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アダルトチルドレンであること

お久しぶりです。名無しです。

今日は、アダルトチルドレンについて話そうかなと思います。

アダルトチルドレンという言葉を知っていますか?
近年、メディアでも耳にする言葉なので知っている人もいるかと多いかと思います。


皆様、ご存知だとは思いますがアダルトは大人で、チルドレンは子供です。
元々は、親がアルコール依存症の家庭で生まれ育ち、成人した人物"Adult Chldren of Alcoholics"の略語のことでした。アメリカでアルコール依存症の治療との関わりの中で生まれた言葉だそうです。Adult Chldrenをさらに短くしてCAなどとも呼ばれます。

アダルトチルドレンは、幼少期に、ネグレクトや虐待を受けたり、親が何かしらの依存症であったり、機能不全家族の中で育ったりと親からちゃんとした愛情を受けられなかったため何らかの心的外傷(トラウマ)を負ったまま大人になってしまった人のことを指します。

アダルトチルドレンには、いくつかの症状がありますが、共通して言えることは「自己肯定感、自尊心が低い」ということです。

アダルトチルドレンは、本来親から受けるはずだった無条件の愛情が入る穴がポッカリと空いています。
愛情を受けた実感がなかったり条件付きでしか愛してもらえなかったため、この穴が空いていると考えられています。条件付きの愛情とは、成果や行為の対価として得られる愛情のことです。例えば、テストで100点じゃないと褒めてもらえないとか、クラスで一番だけどテストが98点なら、なんで2点落としたんだ!満点じゃないからダメだ。など完璧さを求められ完璧だったときにしか愛情をもらえなかったりすることを指します。
そのため、完璧じゃない自分を愛してあげることができず、虚無感に襲われたり、空虚な気持ちになってしまいます。

無条件に愛してもらったという経験がない。もしくは、無条件の愛情を受けた経験が少ないから自分を認めてあげる方法や愛することが分からず、自己肯定感や自尊心が著しく低くなってしまうという負のスパイラルに陥りやすいです。また、存在否定や理不尽な扱い、不当な怒りをぶつけられて育った場合も愛情とは?となってしまい、正しい愛情の受け取り方がわからない場合もあります。その結果人から愛される方法も愛する方法もわからないという状態もあり得ます。

つまり、正しく愛されなかった、欲しかったときにほしい愛情をもらえなかったという記憶や思い出によって心に穴が空いてしまっています。

自分くらい自分の味方でいてあげなきゃ誰があなたの事を愛してあげられるのと仰る方がいますが、それができていたらアダルトチルドレンはそもそも苦労していません。
自分自身を肯定し、愛してあげられないから辛くて苦しくて心に穴を抱えて生きているのです。
その人の痛みはその人にしか分かりませんし、周りは推測することしかできませんが、そのことについて否定したり批判したりしてしまうともっと生きづらさを感じてしまいます。

愛されたという実感がないため、自分自身が必要だと思えないから辛いのです。

この穴を埋められないわけではないですが、一つずつパズルのピースをはめるように、誰かに肯定してもらえたという事実をたくさん得ることで回復できると言われています。回復するには周りの理解や協力が必要ですし、長期的に他者から肯定され続け、愛されるという実感を得続けないと難しいです。
アダルトチルドレンにとってこの作業はとてもしんどいです。周りの理解や協力を得て、少しずつ自分を肯定できるようになっていても、不慮の出来事によって振り出し戻ってしまうことやさらに悪化することも少なくありません。

特に、元凶となったものと関わると一瞬で構築してきたものが、壊れてしまいます。
できることなら、元凶を断ち切って新しい環境や関係で生きていったほうが心への負担が減ります。

穴を埋めることはできないかもしれないけれど、自分の人生だから、辛かったら逃げたり、自分が楽しいと思えるように持っていけるように模索してみるのが一番いいのかなと個人的には思います。

死ぬ勇気がないから生きてるけど死にたい。

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