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中の人、転職しすぎじゃね? -30歳で5回転職した人の考え方-

 皆さんこんにちは!
 Effic編集部通称ワタクシです!

 GWはいかがお過ごしでしたでしょうか?
 さて、今回のテーマは…
中の人、転職しすぎじゃね? -30歳で5回転職した人の考え方-
※個人の考えのため、企業・団体とは関係ありません

 です!!
 その前にお前誰やねん、という方は自己紹介はこちらの記事に書いてますので、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです!

 5月病という言葉もある通り、GWが明けたこのシーズンになると「仕事嫌だなぁ」や「仕事に行きたくないなぁ」と思うことも増えてきます。新社会人の方々も「こんなはずじゃなかった…」や「もっといい会社があるのでは…」と転職を考える時期なのかもしれませんね。私も時折「会社に行くのが辛すぎる」と思うときはあります。大丈夫です、あなただけではありません(断言)。
 私は今、動画制作会社で動画クリエイターとしてPremiere ProやAfter Effectsを使いながら仕事をしています。日々辛いことも多いですが、動画を撮ったり作ったり写真を撮ったり文章を書いたりすることは結構好きな方でまぁまぁ楽しく毎日を過ごしています。しかし、この仕事に行き着くまでには山あり谷あり、いろいろなことがありました。

 まず、私の仕事に対しての考え方をまとめると、
・『明日』は保証されていない
・「とりあえずやってみる」ことの大切さ
・会社に求めるより、自分で動く方が良い
・やるからには、自分ならではの価値を出す方が良い
・本当に辛かったら逃げても良い
・休むと自分のやりたいことが見えてくるかもしれない
・仕事と同じくらいプライベートも大事
・人生を楽しもう

 という考え方を持っています。

 私の経歴は、大学を卒業後、1社目は某大手証券会社・2社目は印刷/制作会社・3社目は食品関係の商社・4社目はITベンチャー・5社目は整骨院/接骨院を運営している会社・6社目が今、というものです。面接に行くとほぼ必ず「転職しすぎじゃない?」と言われます。間違いなく、そう思います。
 まだ30年しか生きていませんが、私の人生はなかなかに波瀾万丈七転び八起きなことが多く、そのどれもが転機と呼べ、私の「仕事や人生に対しての価値観」を揺るがすものでした。

『明日』は保証されていない

 私が17歳だった年の秋、母親が脳の病気で倒れてしまいました。私は当時、2階建ての家に住んでおり、2階の自室で楽器の練習をしていたと記憶しています。すると突然、1階で人が倒れるような大きな音がしました。1階に向かうと、意識を失った母が倒れていました。すぐに救急車を呼び、病院に搬送されたところ、くも膜下出血だと診断されました。
 「助かるか助からないか分からない」
 医者の先生にはっきりと告げられたことを昨日のことのように覚えています。結果的には無事に完治し、今は元気過ぎるほど元気ではあるのですが、私はこの出来事から「あぁ、未来は保証されてないのだな」と強く感じました。私が幼い頃から両親の仲は悪く、私が15歳の時に両親が離婚していたという背景もあり、当時「もしかしたら自分のせいで(母が)倒れてしまったのかもしれない」「家庭のストレスが原因だったのかもしれない」などと自責の念にも駆られていましたが、それと同時に「今を一生懸命生きる大切さ」や「後悔が無いように生きたい」とも強く感じました。

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「とりあえずやってみる」ことの大切さ

 転職理由は人様々です。例えば「もっと待遇が良いところに行きたい」「もっと裁量権が有る職場で仕事をしたい」「上司が嫌すぎる」など、人によって転職理由は様々だと思います。
 こちらの記事にもある通り、私は写真・動画が好きでこの世界に入りました。それまでは紆余曲折あり、1社目では精神的に追い詰められ転職、2社目では異動がきっかけとなり転職、3社目はSNSを通じて他社からスカウトを受け転職、4社目は自分の好きなことを追求しようとして転職、5社目はさらに経験を積んでいきたいという思いから転職…とても履歴書は人様に見せられるようなものではありません…。
 ですが、私が今はっきりと感じることは「とりあえずやってみる」というのは非常に大事なステップなのかなと思います。私は、趣味から始めた写真が段々と副業となり、いつの間にか本業になっていたタイプです。写真や動画を撮ったり編集したりするのはもちろん好きですが(好きでないと続かない仕事でもあるような気もしますが)、「まず副業でやってみた」というのが大きかったのかな、と今になって思います。クリエイティブに関わっている方もそうでない方も、仕事をしていると必ず、「自分が良いと思ったもの」と「上司が良いと思ったもの」と「クライアントが良いと思ったもの」がそれぞれ違う、という場面に出くわします。趣味で行う分には「自分が良いと思ったもの」だけを追求していても誰も何も言いませんが、仕事で行うとなると「お金」という対価をいただいているのでそういう訳にもいきません。「好きなことは仕事にするべきではない」という話がありますが、半分そうで半分そうでないと思います。「〜〜が好きだ」という情熱は何物にも勝るとは思います。しかし、それだけでは段々と自分が苦しくなってきます(実際に私にもこういう時期はあって「写真なんて辞めてしまおうか」と考えた時期もありました)。
 私自身は「自分のクリエイティブを否定された」という考え方から「こういう考えを持っている人もいるのか、勉強になるなぁ」と考え方を変えて克服しましたが(と書きつつもそういった葛藤を感じるときもありますが)、「〜〜が好きだ」という気持ちだけでは如何ともし難い状況に陥る、というのは心に留めておくべきことかと思います。
 「とりあえずやってみて」自分に向いているか向いていないか見極めてみる、というのも有効な手段の1つなのかもしれません。

