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ゴミ袋(大)6つ分の不用品が魔窟から出てきた

私はこの6年で4回、引っ越している。多い方かもしれない。

別に何者かに追われていたわけではない。
「シェアハウス→同棲1DK→結婚して社宅→夫転職で社宅退居→妊娠を機に実家近所」のルートで今に至る。こう伝えるとたいていの人が「はぁ、なるほどねぇ」と言う。「それにしても多い気がするな」と顔に浮かべながらも、ある程度納得してくれる。

この4回の引越しを一緒に渡り歩いてきた段ボール箱が3つほどある。「家具が、荷物が」ではなく「段ボール箱が」だ。

そう、これまでの引越しで毎回荷解きされることのないまま、次なる引越しまでステイし続けた、段ボール箱たち。
時が6年間止まったままの物々が、その中でずっと息を潜めていた。いろんなノートやチラシ、DM、一時期ハマった趣味の品など。

先月、家族全員が体調不良に陥ったことを受けて、なんかもう清く正しく清潔に生きていくしかないわ、と思って、6年間後回しにし続けた不用品処分に着手した。昨日の話。

時が止まった段ボール箱たちを押し込めた押入れは、「魔窟」という言葉を私に想起させた。直視したくなくてズルズルとここまできたが、もうそんな自分を断捨離する。

夫が休みだったので、夫にもたくさん手伝ってもらった。息子は隣の部屋に避難。チラシを不要な封筒に突っ込んで資源ゴミにまとめてもらったり掃除してもらったり。

恥ずかしいし、この記事を読んでくださっている方を不快にさせてはいけないので詳述できないけれど、ヒィっと小さく叫んでしまう事態だった。

しかしいざリングに立つと無我夢中で戦うしかないので、気づいたら終わっていた。大きなゴミ袋6つ分の収穫があった。獲れ高は玄関前を封鎖するようにディスプレイされた。(次の日、つまり今日はゴミの日だった。計画的なバトルだった)空気がきれいになった気がした。

あまり風水のことはわからないけど、そんな私でも「こんなにいらんモン捨てたんやから、間違いなく運気上がるな」などと思った。これが「人生がときめく片づけ」ってやつ!

実はまだ「ステイ段ボール箱」があと一つ残っている。昨日は箱2つ分とその他増殖していた物々だけで、ゴミ袋6つ分になったのだった。

次夫が休みの日、また一気に片付けてしまおう。
2024年下半期、幸先いいぜ。もっと人生をときめかせてやるぜ。

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