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子どもを取材して身にしみた、「目線を合わせる」ことの大切さ

先日、3歳〜7歳ほどの子ども数人にインタビューするという仕事をしました。このお仕事のお話があった時、「楽勝!」と思っていました。というのは、1歳の息子を保育園に送迎するとき、いつも数人の園児が僕に近づいてくるので、僕は子どもから警戒されない存在なのだろうと思っていたからです。

何を言っても、子どもたちは僕を無視

でも実際には、子どもたちは完全に僕を無視。何を聞いても目すら合わせません。何かを話しても、声が小さくて聞こえない。めちゃくちゃ焦りましたよ(笑)お仕事をご一緒した方からは、「そのべさんの"どうしよう…"という感じがよかったです」と言われるほど。

当日はこんな感じでした。

そのべ:◯◯について、どう思うかな〜?
子どもたち:・・・・・・・・。

そのべ:じゃあさ、◯◯については?
子どもたち:・・・・・・・・。(下を向いてしまう)

うーん、子どもって正直!

僕はよく、緊張しないタイプに思われるけど、現実にはそんなことはなくて、あがり症な方です。取材ではたいてい、初対面の人を相手にしますが、取材前には食欲がなくなるほどビビりますからね(汗)

上から目線では、相手が心を開かない

でも僕はすぐに、自分のまずかった点に気づきました。それは、子どもたちと目線を合わせていなかったことです。インタビューをした時は、こんな感じで座っていました。

長方形のテーブルのお誕生日席に僕が座り、僕はその席から子どもたちに話しかけていたんです。

自分でやってみて思いますが、このやり方はダメでしたね。まず、僕と子どもたちでは目線が違いすぎます。自分より身長が高い人って、なんとなく威圧感を醸し出していますよね?

僕は「ゆういちおにいさんだよ!」とか言って子どもたちを言葉や表情でリラックスさせようと思っていましたが、上から目線だったので子どもたちを怖がらせてしまったと感じました。そりゃあそうです!初めて会う大人から大上段に構えられたら、かたくなるのは仕方ない。

子どもたちが口をきいてくれた!


そこで僕は子ども一人ひとりの席に移動して、目線を合わせて質問をしました。すると、誕生日席に座りながらのインタビューに比べて、子どもたちが口をきいてくれるようになったんですよ!

僕はみんなと同じ立ち位置だよ。僕は危険な存在じゃないよということを、態度で示すんです。初対面の緊張はありましたが、その後は子どもたちとどんどん打ち解けて、「カエル」というあだ名をつけられたり、一緒に駒を回したりと、仲良くなっていきました。

大人同士のコミュニケーションでも大切

目線を合わせるって物理的なこともあるけど、理解レベルとか思いやりとかの目に見えないことでも言えるはずです。

たとえば誰かに何かを質問したとき、難しい言葉や、業界用語、妙なカタカタ後を連発してくる人にあまり好感は抱きませんよね? 対して、今の自分の理解レベルに合わせた説明をしてくれる人には、「この人って素敵だな」と思えます。

仕事でも、プライベートでも、相手の目線に合わせたコミュニケーションを心がけたいなあ。






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