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# 植物図鑑 『花姿編』

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開花の写真をセレクトし、ここに掲載しています。
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2024年5月の記事一覧

未央柳

未央柳

未央柳 (ビヨウヤナギ)

オトギリソウ科、オトギリソウ属の落葉低木

江戸時代末期に観賞用として中国より渡来。
金糸梅(キンシバイ)と見間違えられる事が
多いものであるが、葉の形が柳のそれに似て
大きいことや、花も大きく雄蕊が長くて花弁
よりも目立つ点から見分けがつく。

未央柳(ビヨウヤナギ)のその名前の由来は
未央宮殿(ビヨウキュウデン)の庭を眺めた
唐朝六代目、玄宗皇帝(ゲンソウコウテイ)

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クロトン

クロトン

クロトン (CROTON)

キントラノオ目、トウダイグサ科、クロトンノキ属

過去に行った南国の島々で、これが植ってない
場所はないのではないかと思うほど、どこででも
植えられているのが、このクロトン。

葉のその独特のカタチとデザインパターンのその
組合せも豊富で見ていて飽きさせない。

白い花が、エキゾチックな葉に合うのも良い。

和名 変葉木 (ヘンヨウボク)
洋名 クロトン (CROTO

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受咲大山蓮華

受咲大山蓮華

受咲大山蓮華 (ウケザキオオヤマレンゲ)

モクレン目、モクレン科、モクレン属

本来は、大山蓮華(オオヤマレンゲ)の花は
下向きに咲く様に付くのだが、これに付いた
花は真上を向いてお椀状に咲く事から、受咲
(ウケザキ)の名がついている。

これは、朴ノ木(ホオノキ)に見られる花の
特徴とされ、オオヤマレンゲとホオノキとの
交雑種と見られている。

乳白色に丸みを帯びたその花弁はとても優雅
で美し

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スミダノハナビ

スミダノハナビ

隅田ノ花火 (スミダノハナビ)

ミズキ目、アジサイ科、アジサイ属

今年も紫陽花(アジサイ)の季節が到来した。

今回紹介をするスミダノハナビは額紫陽花
(ガクアジサイ)の園芸品種のひとつである。
周囲を囲んだ装飾花の白色が時間経過により
仄かに青色へと染まっていくその姿を隅田川
の花火に重ねての名称。 

八重咲の装飾花は、花火の名称の通り、他の
額紫陽花のものより外側へと飛び出しており

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DOG ROSE

DOG ROSE

ドッグローズ
(DOG ROSE)

バラ科、バラ属、イヌバラ種の常緑低木

バラの原種のひとつで、ロサ カニナの学名
で呼ばれるもの。

秋に真っ赤に実る果実、ローズヒップには
ビタミンCが豊富に含まれており、ジャム
やシロップなどにも利用される。

初夏から夏にかけ、淡桃色の花を咲かせる
可愛い薔薇である。

和名や洋名についている犬薔薇(イヌバラ)
や、ドッグローズ(DOG ROSE)の名称

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酔仙翁 赤花

酔仙翁 赤花

酔仙翁 (スイセンノウ)

ナデシコ目、ナデシコ科、マンテマ属

南ヨーロッパ、西アジア、中央アジア原産の
多年生植物だが、育成環境によって一年生に
もなるもの。だが、初心者でも育成するのは
決して難しいものではないとの事である。

酔仙翁、スイセンノウの名の由来は、京都の
仙翁寺 (センノウジ)にて突然出現した事と
花の色が赤く酔った様な色という二つの理由
からなのだという。なんだか面白い。

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TREE GERMANDER

TREE GERMANDER

ツリー ジャーマンダー
(TREE GERMANDER)

シソ目、シソ科、ニガクサ属

地中海沿岸部や、スペイン原産の常緑低木

耐寒性、耐暑性、耐潮性に優れる樹木

涼しげなシルバーリーフ、コンパクトサイズ
に仕上がるその性質から『アイスキューブ』、
花の独特なそのカタチから『クリオネ』など
分かりやすい流通名が日本国内ではつく。

