【日記】2020.06.19(子どもウケと親ウケ)

キッズアプリには、2つのユーザーが存在します。

・第1のユーザー:子ども
・第2のユーザー:親

という具合です。

基本は子どもがターゲットになるのですが、子どもたちの手元に届くには、親が「アプリをダウンロード」しなければなりません。

ダウンロードするのは親になりますので、親の気を引ける内容でないと、ダウンロードされません。つまり、親に好かれる or 嫌われない必要があります。そして、一度嫌われてしまったアプリは、子どもに届けることができなくなる可能性が高くなってしまいます。

という訳で、アプリを企画するときに考えることとしては、「いかに親に嫌われないようにするか」という視点も、持つ必要が出てくるのです。

▼子どもウケ

例えば、「ウンチ」という題材を使うおうと考えたとき、これは子どもウケするものですが、大人からは何かと敬遠されがちです。

また、この場合、制作側としても「ウンチは子どもウケする鉄板」であるけども、そもそもウンチを出すことが子どもによって良いことなのか?という視点も、持つ必要があります。

生活習慣を学べる、というコンセプトのアプリでウンチを出すことは、ごく自然なことだし必要なことですので問題ないのですが、特にそういったコンセプトでもないのに不用意にウンチを出すのは、個人的には避けた方がいいと思っています。

なぜなら、子どものためになるものではないし、親ウケも悪くなるからです。

▼親ウケ

では、親ウケするものは?を考えますと、例として「手間の掛からないもの」が挙げられます。

つまり、ポンと子どもに渡して、そのままずっと子どもだけで遊べるようなものが、割と好まれたりします。これに、「知育要素」が入っていると、さらに"親ウケ"は高まります。

ただ、これは必ずしも子どもにとっていいものか、となれば難しいところで、以下の記事にも書いたように、親子のコミュニケーションを助長するために、あえて親の手間をかけさせる、ということが、子どもにとって有意義になることもあると思います。

また、「タイマー機能」というのも、親ウケのいい仕様のひとつです。要は、勉強とはいえ、デジタル機器を使わせることに抵抗のある親に対し、15分や30分など、利用できる時間に制限をかける機能がありますよ、というアピールができます。

ただ、この機能は、勉強に夢中になった子どものモチベーションを下げてしまうという逆効果もあるため、どんな設定にして子どもに使わせるのかという、どちらかと言えば、親の姿勢が問われる機能でもあります。

▼子どもウケと親ウケのどっちを取るのか

子どもウケが良いものが、必ずしも子どもにとっていいものとは限りませんし、同じく、親ウケの良いものが、必ずしも子どもにとっていいものとは限りません。

じゃあ「両方取ればいいじゃん」となると思いますが、確かにそれは、選択肢のひとつだと思います。両要素のバランスを取った企画にするというのも、ありだと思います。

あとは、「子どもウケ」を狙わずに、「子どもにとって有意義なもの」を軸として持っていれば、自然と企画も「親ウケが良いもの」を含んでいく可能性があります。(この場合は、前述のもので言うと知育要素のほうです)

たぶん、今後もここは悩んでいく部分かと思いますが、常に考え続けていきたいです。

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