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キャリアは、”スキル”だけでは決まらない。

『スキルがない、それだけで自分のキャリアを諦めてはいけない。』

こんばんは、日本はだいぶコロナ感染が増えてきておりますね。
読者の皆さんもコロナ感染には気を付けてください。

コロナ禍から、おおよそ2年が経過しつつありますが、その中で自分のキャリアを見直す人、実際に転職や起業をされた方もいるかと思います。

 
悩みますよね、実際。

僕も、30歳過ぎてきて正直自分のキャリアを考えることは多くあります。

今の仕事に不満はないですが、

このままで良いんだっけ。

自分のスキルって何だろう。

転職するべきなのか。

と、考える人は少なくないはず。

特に、今の自分のスキルに対して不安を覚えている方は多いのではないでしょうか。

要は、長年仕事をしてきたものの稼ぐスキルが身に付いてない。

という不安感。

わかります、私も一緒ですから。

本日は、そんな不安を抱く読者の皆さんに、

必ずしもスキルだけではないキャリア選択。

についてお話させていただき、一緒にキャリアについて考えさせていただければと思います。

■インターネット、SNSによるキャリア観の変化


たまに考えることがあります。

インターネット&SNSがなかったとしたら、自分は今の現実をどう感じていただろうか。

例えば、15年前ちょうどiPhoneが出るか否か、まだ学生の時代。

この時代の成功者とは誰だったでしょうか。

スティーブ・ジョブズ、孫正義、もしくは斎藤佑樹。

企業家やスポーツ選手が主流だったはずです。

では、今の時代の成功者とは誰でしょう。

ヒカキン、ヒカル、青汁王子、ヒロユキ。

Youtuber、インフルエンサーが成功者と言われる時代になりました。

そして、圧倒的に成功者の発信や情報を浴びる機会が多くなりました。

過去は、創業者の本やメディアでしか語られなかった成功の秘訣が、今ではありとあらゆるSNSで僕たちは成功者の言葉を浴びています。

そこで語られることの多くは、稼ぐスキル、稼ぐ知識です。

プログラミング、投資、NFT、FIRE、SNS、動画編集等々。

どうやったら稼げるのか、どうすればフォロワーを増やせるのか。

 そして、僕たちは気づかされるわけです。

やばい、、、、自分には稼ぐスキルと知識がない。

 
そして、

 
やばい、、、自分の今の仕事では稼ぐスキルは身に付かない。

この壁にぶつかっている人は多いですし、実際にそれにより転職した人も多いかもしれません。

 僕は、そう考え、行動すること自体は賛成です。


個人中心、スキル・知識重視の時代の潮流は今後も変わりません。

ただし、一つ考えたいのは、

個人中心、スキル・知識重視は、あくまで内面的なキャリア志向です。

一方、経営学には、ポジションアプローチという外部環境の分析から優位性を確保するという手法もあります。

キャリア選択は、内面・外面の両者から分析し、選択していくことも大切です。

では、ポジションアプローチとは何でしょうか。

■ポジションアプローチとRSV戦略

ビジネスの競争理論には代表的な2つの理論があります。

1、ポジションアプローチ(マイケル・ポーター):外部環境分析中心、どこにポジションを取るか。
2、リソースベース戦略(J.B バーニー):内部環境分析中心、自社の強みはどこにあるか。

1は外部の市場や競合の状況の分析を中心に置き、自分はどこに身を置くことで最も競争優位が発揮できるかを重視します。

2は内部、自社の強みの分析を中心に置き、自社の強みをベースにして最も競争優位を発揮できるビジネスを展開することを重視します。

 わかりやすく少し表にして比較しましょう。

参考:『競争戦略論』: 青島 矢一 (著), 加藤 俊彦 (著) 

例えば、ポジションアプローチにおいて縦・横軸において市場規模と市場成長率をマッピングして、どの市場に自社の身を置くべきかと考えることもできます。

 ここまで来てなんとなく、おわかりかと思いますが、

リソースベース戦略とは、自社の強み、自分の強み(スキル・知識)をベースにした戦略です。

そして、日本企業、また日本人の多くは、リソースベース戦略を取ることが多いと言われていいます。

キャリア選択や志向にも、自分のスキル、知識をベースにする傾向があります。


そして、僕らは今大慌てしているわけです。

 
稼げる知識を身に付けなきゃ!稼げるスキルを得るために転職しないと!!

