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ファンの心理学

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誰かを真剣に応援するファンの、「どうしてこうしちゃうんだろう」っていう心の動きを、楽しくまじめに研究中。
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推しがいるあなたを、わたしは推したい

よく思う。 推し・担当がいて、結構な熱量を注いでしまうあなた。 好きな人が好きで好きで、自分事よりずっと優先順位が上になってしまうあなた。 好きが過ぎて、もはや当たり前に人生に影響出てるあなた。 それって、ものすごい才能だから。 わたし自身も完全にそちら側の女で、当たり前にそのときの担当さんファーストで自分を適応させてきた結果、紆余曲折して今がある。誰に遠慮することもなく、自分次第でライブに制限なく行けるようになった今が、一番しあわせで最高だなぁと思っている。こんな夢み

ファンに生きる女の、今年やりたい10のこと

しいたけ占いによるとわたしの2024年上半期は、新しく入れ替わった価値観をベースに、新生活を試していく期間になるらしい。乙女座さん、そうなんですって。そんなこともあって「やりたいことリストは書いておいてください」というアドバイスは、絶対守ろうと初見の段階で決めていた。 手に入れたいこと、やっていきたいことは伝えるのが大事で、できたら人にシェアするのが良いとのこと。「え、これなら一緒にできるよ!」という人がみつかるかもしれない。何それそんなの素敵すぎる! そう思って、note

「切り抜き動画がほしいなら、黙ってオタクに任せとけ」って思う、3つの理由

することはないだろうと思っていたのに、TikTokの投稿側になって数か月経った。自分起点のゼロイチが得意ではないし、自分自身の動画を世界に流してと言いたい部分も特にない。それでもいつの間にか毎日投稿をしている今がある。それは「切り抜き動画」というものに出会ったからでしかない。 「切り抜き」と一言でいっても、それはとても奥が深い。同じ1時間の生配信動画の切り抜きをする人が何人いても、ひとつとして同じものはない。そしてそこに、瞬時にスワイプされてしまうものと、何千回・何万回と再

2度目のデビューを見届けている間に、走り抜けてしまった3月のしっぽ

3月が行ってしまった。noteも、ブログも、手帳も、とにかく自分のための文章を書かない月だった。書くべきことはたくさんあった。ただ、気持ちがとにかく忙しかった。気持ちが整理できてからかくより、書きながら整理されることの方がずっと多いと知りながら、それをする事もしなかった。 うちの子が、デビューした。そのためのイベントやらなにやらをリアルでも電波を通じてでも追いかけているうちに、1か月が走り抜けて行った。 振り返ればわたしは何年も、デビューをみたい女だった気がする。重岡くん

世界のかけ算で、世界はもっと面白くなる

一言日記をつけるなら、「いろんな文化を体験したなぁ!」。 24時間で、ワープでもしたようにいろいろな文化をあれこれ摂取してみた。そして、自分の“いつも”ではない場所にお邪魔してみるって必要だよねーと、今、じわじわ考えている。 文化というワードを、再起のわたしに投げたのは応援しているアーティストさんだった。彼は今、ジャパンエキスポでライブ出演などをするためにフランスに行っている。渡航前、フランスで楽しみにしていることに「文化を見られること」を挙げていた。なるほど、文化、ね。わ

余韻は、「ひたる」ものから「とじ込める」ものへ

素敵なものを見たあとは、余韻休暇をとっていた。 大好きな人のコンサートにいったら、会場から持ち帰ったふわふわした気持ちにずっとひたっていたかった。だから、翌日はできるなら仕事を入れない。テレビや音楽もオフ。本も読まない。外から余分な刺激を入れないことが、好きを味わい尽くすためには必要だった。 「余韻にひたることってないの?」と尋ねたことがある。相手は、全力応援しているアーティスト。まだぎりぎり直接会話ができる距離。 彼は言った。「俺ね、帰り道ごはん食べてるときとか、電車

「時計の針」と「鐘」という歌詞が示していたものを読み解いてみた

クリスマスにショッピングモールで友人とウインドウショッピングをしていたところ、シンデレラモチーフのアクセサリーをうっかり購入しそうになった。販売のお兄さんがそのシリーズのアクセサリーをあれもこれもと片っ端から取り出して並べ、あれこれ身に付けさせてくれた。「これは2セット売れるぞ」と思える程に、わたしたちのリアクションは好感触だったのだと思う。 今になってその日のことを思い出し、超絶女脳で、シンデレラシンドロームの気があるわたしに、シンデレラモチーフのネックレスやリングなんて

