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【英文記事に挑戦 No.783】同窓生は、83歳!

【この記事の内容は】

TOEIC専門塾「英語屋」講師が書いています 
・英文記事やウェブページから「TOEIC的」でありながら「大人が興味を持つようなネタ」を探してご紹介。
・読解問題もご用意していますので、ぜひ挑戦してみてください。
・一番最後には、簡単な和訳と解説も。

【Pre-Reading】

オンライン教育の普及とともに、社会人が働きながら大学や大学院で学ぶことは珍しくなくなってきているそうです。

英語屋の受講生の中にも、働きながら国内外のビジネススクールなどで学ばれていた方は何人もいらっしゃいますし、有名人でもたとえば、菊池桃子さんは40歳で法政大学大学院に入学、秋吉久美子さんは53歳で早稲田大学大学院に入学されました。

ただ、80代ってなると話が違います。しかも、博士課程で学んだというのだからただものではない!どんな人物が、何を、どこで学んだのか。記事を読んで大いに刺激を受けましょう。

【問題に挑戦】

Q: Marie Fowler が学び続ける原動力となったのは何?

(A) 子供や孫たちのサポート
(B) SNSでの交流
(C) 両親の経験
(D) 大学からの誘い

↓ 記事はこちら

記事を読んで、問題を解いてから次に進みましょう。

【Side stories】

83歳というのは私の母と同じ年齢でして、ですから余計にこの Marie Fowler さんの記事は衝撃でした。

母も70代まではかなり元気で、漢字検定の勉強などを楽しんでやっていたのですが、徐々にその気力も衰えてきて、普段の会話から認知能力の低下も感じていました。

ただその一方で、先日得意げに「あんた、知ってたか?スマホに『メモ機能』ってあるねんで。ここに忘れないようにメモしとくねん」と言いながら、「ベルギーワッフル」と打ち込んでいました(今、お気に入りのお菓子の名前だけど、覚えられないそうです)。

80代おそるべし!母に負けないよう、私もスマホやネットの新しい機能に挑戦しなければ。

【正解&和訳】

Q: Marie Fowlerが学び続ける原動力となったのは何?
  (C) 両親の経験

An 83-year-old woman became Howard University's oldest-ever gradate
 83歳の女性がHoward大学の最年長の卒業生となった、
when she walked across the stage
 彼女がステージを横切ったとき、
to receive her doctoral degree in divinity.
 神学の博士号(の証書)を受け取るために。

Marie Fowler, who previously earned a bachelor's degree and two master's degrees
 Marie Fowlerさんは、以前に学士号と2つの修士号を獲得している
from the Maple Springs Baptist Bible College and Seminary,
 Maple Springs Baptist Bible College and Seminary校から、
said she initially did not think
 そして最初は思わなかったと述べた
she would make it all the way to graduation.
 卒業までやり遂げられるとは(思わなかった)。

👆この部分で「Marie Fowlerさん」という人物が「どの大学で」「何を専攻して」「どんな学位を得たか」という基本情報がわかりました。

Howard大学とは、ワシントン D.C. にある 黒人が多く学ぶ、全米屈指の名門大学です。

続きを読みましょう。

"It was never my thought that I would go beyond maybe one semester
 「私は、1学期以上先に進めるとも思っていなかったんです、
because, after all, I had been out of school since 1959,"(中略)
 だって、つまるところ、私が最後に学校に行ったのは1959年だもの」
"I didn't even know if I could retain information."
 「記憶を保持できるかどうかわからなかったんです」

Fowler exceeded her own expectations
 Fowlerさんは自分自身の予想を超えて
by earning her doctoral degree in three years.
 3年で博士号を獲得した

👆博士号ってかなりボリュームのある博士論文を書かなくてはいけなくて、しかもそれが審査に通らなくては獲得できないはず。それをたったの3年で!

She said her parents were a major inspiration
 彼女にとって、両親が大きな励み・刺激になったという、
in deciding to continue her education.
 教育を続けるという決断において。

"My mom and dad were born
 「私の両親が生まれたのは
in an era when it was illegal for them to learn to read and write," she said.
 彼ら(黒人)が読み書きを学ぶことが違法だった時代だったの」と彼女は述べた。
"We taught my dad how to read and write and
  「私たちが父に教えたんです、読み書きのやり方
how to sign his name(中略)."
 名前を署名する方法を」。

👆ここから、(C)両親の経験 が正解だとわかりました。

19世紀後半まで、黒人が読み書きを学ぶことを禁止する州法が存在したのは事実だそうです(参照文献)。だからこそ彼女は、学ぶことの重要さ・学べる自由の尊さを身に染みて感じていたのですね。


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