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第4回 現在形 〜現在形のイメージは"そういうもの"〜

こんにちは。

今日は予告通り、現在形について解説します。

おそらく、学校や塾でも習うことなので大丈夫かと思いますが、第一回、第三回で取り上げたbe動詞と一般動詞の文は「現在形」と呼ばれています。

この「現在形」とは一体何なのでしょうか。

"現在"形だから現在のこと?

"現在"形なのだから現在のことについて述べているのでしょうか。

実は、これを考えるのに特に英語の知識は必要ありません。日本語を話す時の感覚で考えてもらって構いません。

それではいきます。

まず、「"現在"形なのだから現在のことについて述べている」という考え方があるとしましょう。

ここに2つの例文を出します。

I am Taro. 私は太郎です。
She plays soccer . 彼女はサッカーをします。

どちらも使われているのは現在形ですね。

ここでよく考えてみて下さい。日本語を話す時の感覚で構いませんよ?

「私は太郎です」「彼女はサッカーをします」

と言うときに「これはあくまで現在のことだ」という意識はありますか?

ありませんよね?ただ、私は太郎である、彼女はサッカーをする、ということを言いたいだけで、全くもって、それが時間のどこを指すかなんて意識は全くありませんよね。

そう。現在形の文というのは、主語が"そういうもの"(太郎である、サッカーをする、英語を話す
などなど)であると言っているだけなんです。
過去、現在、未来などという時間には全く意識が行っていないのです。ただ単に主語が“そういうもの”。ただそれだけ。

文法書を見ると「現在形を使うのは…」と現在形を使うケースをカテゴライズしてあるのを見ますが、そんなカテゴライズは必要ありません。ただ、時間に意識が行かず、主語が“そういうもの”と示してくれているだけだから。

だから、高校英語で習う「現在形は自然の法則や不変の事実を表す」というのもそう。

The sun rises from the east and sets in the west.
太陽は東から上って、西に沈む

Water freezes at 0 degree. 水はゼロ度で凍る

こういうのは、そうなることが決まっていますよね。だからやっぱり、それがいつのことかを考える必要なんてない「現在形」を持ってくるのです。

皆さんのお手元にあるテキストの現在形の文を見てみて下さい。一度、日本語の訳文を読んでみれば、どれも時間に意識を飛んでいないことが分かるはずです。

まとめ

今日はさくっとこの辺で終わります。
現在形の感覚について分かってもらえましたか?
感覚は「主語が“そういうもの”」ですよ。

じゃあ、現在形では時間に意識が行ってないなら、本当に現在の時点で起こっていることはどうするのでしょうか。それはまた今度。

では。

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