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# 植物図鑑 『花姿編』

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開花の写真をセレクトし、ここに掲載しています。
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CERINTHE

CERINTHE

セリンセ (CERINTHE)

ムラサキ目、ムラサキ科、セリンセ属

多年生植物で草丈は最大で80cm程になる。

セリンセとは、ギリシャ語で蝋(ロウ)を意味
する言葉であり、ミツバチが巣を作る上で重要
な素材だが、この植物は、それを提供している。

幾重にも重なる花弁がまるでドレスの様でもあり
原産地となる地中海沿岸部では人気の高い花。

日本国内ではまだ、その知名度は低い。

これは曇天下よ

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クスノキ

クスノキ

楠 (クスノキ)

クスノキ目、クスノキ科、ニッケイ属

常緑広葉樹で高木とされるものであり成長する
スピードが早く、大きく育てば全高30mの
大木にまでも成長する事から神社などで御神木
として植えられる樹木。

原産は日本を含む東南アジア諸国。

家具の材木としても優秀で、造船や建材に使用
されている。また工業用油も抽出できる樹木。
樹木に防虫性能と香木成分が含まれている為に
虫喰など少なく仏像

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白糸草

白糸草

白糸草 (シライトソウ)

ユリ目、シュロソウ科目、シライトソウ属

多年生草本

初夏のこの時期、白糸状の花を咲かせて
とても美しい立ち姿を見せてくれるもの。

和名 白糸草 (シライトソウ)
学名 チオノグラフィス ジャポニカ
   (CHIONOGRAPHIS JAPONICA)
分類 ユリ目、シュロソウ科目、
   シライトソウ属
種類 多年生草本
草丈 20〜50cm
開花 4〜7月

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燕子花

燕子花

燕子花 (カキツバタ)

アヤメ科、アヤメ属、カキツバタ種

万葉集や伊勢物語に登場する、古くから日本
で愛されてきた植物となる。

アヤメ科の植物は色々あり区別がつきにくい
とされているが、このカキツバタの特徴とは
水辺にあること。そして花の根元にはスッと
白い一本筋が真っ直ぐに走っているのがこの
特徴となっている。燕子花の漢字も当てられ
青空を燕の飛ぶ残像の白が一線を走らせた花
と覚えると良い

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小椎

小椎

小椎 (コジイ)

ブナ目、ブナ科、シイ属、ツブラジイ種

常緑高木で、高さは20mにもなる巨木である。

なら、全然名前の小椎(コジイ)とちゃうやん
となるが、この名称はこの樹木の実がまん丸の
小さなドングリだからこの名がつく。

服部緑地の都市緑化植物公園のガイドさんから
一年前にこれの解説を受けたのを単独で復習も
兼ねて撮影したものである。

栗の花、椎の花に共通する匂いは間近で撮影を
して

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蝦夷河原撫子

蝦夷河原撫子

蝦夷河原撫子 (エゾカワラナデシコ)

ナデシコ目、ナデシコ科、ナデシコ属に属す
多年生草本となる。

日本の北海道〜中部エリアに自生する事から
エゾカワラナデシコの名がついたものであり
ユーラシア大陸の北部全域を原産とする。

花は6〜9月に咲くもので、花弁先端が細裂
する姿が美しくナデシコの仲間の中でも特に
人気が高い花である。花期が長く、秋ノ七草
に属している。

和名 蝦夷河原撫子 (エゾ

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瑠璃庭石菖

瑠璃庭石菖

瑠璃庭石菖
(ルリニワゼキショウ)

アヤメ科、ニワゼキショウ属、の一年草

大阪は淀川区の十三から大阪湾に向けて
一本道で繋がる大野川緑陰道路。

そのエリアの中、大阪湾寄りの一部の区画に
だけ、このルリニワゼキショウが毎年、群生
をするのである。

ほぼ一日中、半日照以下の条件のそこだけは
ライバル達も不在なのか、自由に生き残れる
場所なのかも知れない。この先にはネジバナ
が唯一咲くエリアも

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畑韮

畑韮

畑韮 (ハタケニラ)