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会社に求めるより、自分で動く方が良い

 「異動したいのに会社がさせてくれない」「今自分がいる部署は自分が希望した部署ではない」等々、よく聞く話です(特に、大きな企業にいらっしゃる方ほど、こういったことを感じられるかもしれません)。「会社は自分の為に存在するのではない」というのは持論でもあるのですが、会社はあなた個人のことを一番に考えてない、と思います。
 社員が数人の会社から数万人の会社と様々な会社がありますが、組織を運営していく以上、いちいち個人にフォーカスしていたら組織が成り立ちようありません。会社に対して期待しすぎず、自分の挑戦してみたいことがあるのであれば、まずは副業や複業でスモールスタートしてみて自分に合っているかどうか見極めてみる、というのも1つの手段かなと思います(もちろん、会社の方向性と自分の志向性が合致していたらベストですが!)。自分のキャリアは自分でしか作ることは出来ません。私が社会人になった8年前の頃より、だいぶ副業や複業、兼業といったことが市民権を得るようになってきたと感じています。先行きが不透明なこのご時世、自分の未来は自分で切り拓く、くらいの気概を持っておく方が良いのかな、と個人的には思います。

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やるからには、自分ならではの価値を出す方が良い

 会社に勤める、個人事業主で仕事をする、会社を興す、など様々な仕事の仕方があります。ただ、共通して言えることは「価値を出し続けないといけない」ということです。例えば、料理人は「料理を作ること」を自分の価値として、一般企業の営業担当者であれば「売上を創出すること」を自分の価値として、清掃員の方であれば「掃除を行うこと」を自分の価値として、その他様々な仕事も様々な「価値」の対価として「お金」をもらって、生きる糧としています。
 会社に勤めていると「自分の価値」が分からないということもあると思います(実際に私もそうでした)。しかしそれは大層なことである必要は全くなくて、例えばスプレッドシートにちょっと詳しい、業務効率を上げる仕組みを作ることが少し得意、電話対応がちょっと得意、字を書くことが人より少し得意、など、なんでも良いと思います(ちなみに私は字が壊滅的に下手で電話対応も苦手です!字が上手な人や電話対応が上手な人は本当にすごいと思います)。
 そういった「人よりちょっと得意かも?」と思えることが段々積み重なって、自分の「価値」となって「自信」に繋がっていくのかなと思います。せっかく1日の長い時間を仕事に費やしているのであれば、「1日早く終わらないかな…」と考えるより「自分の価値をどうやったら出せそうかな?」と考え方を前向きに持っていきたいですね!

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本当に辛かったら逃げても良い

 私も今となっては「人生を楽しんでいる」と思えるようになりましたが、一時期心に病を抱え、1ヶ月の間仕事から離れる経験をしました。
 「何にあそこまで悩んでいたのだろう?」と今になっては思うのですが、その時は会社のデスクに座っていると動悸が止まらなくなる、というほどでした。結果的には会社を1ヶ月休職することになったのですが、「本当に辛かったら逃げても良い」と思います。「三十六計逃げるに如かず」という言葉はその通りだな、と感じます。
 ”Karoshi” という言葉は日本の悪しき文化として世界でも認知されています。肉体的・精神的に追い込まれ、自分で死を選んでしまう人もいます。そうなる前に休みましょう。本当に。生きてたらどうにかなります。

