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千利休-日本でイノベーションを起こした歴史上の偉大な人物

日本人なら多くの人がその名を聞いたことはあろう「千利休」
彼の一般的なイメージは、「お茶の人」、「禅の人」そんな感じであろうか。

千利休は、
日本でイノベーションを起こした歴史上の偉大な人物。
と思う。


この本は、利休の弟子からの伝聞や残された書物に基づいて、利休の思想、考えを解説している。
なお、利休自身が著した書は存在しない。

逸話として残されているエピソードで印象に残ったもの

路地の落ち葉拾いをすべてした後に、木を揺らし落ち葉を落とした。
その状態で掃除が終わったと師匠に伝えた。
出来上がった茶の湯を破壊して、つぎはぎしたものを素晴らしいと賞賛した。

自然の良さを残し、完璧を求めないといったところであろうか。


また、かなりの影響力を持っていた人物で、彼が良いといったものの価値が急騰したりしたそう。
ものすごい影響力だ。
人気絶頂だった頃のキムタクが身に着けたものがブームになることが多々あったが、わかりやすく現代に置き換えると、それに通ずるものがあるかも。

そこまで絶大な影響力を発揮していたからこそ、利休の考えを好まない人には、嫌われていたそう。
秀吉から切腹を命じられたのもそのあたりが一因との説もあるようだ。


ただのお茶だが、されどお茶。
利休は茶の湯に緊張感のある世界を作り出した。


利休が当時に起こしたイノベーションは、わたしたち日本人のなかでは、もはや当たり前の価値観として根付いている。
そんな気がした。

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