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社会保険労務士ら2人逮捕 雇用調整助成金詐欺未遂容疑

雇用調整助成金をだまし取ろうとして岡山市の社会保険労務士が逮捕されました。

✅ニュース記事より

新型コロナウイルスの影響を受けた企業に支給される、国の助成金をだまし取ろうとうその申請をしたとして、岡山市の石材会社の代表と社会保険労務士の男2人が詐欺未遂の疑いで逮捕されました。
警察によりますと、社会保険労務士の男は容疑を否認しているということです。

逮捕されたのは、いずれも岡山市北区に住む石材会社の代表・高橋健太容疑者(38)と、この会社の雇用管理などを行う社会保険労務士の磯島武容疑者(46)です。
2人はことし2月から3月にかけて、新型コロナウイルスの感染拡大で従業員を休ませたように装って岡山労働局にうその申請をし、国の「雇用調整助成金」およそ38万円をだまし取ろうとしたとして詐欺未遂の疑いが持たれてます。
警察によりますと、調べに対し高橋容疑者は「間違いありません」と容疑を認め、磯島容疑者は「申請はしたが、従業員の勤務実態は知らなかった」と容疑を否認しているということです。
警察によりますと、新型コロナウイルス対策の助成金をめぐる詐欺などの事件は全国で相次いでいますが、社会保険労務士が逮捕されるのは極めて珍しいということです。
警察は9日午前、石材会社や磯島容疑者の事務所などを捜索して、事件のいきさつを詳しく調べるとともに、余罪もあると見て捜査する方針です。
(岡山 NEWS WEBより引用)

✅不正受給をした場合

雇用調整助成金を不正受給した場合には以前に記事にしたことがあります。
事業主の名称、代表者名などを公表されて労働局のサイトに公表されます。

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さらに悪質の場合には刑事告発があります。

今回の岡山県の不正受給の逮捕については労働局の処分を待たずに警察が動いているので裏は取っていると思います。別のニュースで見ると申請書類で不正に気付いた岡山労働局の職員が警察に相談したそうです。

雇用調整助成金が不正受給と認められた場合には連座制が適用されて他の助成金の返還も求められます。不正受給は周りの会社の聞き取り調査や社員の密告などによりばれます。

雇用調整助成金は会社が倒産するかしないということで甘々で支給決定していますが、あとで調査があります。昔のリーマンショックの時も不正受給で多くの社労士が懲戒を受けました。

社会保険労務士として不正受給をしないように目を光らせておく必要がありますが、全社員の勤務実態を把握するは不可能に近いです。そのため助成金については信頼のおける顧問先でしか難しいといえます。

✅顧問先でしか助成金はしない理由

私の事務所は助成金をたくさんしていましたが、今はほとんど助成金をしない事務所になりました。それは助成金を取ることが目的となっている会社が多いためと私の事務所を守るために助成金はリスクでしかないと判断したためです。

顧問先は助成金をしますが、スポットでは絶対に引き受けません。

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