ヒガンバナ科、ステゴビル属、常緑多年草

韮(ニラ)と見た目は似るものの全くの別種

驚異的な繁殖力を持つもので、一旦これが
生えてしまうと、百合根の様な形の地下茎
を形成させてしまい、そこに大量の鱗茎を
形成させる事から次々と繁殖をしていく。

下手に除去をしようとすると、この鱗茎が
細かく分断され、そこから更に新たな繁殖
をしていくという繁殖無限ループが発動、
農家従事

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ユリノキ

ユリノキ

百合ノ木 (ユリノキ)

モクレン目、モクレン科、ユリノキ属

北米東部を原産とする落葉広葉高木で
その樹高は20〜30mに達する。

樹形も葉形も美しい事から世界中各地で
街路樹や公園などに植えられる人気の高い
樹木である。

日本には明治時代に渡来して、関東や東北
に併せて10万本以上が植えられている。

関西でも見かける事はあるが関東ほどでない。
私の知っているのは中之島に一本あるのは
その

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唐種招霊

唐種招霊

唐種招霊 (カラタネオガタマ)

モクレン目、モクレン科、モクレン属、
オガタマノキ節、カラタネオガタマ種

マグノリア種の仲間の中では珍しい常緑樹と
なっている。

中国南東部を原産とするもので、日本の国産の
品種と区別する為、『唐種招霊』や『唐招霊』
の表記がなされるもの。

ただし、和中の品種を問わず、この木枝を神前に
供えて神霊を招く『招霊』(オキタマ)に由来する
神聖な樹木であり、神社の

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アイコ

アイコ

アイコ

ミニトマトの品種となる

トマトは、ナス科に分類する事から花の形は
ナス科のそれに近い形状となる。

違うのは、花の色

蕊は山吹色、花弁は檸檬色

和名 蕃茄 (トマト)
   蕃茄 (バンカ)
   唐柿 (トウシ)
   赤茄子 (アカナス)
   小金瓜 (コガネウリ)
   珊瑚樹茄子 (サンゴジュナス)
洋名 トマト (TOMATO)
学名 ソラナム リコペルシカム
   (

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二人静

二人静

二人静 (フタリシズカ)

センリョウ目、センリョウ科、チャラン属

能楽の『二人静』のままに、静御前の亡霊と
その霊に憑かれた菜摘女(なつめ)、その
二人の舞う姿にこの花を見立てたことから
この名が付いたとされている。

以前、この二人静を見つけたものの、何故か
一本のものしか見つからず、仕方なくそれを
載せた。

今回は、二本で舞う姿のものを見つけたので
念願叶って載せることとする。

和名 

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PAULOWNIA TREE

PAULOWNIA TREE

パウロウニア ツリー
(PAULOWNIA TREE)

シソ目、キリ科、キリ属の落葉広葉樹

洋名『パウロウニア』は、今は桐(キリ)を
表す言葉となっているがその語源はオランダの
王妃に由来する。プリンセス、エンプレスの名
もまた、これらと同義となる。

日本に於いても娘が産まれるとこれを植樹して
嫁ぐ時には、箪笥などの家具を拵えて娘と共に
送り出す樹木であった。

東洋文化圏では、鳳凰が唯一、

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紫手小節

紫手小節

紫手小節 (シデコブシ)

マメ科、シデコブシ属、スモークツリー種

開花時期は5〜7月にかけ、薄黄や桃色の小さな
花を咲かせる。その花の後に綿毛状の花穂が全体
を覆う事からスモークツリーと呼ばれている樹木。

その高さは成長すれば6mの高さにもなるもので
花期後は高所に煙が漂っている様にも見える。

こんなに鮮やかな黄色の花のものは初めて見たが
これが植ってたその場所は以前の記事で紹介した
『H

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