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読書感想文、テレビ映画の感想

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#読書

山口拓郎さんが書いた文章術系本を読んでのまとめ

山口拓郎さんの著書を合計4冊を読みました。 参考にしたいなーと思ったところを自分なりに例えを織り交ぜながら、紹介してみます。 切り口を工夫する。(独自の切り口があるからこそ、あなたが書く意味がある。)確かにそうですよね。 書く人によってそれぞれの切り口があるはず。 例えば、チャーハンについて記事を書く場合、どのような切り口があるかというと チャーハンについて ・お母さんが作ってくれたチャーハンについて ・餃子の王将とバーミヤンのチャーハンはどちらがおいしいか ・血糖値の

千利休-日本でイノベーションを起こした歴史上の偉大な人物

日本人なら多くの人がその名を聞いたことはあろう「千利休」 彼の一般的なイメージは、「お茶の人」、「禅の人」そんな感じであろうか。 千利休は、 日本でイノベーションを起こした歴史上の偉大な人物。 と思う。 この本は、利休の弟子からの伝聞や残された書物に基づいて、利休の思想、考えを解説している。 なお、利休自身が著した書は存在しない。 逸話として残されているエピソードで印象に残ったもの 路地の落ち葉拾いをすべてした後に、木を揺らし落ち葉を落とした。 その状態で掃除が終わっ

もうは、まだなり。まだは、もうなり。

相場の格言である。 是川銀蔵著「相場師一代」を読んで初めてこの格言を知った。 是川銀蔵とはどんな人物か。 「相場師一代」を読んでみた。 株で大儲けした人物。 だが、単に株で儲けただけの人ではない。 経営者としての一面もあり、才覚、貪欲さがずば抜けている。 若いころは単身満州へ出向き、商売をしていた。 また、徴兵されることは日本の国益を損なうと考えて、あらゆる手を尽くして、徴兵を逃れたりもしていた。 目的に向かって突き進む姿勢が半端じゃない。 やっていることがぶっ飛び

効果的な目標設定の方法

生産性をあげるために何が必要?今回紹介するのは、数年前に話題になった本なので、読んだ方も多いと思います。 モチベーション3.0 ダニエルピンク著 人間は金銭だけをモチベーションの源泉として働いているという考え方に問題定義を投げかけた本です。 産業革命が始まって以来、金銭によって従業員のモチベーションを上げようとする方法がいまだに主流になっていることを問題視しています。 単純労働から創造的な仕事をする人が増加しているため、これまでの外的報酬だけで働いてもらおうとする考えは

書評:人間関係が楽になる神経の仕組み脳幹リセットワーク 藤本靖著

様々なストレスによって、身体や気持ちがピリピリ、カチカチになっていることってありませんか? 今回読んだのは、そんな身体の状態を簡単なボディーワークでリセットしましょうという本です。 キーワードは、「身体をゆるめること」、「身体のつながりを意識」することです。 身体が慢性的にカチカチでピリピリしていると、自分でも気づかぬうちに疲弊が蓄積され、機能不全になってしまう可能性があります。 著者曰く、例えるならば、うだるような暑さの中で、エアコンの調整装置が壊れてしまい温風を送り続

タイトルに惹かれて購入したサッカー本

みなさんサッカー好きですか? 私のサッカー経験は、小学校のころは毎日お昼休みに、中高は体育の授業でやっていた程度です。 キャプテン翼が好きで、ファミコンはよくやってました。 ヒールリフトを、家の前でよく練習してました。(上達しなかったですが。。) テレビでは、日本中が盛り上がる日本代表戦になるとにわかファンになる感じです。 今回紹介する本は、サッカーに大して造詣のない私が、タイトルだけに惹かれて購入したサッカー関連の本です。 サブタイトルは「例えば攻撃がうまくいかないとき

書評 働くことを楽しもう ゴディバジャパン社長の成功術  ジェローム・シュシャン著

ゴディバ・ジャパンの社長が書いた経営本です。 一般の経営本と大きく異なる点は、著者が弓道5段の腕前を持ち、弓道の教えを、ビジネスや人生を生きていく上で活かしている点です。 個人的に今年読んだ本の中でベスト3に入るくらい示唆に富む内容でした。印象に残った内容を私なりに解釈したうえで紹介したいと思います。 キャリアについて以前の私は、自分の弓の問題(要するに、私がなかなか上達しない)を有名な弓道の先生が奇跡的に解決し、魔法のようなやり方を教えてくれないかと願っていました。 し

書評:逆ソクラテス 伊坂幸太郎著

文庫本の短編少年というタイトルの小説を購入しました。 奥田英朗さんや朝井リョウさんらが参加し、少年を主人公とした短編小説が掲載されています。 そのなかから一番最初に掲載されていた伊坂幸太郎さんの逆ソクラテスの感想を書きたいと思います。 日頃から本はよく読むのですが、読解力が無いに等しい私が気づいたことを書きたいと思います。若干のネタバレありです。 ちなみに、2回読みました。 面白いと感じたところ 大人たちの名前が久留米先生以外は、匿名に近い形。 特に、キーマンとなる

書評 宅配がなくなる日 同時性解消の社会論

今回は、松岡 真宏, 山手 剛人 共著の「宅配がなくなる日 同時性解消の社会論」を取り上げたいと思います。 2016~2017年頃、宅配サービスの再配達問題や将来的にも増加していくであろうネット通販問題が、ワイドショーなどで特集され、宅配業界はどう対応すればよいかが、社会問題として取り上げていた時期でした。 この本は、そのような状況下で出版されたもので、かなりタイムリーだったと記憶しています。 この本を読んで、私が面白いと感じた点は、宅配サービスの問題を取り上げながらも、

禅が教えてくれる美しい人をつくる「所作」の基本 著:枡野俊明

ある人からもらったので読んでみました。 短時間でサクッと読めます。 インパクトのあることは書かれていないですが、私達日本人が忘れかけていたことを思い出させてくれるような本でした。 要約 所作が整えば、心も綺麗になるし、身のこなしも綺麗になる。 そのような人を他人は「美しい人」として見てくれるようになります。 この本では、日常生活で意識すると、綺麗になる所作を教えてくれます。 現代は時代のスピード、消費サイクルが早くなっています。 日本人は元来、地味ではあるが、しっかりと

買い物に疲れている人へ「なぜそれが買われるのか?」を読んで。

あなたは、日々の買い物をするときに「選ぶのが面倒だな。なにが良いのかわからない。」と思うことはありませんか? そして、いっそのこと「誰か選んでくれないかな」とおすすめしてくれる人を求めていたりしてませんか?まるで、ネットで買い物すると「あなたにおすすめ」という表示に惹かれるように。 こういった思いを抱いている人が、現代社会では増えています。買い物は楽しいものだと先入観を抱きがちですが、時代が移り変わったことによって、楽しい買い物ができる機会が減ってきているのです。 その原因は

書評 いますぐ書け、の文章法 著:堀井憲一郎

文章をいかにうまく書けるようになるかを探し求めてこの本にたどり着いた。 そもそもこの考え方自体が間違っていると冒頭から指摘を受けた。 自分本位になって、読む人側の目線が書けている。 文章はいわば「俺の話を聞け」就職活動のエントリーシートでいえば「自己アピールを勝手にしまくる」のではなく、読んでくれる相手が誰でどういう目線で読もうとしているかを考えることが大前提であり最も重要なことであるという論理が本書全体を通して書かれている。 美しい文章、整った文章は目的ではなく、読み手に読