【作品紹介】普請職人懐古百景 /「台直し」そして余話「師匠と僕」
普請職人懐古百景は、昨今の建築現場では目にする機会が少なくなった情景や、建築人として30余年を過ごしてきた僕が経験した場面を切り取って形にしていくシリーズになります。
その開口一番が、本作「台直し」です。
此度は、僕自身が経験してきた物語にのせて、作品を御紹介させて頂きたいと思います。毎度の如く長い話になりますので、お時間の許す時にでもお付き合い頂ければ幸いです。
台直し「師匠と僕」 鉋は、木材の表面を薄く削り、美しく仕上げるための道具だ。
それ故、鉋の台は使い