ハロウィンに飽きた紳士淑女のための秘密のさつまいもの会
サブタイトル:「月明かりとホクホクの魔法」
むかしむかし、この街のとある紳士淑女たちは、ハロウィンの夜ごと、おそろいの魔女やおばけの仮装をして楽しんでいました。 けれどある年の秋、シルクハットの紳士がつぶやきました。 「同じ仮装ばかりで、少々退屈になってきたかな...」
そんなある日、空飛ぶ魔女が素敵な提案をしました。
「では、みなさま。これから"秘密のさつまいもの会"を始めましょう」
「最高級の焼き芋を持って、月明かりの下でお散歩するのです」
こうして始まった秘密のさつまいもの会。大切なお約束は3つ:
一番素敵なお洋服を着て、とびきりの焼き芋を持って街に出ること
焼き芋は見せるだけ。街では食べません(おならが出ちゃうから!)
仲間に会ったら、今夜の月と焼き芋の香りを褒め合うこと
それではスタートしましょ
空飛ぶ魔女「焼き芋マダム」は会の重要なメンバー。
「今宵は焼き芋の時間」と、さつまいもを届けてまわります。
「おや、あなたもさつまいもの会のお仲間?」
「もちろん。このホクホクした香りがたまらないですわ」
「うつくしいおいもをおもちですね」
「あなたのおいもも月光でキラキラと輝いていますわね」
あと30分の優雅なお散歩...ああ、香ばしい...(早く食べたい)
あのご婦人のおいももお美しいですが、
わたしたちの焼き芋も出来栄え上々です
まさに最高の夜です
🍠
さて、秘密のさつまいもの会のみなさまは、優雅なお散歩のあと、それぞれのお家に帰ります。
シルクハット紳士は銀のフォークで、 赤いドレスの淑女は金のお皿で、 みんなそれぞれの方法で、大切に大切に焼き芋をいただくのです。
...そしてときどき、 こっそり「プー!」っと音がして、 くすくすと笑い声が聞こえてくることも。
でもそれは、ないしょないしょ。 だって、おいしい焼き芋の後には、 ちょっぴりおならが出るのも、 しあわせの証拠なのですから。
今夜も街のどこかで、 優雅な紳士淑女たちが、 ホクホクの焼き芋を手に、 月明かりの下を歩いています。
あなたも、素敵な服を着て、 大好きな焼き芋を持って、 秘密のさつまいもの会に 参加してみませんか?
...でも、おうちに着くまでは けっして食べちゃだめですよ! きっと、素敵な仲間に出会えるはず。
おしまい
いかがでしたでしょうか?
さて、今回の絵本もAIで作成していますが、SUZURIではその原画を使った商品を販売中です。こちらではあえて文字は入れず、ちょっと不思議な絵をそのまま販売しています。こちらもどうぞよろしくおねがいします😄。
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