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この本凄い!!「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか」③


世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか
経営における「アート」と「サイエンス」
山口周

この本について3回に分けてまとめてみました!

①では、大まかな内容について
②では、具体的に何をしているのかについて
③では、個人的にブッ刺さったところについて

今回は③です!

メモみたいに書いているので、読みにくいかもしれませんが、ぜひ手に取って本自体を読んでみた方がいいです。



意思決定のクオリティは
アート、サイエンス、クラフト
のバランスで決まる

サイエンス演繹的
クラフト帰納的
アートはアカウンタビリティを持てない

アカウンタビリティとは、
なぜそのようにしたのかという説明
よって建設的議論をしにくい

しかし
アカウンタビリティはリーダーシップの放棄を生む?
あの時はこうすることが正しかったという言い訳


必要なのは非論理的でなく、超論理的?
例)GoogleのYouTube
買収当時、費用を回収できるだけのビジネスになるのか疑問視する声があった
それに対して
「弊社のミッションは世界中の情報を整理することであり、言うまでもなく動画は情報である」
と言った。
収益性などの見通しのコメント一切なし。

アートが主導し、
サイエンスとクラフトで脇を固める

デザインと経営の共通点
選択と捨象
何を捨てるかという選択
美しいかどうかという判断基準が重要
サイエンスにのみ偏るのは過剰反応である。

全てを疑うか、全てを信じるかは、二つとも都合の良い解決法である。どちらでも、我々は反省しないで済むからである。
アンリ・ポワンカレ『科学と仮説』
なぜ人間に美学とモラルが必要かといえば、一つには意外かもしれませんが、最終的に大変効率がいいからです。「効率がいい」というと語弊があるかもしれませんが、より高いところから、より大局を見て、一本筋が通っていると、大きな意味で効率がいいのです
(中略)
あくまで正しいことをやっていく、考えていくことは、しばしば自己犠牲を強いられたり、禁欲的に何かを我慢したりとマイナスな面ばかりをとらえがちですが、長期的な目で見ればずっと効率がよく、最終的には自分にもプラスになります。
中西輝政『本質を見抜く「考え方」』


ソマティック・マーカー仮説

適時・適正な意思決定には理性と情動の両方が必要である
無限の選択肢の中から、あらかじめ有り得ない選択を排除できる。

よって、それらをキャッチするための
セルフウェアネス=自己認識の能力が重要になる
(状況認識、強み、弱み、価値観、志向性など、内側にあるもの)

誠実性

与えられたルールではなく、自分の中の基準
システムを相対化する
自分なりの美意識を持ち、それに照らし合わせて、システムを批判的に見る。
全てを否定するわけではない。
システムを修正できるのは、システムに適応している人だけだから。

現代の「真・善・美」

真:論理思考→直感
善:法律→道徳や倫理という内部規範
美:顧客→自分の美意識
丸々変えるのではなく、基準の転換も必要だということ。

結論

より高品質な意思決定を行うために
主観的な内部のモノサシを持つ



以上が読んでいて、なるほどなぁと
ブッ刺さったところでした。

仕事をしていて、なぜ僕の考えていることは伝わらないのだろう。
とか
違和感を感じる部分があったんですが、
その理由がこの本で分かったように思います。

自分の中にある規範、美意識を基準に考えることは当たり前ではないし
それを共通の価値観として持っていないと、話が伝わらないんですよね。

この知識は、みんなが持っておいて損はないし、
仕事以外にも
対人関係やコミュニケーションに
大きく大きく影響するように思います。

この本はもっと個人的には読み込んでいきたいと思いました。

ここまでお付き合いいただいてありがとうございました🫡

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