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#植物図鑑 『総集編』

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IPHONE片手にフィールドで撮影した色んな植物を掲載。 植物のもつ魅力的なデザインと同時に、その生態も紹介。
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2024年7月の記事一覧

BEGONIA CRASSICAULIS

BEGONIA CRASSICAULIS

ベゴニア クラシカウリス
(BEGONIA CRASSICAULIS)

ウリ目、シュウカイドウ科、ベゴニア属

グアテマラを原産とするベゴニアで落葉樹。
多肉質の根茎が上へとせり出している姿で
秋に葉が落ちると、山葵(ワサビ)の様に
見えるのが面白い。

早春になるとその名の通り、桜色の可愛い
花が次々と咲き始め、花期が終わってから
葉が付くスタイル。花が終わり葉が茂るも
桜の名がつくのに符合し

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PHYLICA PUBESCENS

PHYLICA PUBESCENS

フィリカ プベッセンス
(PHYLICA PUBESCENS)

バラ目、クロウメモドキ科、フィリカ属

南アフリカを原産とする常緑低木で珍奇植物
の希少品として、日本国内ではこれから流通
していく植物となる。

見た目の通り、葉の先端は柔らかなイメージ
で、実際に指先で触れてみるととても柔らかく
その心地よい手触りはクセになりそうなもの。
子猫の尻尾の触り心地にも似ている。

品種名の『ワフト

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WHITE BUTTERFLY

WHITE BUTTERFLY

ホワイト バタフライ
(WHITE BUTTERFLY)

フトモモ目、アカバナ科、マツヨイグサ属

アメリカ南部のテキサス州を原産とする
多年生植物

その花が蝶が飛ぶ様に似る事から洋名と和名に
その名が入る。

この植物は風が吹くと、茎がよく揺れる事から
沢山の花が蝶が舞う姿の様によく動く。その為
花の名に蝶はあれど、この花に蝶が止まってる
姿は残念ながらあまり見る事がなく、花蜂や虻
などは、

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ランタナ

ランタナ

ランタナ (LANTANA)

シソ目、クマツヅラ科、シチヘンゲ属の植物。

その草丈は大型のものは、5mの高さにまで
育つ常緑小低木である。

過去の記事にて、侵襲性や毒性などを論えて
庭に植えてはならぬ植物として紹介してきた。

だがその反面、このランタナに咲くその花は
魅力に溢れている植物であるのも事実であり
私のブログではカラーバリエーションの特集
も組ませてもらった植物で、正直なところを

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数珠玉

数珠玉

数珠玉 (ジュズダマ)

イネ目、イネ科、ジュズダマ属

一年生、もしくは多年生植物

この植物の実は、自然体験隊の助手でもあった
妹の方が良く集めた。根気よく何かひとつの事
を集中してやるのは女子の方が格段に優れる。

男は、特に子供は、どんな作業であれ、直ぐに
飽きる。3分と持たない落ち着きのなさであり
私に対する小学校の時の通信簿の評価には必ず
『とにかく落ち着きがない』と必ず書かれた。

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ミズヒキ

ミズヒキ

水引 (ミズヒキ)

ナデシコ目、タデ科、イヌタデ属の多年生草本

花の付いた姿が、日本の伝統的な贈答品の表紙
(オモテガミ)や、正月飾りなどに使用される
飾り紐の素材である水引飾り(ミズヒキカザリ)
に似る事から、この名前がついている。

半日照や日陰の環境を好んで生える性質をもち
枝に沢山ついた桃色の花がとても可憐である。

和名 水引 (ミズヒキ)
洋名 ジャンプ シード (JUMP SEE

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CLEMATIS ARMANDII

CLEMATIS ARMANDII

クレマチス アルマンディ
(CLEMATIS ARMANDII)

中国中部から南部の高山部を原産とする蔓性
常緑植物のクレマチス。

一般の仙人草(センニンソウ)より蔓性に
優れており、フェンスなどを蔦って上へと
伸びていき最大で10m近くまで登る品種
となっている。

別名のアップルブロッサムは、咲いた花が
青リンゴの様な香りを漂わせるからである。

夕陽の落ち始めの時間帯に撮影したもの。

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HYMENOCALLIS

HYMENOCALLIS

ヒメノカリス
(HYMENOCALLIS)

