見出し画像

親に関する悩みは言いにくいもの

人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである

嫌われる勇気』より

心理学者の巨匠・アドラーはこう言った。

確かに、見聞きするあらゆる悩みは人間関係に帰着する気がする。仕事、子育て、恋愛、友人、知人、夫婦……

上に挙げた類の悩みって、割とカジュアルに(タブー視されていないという意味)リアルやSNSでシェアされている。深刻なものも。悩みのジャンルとして、「世間」から認められている感じ。「仲間」がたくさんいる。悩んでいいんだよ、と優しく受け入れられやすい。

一方で。
私の認知の歪みからだろうか?「子→親」の悩みって、カジュアルに相談しにくい。親のことを悪くいうのは良くない、という「正論」がやっぱり日本人の心に浸透している気がする。

ほんとに、以下のようなイメージ。あーこんな感じだよな!!とワカルボタンを100回ぐらい押したい。

これは、いま再読中の、田房永子さんの『しんどい母から逃げる!!』より抜粋したもの。(今ならAmazon Kindle Unlimitedで読める)

そうなんだよな。だからあんまり迂闊に親関係の悩みは言わないようにしてきた。

人に言いにくい。溜まっていく。こちらの本の表現を借りると「便秘」が常態化する。
だからこそ、個人的にこういう本ほどありがたいものはないし、著者の田房さんはどれほどの思いを再体験しながら執筆されたんだろう、と思うと尊敬しかない。

私も30年ぐらいずっとしんどいのだけれど、全ての経験を、自分以外の誰かのために昇華できるようになりたいな!と本当に思う。打開策の提示まではできなくても、なんだろう、気楽になれたり気分転換できたりするきっかけを作れたら。何らかの形で、いつか。

よきエッセイストは優れた取材者であり観察者である。
と、ライター・古賀史健さんはおっしゃっている。
私も取材者や観察者の耳目を鍛えて、過去や現状を捉え直して再構築して、誰かをエンターテインするエッセイを書きたいな。親(母親)にまつわる。

客観視して再構築っていうのは、ちょっとまだ時間かかりそうだなあ。
少しずつ、行く!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?