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休むと自分のやりたいことが見えてくるかもしれない

 さて、私は1ヶ月休む、という経験をしたのですが、何をしていたかと言うとひたすら休んでいました。ただ、酸素を吸い込み二酸化炭素を吐き出す装置として1週間程過ごしました。程度が低かったことが幸いしたのか、段々と「せっかく時間も有るし、どうせなら自分の好きなことをやってみるか」と思い立ってカメラを持っていろいろなところに行きました(もちろん医師や自分自身の体調と相談しながらですが)。 
 -15℃の北海道で凍えながらシャッターを切っていたときに私は気がつきました。「こんな寒いところに写真を撮る為だけに来ているって相当だな」と。そして、とある会社さんからいただいた動画制作の案件がきっかけで(偶然にも、北海道で写真を撮った時期と動画制作の案件の時期は近しい時期でした)、導かれるように写真・動画制作を中心として仕事をしていく道を探すようになりました。ちなみに、この時に撮った作品が海外の写真コンテストで入選した、というのもきっかけの1つでした。
 辛かったらとりあえず休んでみましょう。
 そうしたら、何か違うことが見えてくるかもしれません。

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仕事と同じくらいプライベートも大事

 と、ここまで書くと「仕事が大好き人間なのね、羨ましいわ」と思われる方もいらっしゃるかと思います。ですが、声を大にして言いたい!
 「プライベートも大事!!!
 趣味の音楽もこの先ずっと続けていきたいし、家族や友人と過ごす時間も大事ですよね。何が大切かって、バランス

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人生を楽しもう

 人生にはセーブポイントはありません。
 転職に成功しようが、受験に失敗しようが、好きなあの子に振られようが、告白が成功しようが、日々は止めどなく過ぎていきます。ラスボスを倒すまでにゆっくりレベルを上げたり、武器を強くするために素材を収集できたりと、自分の思うようにゲームを進めることは出来ません。納期は必ずやってくるし、1日は必ず終わるし、ラスボスを倒すまでに強制ゲームオーバーがいつかはやってきます(人生におけるラスボスとは、という哲学的な問いもありますが、それはまた別の機会に(?))。
 辛いこと、悲しいこと、悔しいこと、数えきれないほどあります。
 (いろいろな問題は抱えつつも)たまたま平和な時代の日本に生まれたから良かったものの、例えば80年前の日本に生まれていたり、日本でない別の国に生まれていたりしたら、自分の力でコントロールが出来ない不条理の中で今日という日を生き抜くことに精一杯だったと思います。私も、たまたま今仕事に恵まれているからこそ上に書いたようなことを考えられるのであって、今のご時世、大変な状況におかれている方もいらっしゃると思います。
 よく成功した方々は「人生をRPGゲームだと捉える」という考え方を持っていらっしゃる方もいますが、一部賛同出来る部分は有りつつも、運ゲー要素が強すぎるだろ、と思います。どの時代に生まれるのか、どの国に生まれるのか、どんな家庭に生まれるのか、『生』を受けるという出来事は自分の人生の中で唯一と言って良いほど自分自身の意思が介在しないところで始まります。オープニングが終わったら運によって難易度が変わるゲームってありますか?そんなゲームがあったら誰も買わないのでは…と思います(…少なくとも自分は買いません)。
 人生はRPGではないし、自分の思うようになることの方が少ないし、運という偶然性に大部分を構成されているまさしく運ゲーです。ですが、その分、良いことが起きたり幸運や仲間に恵まれたりしたときにはゲームの比ではないほど、喜びや嬉しさや楽しさを感じるものです。せっかく「生」を受けたのであれば精一杯生き抜いて、そういった瞬間を1つでも多く感じることが出来るように仕事や生活を通じて人生を楽しんでみよう、というのが、私が常日頃考えていることです。
 最後に、ドイツの劇作家/詩人/演出家のベルトルト・ブレヒトによる詩集の一節をご紹介したいと思います。この一節に出会ったのは大学生の頃、今でも仲良くしている友人から教えてもらいました。
 後悔が無いように「今」を一生懸命生き抜いて、この詩のように「我が人生に悔い無し」と胸を張って言えるような人生を歩んでいきたいですね。

慈善病院の白い病室で私が
朝ちかく目をさまし、ツグミのなくのを
聞いて、まえよりもよくそれがわかった
すでに久しく私に死の恐怖はなかった
私自身がいなくなったとしたところで私には
なにものもなくなりはしないだろうから
今、私には出来た
私のいないあとのツグミの歌をも
ことごとくよろこぶことが

ベルトルト・ブレヒト(長谷川四郎)『ブレヒト詩集【新装版】』(みすず書房、1998)p.123-124 より抜粋

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 今回の記事はここまでです!
 やはりこういった話題になると長くなりがちですね…ここまで読んでいただけた方、誠にありがとうございます!

 「動画を作りたいけど、どうやったら良いのか分からない」という方は是非、Efficまでお問い合わせいただけたら嬉しいです!

 次回は「コロナ禍と動画制作」というテーマでお送りします!
 昨年から続くコロナ禍により、動画制作はどう変わってきているのか、事例も交えながらご紹介したいと思います。
 「こんな内容を読んでみたい!」というご要望がありましたら、コメント欄にお気軽にご投稿ください!
 本日もご覧いただき、ありがとうございました!

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