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最後の食事?!

「次男と一緒に食事をするのも、昨日が最後になるのかな・・・」と夫がつぶやいた。

次男が就職活動で、会社の面接が東京であるというので、3年ぶり(コロナで控えていた為)に帰省した。6日間の滞在。

帰省してきたものの、私たち夫婦は、母屋を追い出されて、アパート暮らし。次男は、寝泊まりは、母屋の自室で。風呂は、爺婆さんが入っていない時間を狙って入ってもらい、食事をどうするか・・・

こうなってしまった経緯は、こちら

さて、キッチン&リビングに居座って目を光らせている婆さん。
孫でもその異様な空間には足を踏み入れられない・・・

次男滞在中の「食事対策」

朝食→アパートで私が炊いたご飯を保温弁当箱に入れて届ける。それでお茶漬けを自分で作ってもらう。

昼食→事務所にあるカセットコンロで食パン、マヨ、とろけるチーズを初日に買ったので、それで自分でホットサンドメーカーで焼いて食べてもらう。アパートで私が作ったサラダをタッパーに入れて届ける。
夕食2日目。夫が鉄板ハンバーグを振る舞ったが、熱々を食べてもらいたくて、早めにアパートに呼んだら、10分位待っていたでしょうか・・・「待ち時間長いから、母屋で自分で作る」だって。
夕食3日目。就活面接があって疲れてるだろうから、次男の好きな「肉豆腐作るよ」と言うと「じゃあ食べに行く」
夕食4日目。「餃子作ってあるから焼くだけだけど、どうする?」「じゃあ食べに行く」
夕食5日目。「鮭のパン粉焼きの予定だけど、どうする?」「じゃあ、自分で作る」
・・・結局、20:00以降は、爺婆さんがようやく自室に籠もるので、リビング&キッチンは使えるようになる。

次男はパスタを作り、大きなTVでabemaを視聴した様子。

次の日興奮した様子で、「このTV、You Tubeも見られるんだね」コロナ禍に、年末年始に長男次男が帰省した時に楽しめるように大画面かつゲーム端子も充実しているテレビに買い替えたのに、使いこなせない爺婆さん専用のTVになってしまった。

4日目の昼ご飯・・・私達はとっくに夫の事務所で弁当を食べ終わったのに、次男が昼ご飯を作りに来ない。「食事を抜かないで、時間で食べるように心がけなさい」とラインでひとこと入れると、事務所の裏の部屋(水道、冷蔵庫、ミニテーブル、プリンタなど雑然としている)でカタカタ音がしたかと思ったら、水道のところで、ササッと作って立ち食いしてた!!

私もかつて母屋で義両親と同居していた際、朝食を子どもたちに作り食べさせ、夫も早く現場に行ってしまう時には、さっと作れるトーストとミルクティーを夫に食べさせ送り出すと、自分の分は、作りながら立ち食いで済ませたっけ。

そんな経験は40代になってから。

次男は、わずか21歳で。

ゴメンね・・・そんな環境にしてしまって。

当然、次男は「おばあちゃんに『次いつ帰ってくる?』って聞かれたけど、帰らないかな」「次帰ってきても、GO to とかの安いプランでホテルステイかな?」

ダヨネー

爺婆さんと孫との最後の食事

爺婆さんは、孫と最後に食事をしたのはいつだったろう??

記憶をたどってみる。義祖母(100歳。自宅介護で看取る)が同じものを食べられる時は、4世代7人で食卓を囲んでいたから・・・

長男次男が小学生までかな?

12,3年前かな・・・

私たち夫婦が最後に一緒に食べたのは・・・

コロナよりも2年位前だから・・・

5年前くらいかな?

あ、でも、お正月は、一緒に食べたか・・・

今年は、別々だったな・・・

次のお正月は、おせちも用意しないかな?

いいのかな、このままで。

爺婆さんが望まないから、別にいいか?!

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