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陳さんの本気と私の浮気

AM11:30 「よし、時間だ。」 おもむろに起立し、スーツをまとう。

「今日も陳さんですか?」

「よくわかったね。さすがの洞察力だね。」

「いや、ほぼ陳さんですよね?(笑)」

「でも、メリハリつけてるよ。セットにしたり、大盛りにしたり・・・」

どうでもいい言い訳をする。

ふと入った駅前中華に熱をあげている。1年くらい経つだろうか。

麻婆豆腐と辛い味噌ラーメン。のヘビーローテーション。

これまでに食べたことのない独特の味と世界観(言い過ぎ?)。

本格中華。自分の知っている姿と違う。エビチリもフリッター風だし、酢豚もサイコロステーキ風。

オジサンが「ようっ。」て登場。「あら、いらっしゃい。」常連?

「どうしてもここの酢豚がたべたくて。」一年ぶりかな。

一年ぶりなら常連ではない(?)。なんという馴れ馴れしさであろうか。

よく一年も我慢できたな。云々かんぬん。妄想が広がる。

(閑話休題)

昼は陳さんで辛い味噌ラーメン、夜は餃子の王将で味噌ラーメンと、ダブる日もある。

人気の秘密はスパイスと女将さんの愛嬌。

女性も多い。常連も多い。12時過ぎると密になる。相席もある。

「辛さ調整できます。」単なる味噌ラーメンもできるってことね。

逆もありかな?

「辛くもできますか?」1年通って初めての確認。ドキドキ。

「できますよ。普通より上ね?」ジェスチャー付きで確認してくれる。

「ラーメンできました~。」 おかみさんの笑顔がはじける。

ドーンと登場。笑顔とのコントラストが激しい。

思わず写真を撮ってしまった。

ラーメン

見たままの味。辛い。けど美味い。

激辛は苦手だけど、これは旨味が強い。

スープを飲み干すのを躊躇したが、これだけのスパイスを残すのは勿体ないので、極限まで飲み干す。

香辛料のみ、器に残る。それでも結構な量。愛情が強すぎる。

なぜか白いワイシャツの日ほど、陳さんへ足を運んでしまう。

そして、陳さんの愛情が、飛び散らないように、そっと食事を頂く。

結局、先週は、4回中3回が陳さんのランチ。ごちそうさまでした。

ちなみに、陳さんは実は名店。こちらにも⤵載ってました。びっくり。



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