手塚治虫 「手術もせずに放ってある傷口を見るのは我慢できない」 #05
古代人のミイラを発掘した科学者たちが
落盤事故で重要を負い、その手術を依頼
されたブラック・ジャックがスタッフに
叫んだのが次のセリフです。
1.ミイラの傷も治す・・・
手術室に3人の科学者たちとミイラを
運び、そのミイラに頭の傷と右足、
左手の骨折があることを発見して、
発した言葉でした。
ミイラ自体は何年も前に死んでしまって
ものであるが、そこに傷がある以上は
治したい、と思ってしまうのがブラック・
ジャックだということのようです。
「ブラック・ジャックは高額報酬」
ということに、どうしても思いがいきがち
ですが、
「治したい」
という気持ちが、自身の心の中にまず先に
あり、その結果、高額報酬になってしまう
という流れのようです。
この場面、漫画の描写とともに見ると、
気持ちがより伝わってくるものがあります。
死人の体を治す、という行為がどうなのか
という考えは、一旦横に置いておいても、
医者としての信念みたいなものを
感じることができます。
2.お金のために働くのは悲しい…
「仕事はお金のため」
スーパーで働いていたときには、
まさにこの気持ちでした。
転職活動中、法律事務所の弁護士の
先生から、スーパーで働いていた理由を
問われた際にも「お金のため」と
答えていたと思います。
自分自身、本当にそう思っていたので、
躊躇することもなく、恥ずかしげもなく
答えていたように思います。
今でも、生きていく上で最低限お金は
必要ですが、
「誰かの役に立ちたい」
という気持ちの方が強いと思います。
そういう意味では、行政書士の仕事は
「やりがい」しかないので、気持ちが
負けるという事はありません。
最近、「闇バイト」に手を出す
若者のニュースを見る度に、
「誰かの役に立ちたい」
という気持ちがどこにもないのかなと、
本当に悲しくなります。
3.いつか感謝を伝えたい…
また、資格試験に挑戦した方のnoteや
snsのコメントを最近よく拝見します。
そのほとんどが合格体験記で、
「たった○○か月で合格!」
「たった○○時間で合格!」
というものが多く、それらには1ミリも
興味が湧かないのですが、リベンジ組の
方が合格したという記事には、私自身が
行政書士試験に3度失敗し、4度目で合格
した経験もあるためか、思わず見入って
しまいます。
会ったこともなく、また、これからお会い
することも恐らくないだろう方であっても、
お互いに頑張りましょうという気持ちに
勝手になってしまいます。
私には、この方々も含め、
直接お話をしたことがなくても
『心の底から尊敬できる人』
が何人かいます。
できることなら、会って直接、感謝の
気持ちを伝えたいなと思いますが、
なかなかそうもいかない方が多い
というのが現実です。
今の仕事を続け、いつか出会えるように、
日々頑張っていこうと思います。