洋名のジャーマンダーが示すその意味は
苦草(ニガクサ)と植物

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楸

楸 (ヒサギ)

キントラノオ目、トウダイグサ科、アカメガシワ属

落葉高木で、樹高は2〜5mとなる

新芽が赤い色をしている事と、葉の形が柏に似る
事から一般には、赤芽槲 (アカメガシワ)の名で
知られる植物であり、赤芽がとても美しいもので
山の中で見かけても印象に残る樹木。タイトルの
楸(ヒサギ)は、古名である。緋色の芽が次々と
付く様が裂ける様に見える為、緋裂(ヒサギ)が
語源とされる。

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クロタネソウ

クロタネソウ

黒種草 (クロタネソウ)

キンポウゲ目、キンポウゲ科、クロタネソウ属

アクティビティサークルの女性4人、他の男性
メンバー不在でのハーブ園巡りの時間であるが
神戸の布引ハーブ園、色とりどりの多種多様な
植物が植っていて、目にも鮮やかで楽しいけど
大きな問題がある。

個々の花にその名を示すキャプションが全くと
言っていいほどにないのである。

大きな看板に主要なものが名称表記されてるの
を見つ

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ヤギノミミ

ヤギノミミ

山羊ノ耳 (ヤギノミミ)

シソ目、シソ科、イヌゴマ属、ラムズイヤー種

洋名も『ラムズイヤー』の名称が付いているが
『ラム』は『生後1ヶ月以内の山羊の子』を
意味する言葉となっている。

この植物は布引ハーブ園で、そこ、ここ、にと
あちこちに植えられていたもので開花している
ものも沢山見受けられた。

以前にもこの植物は記事に書いたものであるが
この葉は、何とも手触りがよいもの。

月一に身体を

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白杜若

白杜若

杜若 (カキツバタ)

アヤメ科、アヤメ属、カキツバタ種

深泥池に生えていた白花のカキツバタ。

その花弁に入る一筋の線からカキツバタと
判別できるもので、深泥池に自生するを撮影。

その背景に写る水面の葉は潤菜となる。

和名 杜若 (カキツバタ)
   燕子花 (カキツバタ)
洋名 ウォーターアイリス
   (WATER IRIS)
   ジャパニーズ アイリス
   (JAPANESE I

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実家植物園

実家植物園

川西の実家に昨晩遅い時間に帰った。
時々、顔を見せに帰るのである。

そして、今日もお出掛けなので、朝一で
実家を出る事となり、ほんの少しだけでも
庭の花を見て楽しんでいきなさいなと母に
誘われて、一緒に庭の植物を二人で5分程
だが楽しんだ。

私が植物好きになったのは母の影響である。

そんな母がひとつずつ咲いた花を示しては
『ほら、これはね…』と花の名前を解説と
思いきや『キク科のええと、何だ

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SWEET PEA - NAVY BLUE

SWEET PEA - NAVY BLUE

スイートピー (SWEET PEA)

マメ目、マメ科、レンリソウ属

間近で写真を撮ってる時からもう甘い香りが
辺りに漂っているのが良い。

スイートピーというと柔らかなパステルカラー
が思い浮かぶが、こちらのはネイビーブルーと
いう品種である。カラーバリエーションの中で
最もブルーとバイオレットがしっかりと主張を
しているスイートピーとなる。

一番上にある花弁は旗弁と呼ばれるがコレの
赤紫色

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大待宵草

大待宵草

大待宵草 (オオマツヨイグサ)

フトモモ目、アカバナ科、マツヨイグサ属

北米原産の帰化植物で、明治時代初頭に鑑賞
を目的として渡来したもの。

夏から秋にかけてが開花時期となるが、この
植物は陽が落ちる夕刻、宵の時刻に花が開く
事から待宵草 (マツヨイグサ)の名がつく。

その時間は蝶や蜂や虻もお休みタイムとなり
花の受粉協力をしてくれるのは、蛾となる。
夕刻に開いたその花からは甘い香りが辺り

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