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【食べ物絵本特集】おいしい絵本大集合!/絵本の入り口はここ

こんにちは、絵本案内人の いとう です。

今回は食べ物が出てくる絵本の特集です。

子どもたちの身近な存在「食べ物」
だからこそ小さいお子さんでも興味をもって読める題材です。

いとう流 食べ物絵本の選び方

・絵がおいしそうなこと
・食べるまでの過程が見えること

なんといっても、絵がおいしそうなことが大事!
あとは、食べ物を口にするまでの過程を知って大事に食べてほしい、できたら生産者の方や料理をする家族に感謝してほしい、もっと言えば料理に興味をもって作るようになってほしい、そんなよくばりな思いから選書しています。

今回は、小さい子向けの本から順に紹介していきます。

4歳息子選 No.1食べ物絵本『しろくまちゃんのほっとけーき』

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『しろくまちゃんのほっとけーき』
著者:森 比左志/わだよしおみ/若山憲
出版社:こぐま社

こぐまちゃんシリーズ、一番最後に「ねらい」が載っています。作者の思いです。え、待って作者が3人?!これが一番びっくりしました。

明確な情報は出てきませんでしたが、おそらく、企画・立ち上げを森さん、文をわださん、絵を若山さん、と推測します。豪華キャストで大人気なのも納得。


美味しそうな絵に一目惚れ『ケーキになあれ!』

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『ケーキになあれ!』
作者:ふじもとのりこ
出版社:BL出版
※借りた図書館の情報を隠した状態の表紙でごめんなさい。

表紙がまず美味しそう!開いてみて、また美味しそう!すみません、このケーキ1つください!そんな気持ちになる絵本です。我が家では、誰がどのケーキを食べるかで大盛り上がりしました。


器用になる2歳さんに『きむらゆういちのパッチン絵本 おいしいな!』

『きむら ゆういちのパッチン絵本 おいしいな!』
作者:木村祐一
絵:せべまさゆき
出版社:小学館

1歳の頃に買ったこの絵本。動物があむあむと食べる動作のしかけ絵本なのですが…うちの1歳さんには難しかったようです。スムーズに動かせず、力づくで動かし、最終的に破壊。2歳の後半から力加減や動かす方向を理解してうまく扱えるようになりました。4歳の今でも動かして遊んでいます。食べる動作がお気に入りのようです。

どのパンが好き?『パンのずかん』

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『パンのずかん』
著者:大森裕子
監修:井上好文(日本パン技術研究所)
出版社:白泉社

たくさんのパンがルーツの国とともに紹介されるこの図鑑絵本。眺めるだけでも楽しいですが、パン屋さんごっこでも大活躍!このパンを作ろうとか、この絵本をメニュー表にしようとか。

ちなみに、『おすしのずかん』と『めんのずかん』もあります。どれもおいしそうでわくわくします!


あのおいしそうな食べ物はなんなんだ!『ぐりとぐら』

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『ぐりとぐら』
作者:中川李枝子
絵:大村百合子
出版社:福音館書店

大人気ベストセラーのこの本も「おいしい絵本」に欠かせません。読んでいるだけでいい匂いがしてきますよね!

でも、この本に出てくるカステラに違和感をもった人も多いのでは?え、カステラ?ホットケーキじゃなくて?そう思いませんでしたか?

調べました。森のみんなで美味しそうに食べるあれは、ホットケーキがランクアップした物としてのカステラだったようです。(以下、日経DUAL 2014.01.24より引用。)

 当時はまだホットケーキを食べたことがない子どもが少なくなかった。そこで天谷先生が保育園でホットケーキを作ってごちそうしたんです。子どもたちは大喜びで両親にその話をしたのね。ただかなり大げさに伝わったらしくて、保護者の方々から「保育園で素晴らしくおいしいホットケーキを焼いていただいたそうで」とお礼を言われた。本当は普通のホットケーキで、しかも1枚を2人で分けたのに(笑)。さんぼは1人で169枚食べたのよ。
 それが申し訳なくて、もっとおいしいものをごちそうしたいと思ったんです。「ホットケーキよりもいいものを」と考えたときに頭に浮かんだのがカステラ。そこで、みどり保育園の子どもたちにとびきり上等のカステラを作る話をプレゼントすることにしたんです。

納得しました。これで、あの食べ物は本当はなに?は解決です。

納得したら今度は作ってみたくなりまして。探しました。こちら!

こちら、『ぐりとぐら』のすべてが分かる公式ガイド本です。ここに、あのカステラの作り方が載っている!わーい!本が入手でき次第、作ってみようと思います。

お弁当お疲れ様です『どこからきたの?おべんとう』

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『どこからきたの?おべんとう』
作者:鈴木まもる
出版社:金の星社

この春から幼稚園に通うようになった息子。お弁当習慣の始まりです。そこで、恩着せがましい私は、「お弁当の裏側」を見せたいと考えました。これは、小学5年生の社会科の単元だなと内心思いながら、お弁当を作る母の愛や苦労、その向こうにいる生産者さんのことなど、なんとなくでも伝わるといいなと思って購入しました。(鈴木まもるさんは推し作家さんなので事実上即買いです。)

文量が結構あります。4〜6歳以上向け。でも、一見の価値ありです。5年生の先生にもおすすめします。

気づけば生活に入り込む『わかったさんのクレープ』

『わかったさんのクレープ』
作者:寺村輝夫
絵:永井郁子
出版社:あかね書房

だんだん児童書も好むようになってきた息子に私がおすすめしたシリーズ。なんといっても懐かしい!学校の図書館で競い合うように借りた記憶があります。当時、NHKの「ひとりでできるもん!」が流行っていて、私の周りはお菓子づくりブームでした。懐かしい、ああ懐かしい。

わかったさん、こまったさん、いろいろ読んだ中で、このクレープが一番ヒットだった気がします。読んだ次の週あたりにミルクレープを食べたせいかな?

読んだあと、「わかったわかった」とうんざり言う子どもにいつもならイラッとするところを「わかったさん♪」と切り返して笑いになる場面がありました。キャラクターに救われた瞬間でした。

まとめ

「食べ物絵本」はたっっくさん出ていますし、私が思うに悪い本(読ませたくない本)はないんじゃないかな、と思うくらい読む敷居の低い分野です。

活発でじっとしていないお子さんでも、好きな食べ物が出てくる本なら立ち止まってくれるかも!そんなふうに本の世界の入り口になればと願って。(おしまい)



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