ライブ遠征には「行く」というマイルール

おはようございます、福岡3日目! 遠征先でも変わらずコーヒー飲みながら、ぱそこをぽちぽちしています。今日のライブは夜なので、予約してあるもつ鍋屋さんでランチはするけれど、それ以外の時間はお仕事したり文章書いたりするつもりです。なんて通常営業なんだ^^ 福岡に来るのは、最近3回目。去年の6月と、11月と、そして今回。初めて来たときから空気感が好きな街のひとつだけれど、約半年の間に3回も来ると、地理関係もだいぶ詳しくなってくるね。居心地よくて、福岡ならしばらくこちらでも生活でき

ヒールの高さが変わったのは、好きな男が変わったから

新年もあけてあっという間に1週間。「あけましておめでとう」のあいさつはするけれど、お正月らしさを感じることはほとんどない。 毎日いろいろなところに出かけているので、年が明けてからもすでにいくつか買ったものがある。なかでも、気持ちの上で1番大きな買い物はブーツ。黒で、ヒールが高めの、この冬女の子たちがよく履いてるデザインの。 お店で色選びに付き合ってくれた店員のお姉さんによると、ヒールの高さは7cmとのこと。5cmよりも高いヒールの靴を買ったのは、記憶する限り、大学生ぶり。

noteに一番書くべきことを遠慮なく書くための物思い

書きたいんだけど書けないってもの、意外と多いよね。 わたしにとっては、そのランキング1位は入った公演のライブレポート。セットリストがー、とか、MCがーとかなら書けるけれど、表面をなぞるようなものなら労力をかけて書く意味を感じない。 どうせなら主観にグッと寄せて、わたしの目にはここが映って、ここが切り取られて記憶にありますっていうのを書かないと。そう思うと、手書きのメモくらいしか全部を書ける場所がなかった。 だって「○○くんが、〜〜の曲のときこんなことしてくれたー♡」みた

新年早々『推し活について語る会』をして、感想文という名のラブレターを書いてみる

新年早々、しかも早朝から、ひがしちゃんとファントークをした。 なにわ男子のファンで、お仕事では芸能事務所でタレントさんを内側から支える運営さん。なかなかない立ち位置からのお話、興味深く聞いていた。 当日、聞ききれなかった部分まで掘り下げて文章にまとめられたものを見てやはり、タレントさんを見ているひがしちゃんの、2面から、きちんと線引きをしてエンターテインメントの世界をみるのは誰にでもできることではないと思ったの。 ▼記事はこちら いろいろ思うことがあったので、感想文と

愛を全力で注いできた“主食”が変わった2022

「主食がかわってる!」と、びっくりして連絡をくれたのは、プロフィール欄を変更した直後のこと。SNSの自己紹介欄にずっと、一番に注いで応援しているアーティストの名前を書いてきた。その名前が変わったのは、この2022年わたし自身も驚いたことランキングでダントツの第1位の出来事なった。 ちなみに“主食”といっているのは昔からで、水や空気と同じくらい、わたしにとっては生きるのに欠かせないものという意味。摂取して、満たさないと生きていくことがむずかしいんだもん。 その結果、プライベ

「一生応援する!」なんて可愛いこと、わたしにはとても言えないけれど

調べ事をしていたら、今好きなダンス&ボーカルグループのメンバーさんを過去に応援していたある女の子のアカウントにたどり着いた。 書かれていた内容が仕事関係だったので、気になってプロフィールページへ飛ぶ。最後のツイートが投稿された日付から見て、現役のファンではなさそう。 少しだけ彼女の吐き出した言葉をさかのぼってみてみる。 ライブでどんなことがあったか。 仕事のことで悩んでいること。 もやもやを晴らすように、予想よりたくさんのお金を応援しているアーティストさんに使ってしまっ

あのとき先生がわたしにかけてくれた「期待」の効果|『Think Smart』読書感想文

唯一、そして未だに年賀状のやりとりをしているのが、小学校5年•6年で担任をしてくれた先生だ。担任をしてくださった2年間に年賀状のやりとりをして以来、卒業しても、年によってはそれが喪中はがきや寒中見舞いに形を変えながらもずっとやり取りが続いている。 今日ふと、先生は、わたしを人生ではじめて推してくれた人かもしれないと思い至った。例年5年生が参加する地区の演奏会。その年は児童が2曲分の伴奏をする必要があったのだけれど、2曲ともわたしが任されたのを思い出したんだ。 ピアノを習っ