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良本など存在しない

ここでは、とりわけ「評論」
あるいは「〇〇術」「〇〇力」といった

考え方やノウハウを共有することを
目的としたものについて言及する。

さて

ところでみなさんは

人におすすめされた本を買ってみたが
結局あまり読んでいない。

という経験はないだろうか。

最近よく本を読んでいて
なんとなく分かりかけたことがあるので

少しまとめてみたいと思う。

まず第一に良本とは何だろうか。

「誰もが読むべき本」という意味で
用いられているならば

この世に真の良本は存在しないだろう。

冒頭に述べた事象に近いことを
私自身も経験したことがある。

リスペクトをしている人物が
紹介した本であったとしても

未だ本棚で眠っている。

私の結論はこうだ。

本の内容に良し悪しなどない。

読者が著者の考え方を
受け入れる段階であるかが重要なのである。

人には

積み上げてきたこと
考えてきたこと

を基盤とする思想の軸のような
ものが存在する。

無自覚であったとしても
多くの人は持っているものであろう。

その「思想の軸」は往々にして不鮮明である。

そして我々は、ほぼ無意識的に
それをより強固なものにするために帆走する。

SNSで、共感した意見に対して
いいねをすることもこれに当てはまる。

そうやって独自の「思想の軸」は
徐々に形作られていく。

自分の考えが正しいという思いが強くなる。

ようするに我々は

その時々の環境・知識レベル・悩み・トレンド、
そういった総合的な要素によって生み出された

「思考の軸」を

肯定できるものに強化することを求めているのだ。

したがって

本が読者に刺さるのは

全く新しいことが書かれている場合よりも

読者が元々潜在的に持っている考え方に近い
という場合が多いのではないだろうか。

もちろん

人の考え方は時間の流れによって変わるので
かつて興味がないと思って棚に戻した本を
久しぶりに手に取ったら

「こんな面白いことが書かれていたのか!」

と感激することもあるだろう。

逆に大量にふせんを貼り、マーカーを引き
「バイブル」として認定したはずの本も

持っていること自体が価値のある
オブジェと化してしまうこともあるだろう。

結論、

本は読むタイミングが重要だ。

ネットに書かれているレビューを
過信するのはあまりにももったいない。

もしかしたら

あなたが知識レベルにおいて
レビューを書いている誰よりも先を行っていて

その本が今のあなたに
激刺さりする可能性があるかもしれない。

以上のことから

本は書店で手に取るか、
ネットでサンプルを見るなどして

実際に読み、今の自分に合っているか
肌感覚で見極めることをおすすめしたい。

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