 
と、、、

ただ競争戦略と同様に
自分という内部環境だけでなく、外部環境を分析し、どこにポジショニングすることで優位になれるかという考え方も同様に重要です。

■ポジションアプローチでキャリアプランを考える。

非常に現実的な話を致しますと、務めている会社においてどの部署に行くか、所属するか、という点も非常に重要です。

縦軸に、部署の今後の成長見込み。横軸に部署の規模を取って見てみると以下のようになります。

すると、自分がどこにポジショニングするべきか、どの部署に志望すべきかが、一目瞭然です。

今後高い成長が見込まれ、競争が少ない部署。

ここに自分の身を置くべきです。

そのためにキャリア選択をしていく。

割と多いパターンは、自分の経験やスキルに基づいて部署を選択してしまうパターンです。

でも、その部署が今後伸びないのであれば、昇給や昇格のチャンスは少なくなります。

 一方、伸びると期待されても既に規模が大きい部署。
すなわち、競合となる人材が多い場合は、圧倒的にスキルがないと、昇給・昇格は難しくなります。

競合が少なく、成長が見込まれる部署。
カスタマーサクセス部署なんかは、該当するかもしれません。(企業によりますが)

 
大切なのは、僕たちが成功したいと思った時に、

 一体、どこまで成功したいの??

何をもって、成功したいの??

 という、ここが一つの尺度だと思います。

大金持ちになりたい、何十億円、何百憶円と自分の資産を築きたい。
それであれば、事業所得という選択。独立して起業が良いかもしれません。

そこそこ裕福な暮らしをしたい、欲しいものが買え、家族と行きたい旅行にいける。
それであれば、独立や転職というリスクを取らずに、今の会社の中で伸びそうで、競争の少ない部署に身を置くという選択が良いかもしれません。

グローバルで通用する人材になりたい
それであれば、英語のスキルを学ぶ(内面を見る)だけでなく、そもそも海外に移住する(外部環境)というポジションをとるのもありです。

自分のスキルを磨き、知識を蓄えるためにリスクを取ることだけが、

自分にとっての人生における成功を保障するとは限らないと思います。

 
その際に、自分の内面だけでなく、外部環境を捉える。
ポジショニングアプローチは、キャリアを考える上で重要な視点です。

 
成功の秘訣が、スキル重視、知識偏重のようになっておりますが、内面だけではなく、外部環境も見合据えた上で、自分のキャリアを考えたいですね。

■まとめ

 
さて、本日はキャリア選択における2つの視点。

競争戦略におけるポジショニングアプローチと、RSV戦略の2つの考え方を見てきました。

競争戦略における、2つの理論に決着がついてないように、キャリア選択においても、どちらの戦略が良いという正解はありません。

 
ただ、昨今の個人重視、スキル偏重の流れに対して、

必ずしも自分のリソース、知識を磨いて優位性を獲得することだけが、キャリアではない。

外部の環境に基づいて、どこに自分の身を置くことによってキャリアを切り開いていくか。

それも、重要な視点です。

今のYouTuberが成功しているのは、その本人の知識とスキルだけなく、

本人が身を置いていたポジショニング、“Youtube”という世界の後押しも大きいはずです。


では、最初の質問に戻りましょう。


インターネット&SNSがなかったとしたら、自分は今の現実をどう感じていただろうか。

 
意外と、満足してたのではないでしょうか??

 
成功者の情報を浴びるにつれ、自分の中の成功の水準や求めるものがどんどん高くはなっていませんか。

現代の成功者と比較した自分を見て生き急いではないでしょうか。

 
大切なことは、自分にとっての成功の尺度です。

良い人生だったと思えるために、どうありたいのか、どう自分のキャリアを歩みたいのか。

 
それらを考えた時に、自分の内面だけでなく、外部環境にも目を配り、最適なキャリア選択をしていく。


スキルだけではなく、自分のポジションを冷静に判断する。

 
バランスを取りながら、キャリアを積んでいくことが大事だと僕は思います。

 

本日も、ご拝読ありがとうございます。

ではでは、また次のnoteでお逢いしましょう。

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