西インド諸島を原産とするキジカクシ目、
ヒガンバナ科、ヒメノカリス属の多年生の
草本となる。

その姿からスパイダーリリィの名がつくが
彼岸花(ヒガンバナ)も同名で呼ぶ事から
浜辺に咲く為、ビーチスパイダーリリィと
明確に区分けする名が付いている。

花の形状が独特であり、細長い花弁が6枚
放射状に伸びるものだが、その花弁の中心
には六角形の副花冠が

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IVY

IVY

アイビー (IVY)

セリ目、ウコギ科、キヅタ属、に分類される
常緑蔓性植物である。

学名『ヘデラ』(HEDERA)は『蔦』(ツタ)
の総てを表し、『ヘリックス』(HELIX)は
『捩れ』(ネジレ)を意味する。

この植物は、横方向と縦方向へと範囲拡大を
していく能力に優れており、放置しておけば
どんどん増える事から侵襲性植物として警戒
対象ともなっている地域もある。垂直の壁も
難なくよじ登り

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柏葉八重咲紫陽花

柏葉八重咲紫陽花

柏葉八重咲紫陽花
(カシワバヤエザキアジサイ)

ミズキ目、アジサイ科、ハイドランジア属

紫陽花(アジサイ)は、日本原産のものだが
その花の美しさから、中国経由で欧州にも渡り
その気候や風土に適した形や性質へと進化して
日本に逆輸入された品種も色々とある。

柏葉紫陽花は、それら欧州からの紫陽花群と
一線を画し、アメリカを原産とする紫陽花。

日本の紫陽花とは違う進化を遂げてきた紫陽花
であり

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HEPTACODIUM MICONIOIDES

HEPTACODIUM MICONIOIDES

ヘプタコディウム ミコニオイデス
(HEPTACODIUM MICONIOIDES)

スイカズラ科、ヘプタコディウム属の中国原産の
落葉低木で、開花するとその周辺には甘いバニラ
の様な香りを漂わせる。

学名のヘプタコディウムが表すは、ギリシャ語の
『HEPTA =7つ』『CODEIA = 頭』となって
7つの蕾がひとつの塊となる姿からこの名がつく。

洋名のセブンソンズフラワー、そして和名につ

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VINCA - STAR KITE "PURE WHITE"

VINCA - STAR KITE "PURE WHITE"

ビンカ - スターカイト"ピュアホワイト"
(VINCA - STAR KITE "PURE WHITE")

日々草(ニチニチソウ)の中でその花径が
20〜25mmと、とても小さいタイプ。
タキイ種苗のスターカイトシリーズの中の
純白花がとても可愛らしい。

南国沖縄などの環境なら一年中、一般的な
環境でも5〜11月と長期間に渡って花を
楽しめるのもニチニチソウの特徴となる。

暑さに強く、日照

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黒立葵

黒立葵

黒立葵 (クロタチアオイ)

アオイ目、アオイ科、タチアオイ属の品種
のひとつで越年草、もしくは多年草となる。

日本へは鑑賞目的にと、中国から渡来して
きたものであるが、花がここまで黒いのは
私も初めて目にしたもので、トルコの都市
のアンタルヤが原産と見られている。

一般にはこれ程までに黒に近い暗色系の花は
蝶蜂虻(チョウハチアブ)類を誘引する為の
サイン能力を持っていない。一般の花には
人の

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デンジソウ

デンジソウ

田字草 (デンジソウ)

水面に浮かんだ四つ葉のクローバーみたいな
植物であるが、シダ類に分類する植物なので
花は咲かせないものである。

デンジソウ目、デンジソウ科、デンジソウ属、
デンジソウ種と、その分類もデンジソウ一色
からなる唯一無二のものとなる。

真上から見ると『田』の字に見える事からと
『田字草』(デンジソウ)と名がついている。

アメンボが、葉の上で一休みをしていた。

和名 田字

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