フィルムに収めた記憶 #13
昨年の暮れから今年の夏にかけて、フィルムカメラで取り集めたものです。
少しだけ時間を戻して、あの時、何かを感じたあの風景を
フィルム一本分36枚で振り返ります。
ボケがステキ
陽が傾きかけたころ、逆光にきらめく葉っぱでステキな光景となっているところをみつけました。
カメラを構えてファインダーで見てみると、そこはフレア効果もあってか、
実際の光景以上にキラキラな世界でした。
なんとかその光景を残したく、露出設定にあれこれ悩みながら撮影した一枚です。
次の一枚は、奥の方できらめく光が丸ボケとなり主役の紅葉を盛り上げてくれることを期待したものです。
空から光の玉が降り注いできているような、
そんなステキな一枚となってくれました。
撮影時の「思い」をこめて撮影した写真、
それが実際どんなふうにフィルムに残すことができたのか。
不安と楽しみが入り交じった思いで現像が仕上がってくるのを待つのも
フィルム撮影という行為ならではの楽しみ。
なぁ~んてカッコつけて言ってみたものの、
僕の場合は出来上がった写真をみて「よしっ✊」となることより、
「うぅぅ、、、😔」と残念な気持ちなることの方が多いんです(ーー;)
1991年に登場したsmc FA 50mmF1.4というレンズ。
僕が所有しているそれは、
1995年に登場した一眼レフカメラPentax MZ5と一緒に購入したもので、
手元に来てくれてなんともう30年近くもたつんです!
このFA 50mmというレンズ、
絞り開放ではピントは甘いなんて悪口も聞くけど、
そういう緩さも含め、ふわっとした写りとなる絞り開放での撮影がスキ。
絞っていくと、今度は時にはっとさせられる写りをしてくれます。
なかなか楽しいレンズなのですよ。
上の写真は少しだけ絞ったことで、主役の花の柔らかい色あい、
それを支える背景となる家のボケかたがステキな一枚となりました。
特に左上のグレーの配管なんか、壁に溶け込むよう。
こういうのがスキなんですよね。
もちろんこれってレンズの力だけではなく、
フィルムだからこそできる表現だと思います。
noteでフォローさせていただいているあ〜さ☆さん、お気に入りのベンチを季節の移ろいを感じさせる草花たちとともに、ステキな写真と記事で紹介してくれている。
その影響を受けて、僕も最近、なんだかベンチを見ると
とっても気になり、こうして撮っています。
まだ、お気に入りのベンチはみつからずですが。
影がスキ
上の一枚、ハーフカメラで撮影したものなので元画像は下にあるとおり縦となります。
フィルム1枚目の前、画像が切れる効果を期待して撮ったものです。
でも、実際に撮影するとき、果たしてその効果がうまくいくのか不安でした。
というのも…
①フィルムは最初に出ていた先端が光に当たり感光している。これを巻き取るため、通常カウンターゼロまで空シャッターきるところ、画像が切れる効果を期待してゼロ前で終わせた。
②ハーフだから撮った画像はフィルム1コマの半分に写る。でもその写る部分はコマ半分の右側部分なのか左側部分なのか。
③左側部分だとすると感光してしまっていて全部写らない可能性がある。
とまぁ、こんなことからです。
でも出来上がってきたものは、ごらんとなりのとおり。
しっかり撮し出され、校庭の地面がうまい具合に感光効果(なんだか滝みたい)されていました。
当初想定した以上の効果を発揮してくれています。
これでまた僕のお気に入りの一枚が増えました。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。