仕事を巡る悲喜こもごも。
働いていると、大変なこと、
嫌なこと、

それから、
達成感や充実感も、
様々ありますよね。


そんななかで、
やっぱり
働く環境って大切!

そういうお話をしました。


考えてみると、
真面目に頑張りすぎてしまう人。

それがゆえに、
半沢直樹シリーズのような
悪徳上司になってしまう。


そんなこともあるのかな、
と考えましたので
お伝えしていきます。


前回記事


上司も辛いよ


池井戸潤作品の特徴としては、
リアルな会社現場。
というのがあります。

出世欲、過剰な成果至上主義。
そうした環境にてのし上がろうとする、
主人公や上司たち。
翻弄される人々。


出世のために、周りを蹴落とす上司、
不正事案や保身、隠蔽工作など。

そして、
そうした悪徳上司は
だいたいは最後に報復措置がとられて、
地獄に落とされるのです。


頑張っている人が
最終的には成功する。
悪徳上司は報いを受ける。


そういった勧善懲悪的な
展開が人気の理由でもありますね。



前回記事では、
働く環境も大切だよね。
という言葉で締めたのですが、

それを
読んだ方から
コメントをもらいました。



悪徳上司も、もとから悪人だった訳では無い。
それも含めて環境が大切ですね。



という主旨の言葉をもらいました。


たしかにそうなんですよね。

ドラマや映画は見ていないですが、
小説版ですと、

一人ひとりの登場人物の
生い立ちや感情などが
どんどんと語られいくのですが、


その人の
人となり、背景などを
知っていくと、
最初から悪徳ではないのですね。



むしろ、

真面目で努力家。


そういった人が、
だんだんと結果主義に
陥ってしまう印象です。




出世至上主義、
結果至上主義、

最初は、自分の向上心のため、

例えば、
貧しい生まれで、
高卒でなんとか銀行に入社できた。

ならば、

そういった自分の人生を変えるため、
親への恩返しのため、
拾ってくれた会社のため、


そのために、
言われたことはしっかりと遂行する。
業績などしっかりとやり遂げる。
結婚し、子供が生まれ、
家族のために、良い暮らしをさせたいがために、


出世しよう、
收入を上げよう、
地位を上げたい、
下げたくない。

そういった思いで、
身を粉にして、
会社のため、家族のため、
自分のために、

なんとしても
目標を達成しよう。


そういった元々は、
真面目で頑張り屋な人が、


だんだんと、

無理が生じて、
ミスができなくなり、
失敗をさらけ出せなくなり、


地位を下げられない。
減給となってはいけない。
出世しないといけない。

となってきて、

他人を蹴落としたり、
不祥事や不正、
悪事に手を染めてしまった……



そういったケースも
見受けられます。


目標の奴隷




以前私が
受講したセミナーにて、


決して、
目標の奴隷になってはいけない。


そんなお話が出てきました。


目標を設定して、
そこに向かって努力する。

それ自体は良いことなのですが、

それがために
自分を苦しめることもある。



最初は、
やりたいこと、
なりたい姿、

などがあり、

人生の幸福のために、
目標を立てて
努力をしていた。

そのはずだったのですが、

だんだんと、
目標を達成することが
目的になってしまい、


達成しなければならない。
やらなくてはいけない。
こうあってはならない。

などとなってきてしまうのです。


例えば、

本当は、
家族を豊かにしたい。
そのために仕事を頑張って
出世しよう。

となっていた人が、

朝から晩まで働いて、
休日出勤などもして、
身を粉にして働き詰め。


それによって、
出世して、收入は上がったが、

家族との時間は取れず、
パートナーや子供と
コミュニケーションが円滑にいかず、
仲が悪くなってしまう。

そして離婚などが
起きてしまい、

体も無理が生じて
健康を害してしまう。

身も心も崩れてしまい、
愛する家族も離れてしまった。

これでよかったのか……

なんてビジネスマンも
いらっしゃいました。


こうした、
目標の奴隷に
ならないように、


あくまで、
目標は目標。

その時に目指すところであって、

土台である、
自分の人生や
大切にしたいもの、

それらを犠牲にせず、
人生の目的や理念を
忘れないようにしよう。


そういった内容でした。


まとめ:常に見つめ直すこと


ここまではいかなくとも、

私達も
似たような失敗談、
ありますよね。


そんなときこそ、
『THINK AGAIN』

先日読んだ本ですが、

再考。
考え直すことが大切だ。
そのためにどうするか。

それが書かれている本です。


常に、
自分がしていること、
しようとしていること、
したいこと、やりたいこと。


それらを振り返って、
自分と向き合って見つめ直す。


人間、
一度決めたことだから、
目標なのだからやらなければ。

といって
引き返すことは
なかなか難しいことです。


やろうとしていること、
やりだしたこと、

それらを再び考え直すこと、
そんなこと、
なかなかやらないですよね。

しかし、
始めてみて、

やっぱり違う。
これで合っているのか?
これで幸福なのか?


そうした、
見つめる時間をとることは
有意義なことですし、


間違った目標に
進んでしまい、
引っ込みがつかない。

そんな失敗をしなくてすみます。


目標の奴隷になるのではなく、
人生の理念や目的を見失うことなく、
進んでいく。


そうすれば、

間違っているかもしれないけど、
いまさら戻れない……

そんな失敗しなくてすみますね。

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