続けること。続けること。続けること。
この1年ちょっと、「はじめまして」をする回数が急に増えた。
2020年に引越して仕事やめて生活時間も変えたので、人間関係ががらりと変わった。つながる人が変わって関心事が増えたので、プライベートでも新しい場所に入っていくことが多くなった。
以前は自己紹介がとにかく苦手で、「紹介する自己がありません」なんて言って逃げてたなー。けれど、もうそんなことも言っていられない。ほぼ毎日「はじめまして」がある日々を送っているんだから。
下手なりに何回も何回もわたしを紹介していると、紹介する点がなかったわたしの中にすこしずつ自分が形になってきている感覚ができてきた。どんな話をするとその後もつながりやすいのかも、すこしずつ分かってきた気がする。
そんなことを考えている今日この頃、1年ぶりに自分の広告をつくった▼
(リンク先はあなたと「偏」な話がしたいから、まずはわたしの「偏」をお話するね)
『偏』の話しかしない広告をつくった
6月26日、企画メシ2021の初回講座に参加させていただいた。これは、去年参加していて生活の中心にあった連続講座・言葉の企画2020。その延長戦の事前課題としてつくったもの。
限られた時間で相手を知ってつながりをつくる方法は何だろう?
今のわたしは、「時間や熱量を注いでいるものについて聴きあう」がベストアンサーだと思っている。
今回みたいにはじめましての方がたくさん集まる場所で、わたしができることとか、特徴とかを一生懸命語っても、みんなの記憶に残してもらえるようなひと際印象的で際立つ個性なんて、ない。
だったら今年の講義に何回お邪魔できるかも分からない「わたし」をアピールするよりも、「偏な話をしたい人」とつながる入り口をつくるのがいい。そう考えた。
「『偏』な話って何?」って思ってくれたら、まず感謝。わたしのこれまでと、今と、この先とをまるごと説明できるのが『偏』の字だから。わたし自身も『偏』も万人受けはしないけど、刺さるあなたに届いてくれればいいんです。その先で、「わたしにも『偏』な話、あるな」「話してみてもいいかも」と思ってくれたら最高なんだ。
結果、講義内でもその後も、広告の『偏』の説明をしながらわたしを説明できた。
「わたしは○○が好きで…」「わたしはいろんなものが広く浅く好きで…」など、ほかの方の偏愛しているもののお話や、どんな愛し方をしているかを、初対面・ごく短い時間のなかで聴くことができた。お話してくれた人には急激に親近感がわいたので、やっぱり『偏』の話はすごい。すき。
1年前に自分広告をつくったとき、わたしの頭には「伝える」しかなかった。
言葉の企画の課題を通して自問自答の習慣や考え方を少しずつ身につけた。「伝える」じゃなくて「伝わる」を探す。わたしと相手の重なるところを見つけようと思えるようにになってきた。まだ言葉も表現方法も工夫できるはず。けれど、ちゃんと成長した自分も見つけられたことにほっとした。
大人数でも一対一で、ずっとみていてくれる先生
去年、言葉の企画の講義のなかで印象的だった阿部さんの言葉のひとつに
「いい先生は、見ていてくれる」
というのがありまして。
講義前、一対一のプロ・阿部さんは、90人がつくった広告の一つ一つに対してご自身の解釈を話した2時間6分もあるロング動画をつくって贈ってくれた。すごかった。
そのなかで、わたしの広告にくださったコメント。
この1年でみるみる磨かれていっていて、
この先ももっともっと変わっていくんだろうなというのを感じました。
beforeを踏まえてお話してくれた。
昨年受講していた企画生は100人。そのなかでも、ちゃんと見ていてくれたし、現役じゃなくなった今も見てもらえることが本当にありがたくて。視ていてくれたし、診ていてくれたし、看ていてくれた。学校勤務だったので「先生」と呼ばれる人にはかなりたくさん出会ってきたけど、こんな先生はそうそういない。
みていてくれる人がいるって思えたからやり遂げられた半年だったし、今で。デザインが生活の中心になっているのも、言葉の企画きっかけです。ありがとうございます。
せっかく作ったんだから。広告は、送り届けるのだって企画
講義の日の夜。
ふくさちさんが呼びかけしてくださったコーチングシェア会のオリエンテーションがあった。
ふくさちさん以外のメンバーは、わたしは全員はじめまして。わたしはここで、今回作った広告を画面共有しながらお話させていただいた。
広告があったから、話だけよりも色やフォントで残せる印象を濃くできた。自分のまんなかにある「偏」という言葉を、企画生以外にも伝えられた。
ほかの方がトークで自己紹介をするなか、ひとり広告を画面共有したのは、企画メシ講義内で企画生井村さんはDMで一人ずつに送って届けていたというエピソードを知ったから。すごい。わたしは、つくって提出して、企画生内にシェアすることしか頭になかったよ。
「せっかく広告作ったんだから、人に届ける」という気づきを得たおかげで、わたしもアウェイの場で広告を届けられた。自分のなかの決めつけを、1つ壊せた気がする。翌朝、「偏の話、らしさが伝わってきて素敵だった」という感想もいただけてほくほくした。
続けること。続けること。続けること。
とにもかくにも、「まだまだ自問自答を続けることだなぁ」というのが、講義から約1週間たっての思い。
去年の自分よりは、成長できていた。
でもまだまだ、やれることもたくさんある。
続けること。続けること。続けること。
まだまだ続けた先を見にいく。
とりあえず、「はじめまして」はもう怖くない。
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