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逃げたらダメなんて誰が決めたんだ?

こんばんは。今日も逃走中のはやしです。

今日は休職を決断するまでの気持ちの変遷についてまとめてみたいと思いました。

決断まではめちゃくちゃ迷いました。

「どーするの?どーするの?」の大合唱が頭の中で聞こえる状態で、「どうしよう、なんとかしなくちゃ」「途中で投げ出すなんて有り得ない」という思考停止の沼にどっぷりハマっている状況から這い出るって結構な決断ですよね。

「あきらかにおかしいよ」

私の場合は同棲中のパートナーが異変に気付いて「休職」という選択肢を提示してくれました。

いつも仕事中は正常に見えるように努めていたため、家に帰ると涙が止まらないんですよね笑

深夜に帰ってきて泣きながら寝て、泣きながらまた朝を迎えて仕事に行く、というのを続けていたらそりゃおかしいなって思いますよね笑

にも関わらず、頑なな私は「すぐにでも休んだほうが良い」と言われても「いやいや、休めるわけないし」「自分はおかしくない、今はちょっと調子が悪いだけ」と数日は聞き流していました。

でも、「仕事は代わりがあるけど、今ここで自分が壊れたら代わりはいないんだよ?言葉は悪いけど君の仕事は君より大切なものだとは到底思えないよ」という言葉で、たしかにその通りだな、と。

休めない、と言いつつも心の中では、これ、やって何になるんだろう…?この先もずっとこんな無茶な状態でこのプロダクトを続けていかなきゃいけないのかな?という諦めのような絶望的な気持ちがあったのも事実です。でも敢えて目を背けながら無理矢理仕事を続けていました。

更に、今まで頑張ってきたことを中途半端に誰かに渡したくない、とか急に休んだら仲間にも迷惑がかかるかもしれない、それ以上にみんなから「弱いやつだ、逃げ出した、ダメなやつだ」と思われるのは怖いし、自分の知らないところで噂もされるかもしれない…、と些細なプライドや悪い想像が邪魔をしてなかなか決断できずにいました。

でもパートナーからの「そんなに仕事で泣くなんて明らかにおかしいよ」「それは君のせいではなくて組織の責任だよ」と言う言葉を聞いて客観的に今の状況を見つめ直して、休職という決断に至りました。

気にかけてくれていた先輩の言葉

休職を決断するきっかけをくれたのはパートナーだけでなく、もともと前の部署でお世話になっていた先輩からの言葉もありました。

ある日先輩がたまたま席の近くを通りかかって「元気〜?」と声をかけてくださったときに「いや、まあまあ元気じゃないですね笑」と冗談めかして言ってみました。(嘘ついて「元気です!」とか言うとうっかり涙が出てしまいそうだったので言えなかったのです)

その先輩は何かに気付いたのか「ちょっと話せる?」とミーティングルームへ連れて行ってくれました。

「今まで見たことないくらい元気ないよ?大丈夫?仕事で大変だったのは聞いてるけどそれのせい?」と心配してくれたんですね。

でも会社で泣くのは自分のポリシーに反する、という謎ルールがある私は泣くのを堪えながら答えます。

「はい、あの事故、だいぶやらかしてまして…色んな人にも迷惑かけてしまってます。でもなんとかするしかないので、今は出来る限りのこと頑張ろうかなと思います」

「いやー、あんな無茶苦茶やらせるの、組織の責任だよ?というか上司どうした?部下に全部自分のせいだって思わせちゃってる時点でマネジメント側のミスだよね」

そうなのか…?!そんな見方する人もいるのか?

「僕、過去に休職したことあるんだけど、その時のこと今冷静に振り返ってもあの組織がやばかったなって思うんだよね。明け方まで仕事して、翌日も朝から明け方まで働いてたら毎日涙出ちゃってさ〜」

あれ!私と同じではないか!!(隠してるけど)

「でも追い込まれてるからそのときは組織がおかしいってことにも気付けないし、一緒に頑張ってる仲間の中で、自分だけ立ち止まってしまうのが申し訳なくてなかなか休めなかったんだけど、いよいよある日何もかもどうでもよくなっちゃって。鬱の診断もらって薬ももらって休んだんだよ。その時、徹底的に自分のこと見直した。投げ出しちゃった自分が仲間に対してできる唯一の贖罪は、立ち直って活躍することだと思ったから、どうしたらそれができるか必死に考えたんだ。」

この先輩はとても頭もよくて優秀で、色んな人から信頼もされているから色々任されていて、私の中では苦しみとは無縁の人だと勝手に思っていました。

でも、そんな人ももがき苦しんで、努力して立ち直った過去があるのか、と。

同じように苦しむ自分にも気付いて声を掛けてくれて、そんな話をしてくれるなんて、本当に有難いなと思いました。

「その時決めたのは怒られる覚悟をすること、だよ。無限にあるタスクの中で全部こなそうとしたってできるわけないんだから、これだけはやり遂げるって自分の中で決めたら、それ以外はやってなくて怒られても、はーいすいませーん、で良いかなって笑 それをやったら復活後は病まなくなったし、どんどんうまく回り始めたよ」

その時休職の選択肢が頭の中にはなかったので、私も怒られる覚悟が足りないのか!なんて思ってしまいましたが、あの状態で覚悟しても余計おかしくなるだけでしたね。笑 

必要だったのは休息でした。もっと悪化する前に気付けてよかった。

逃げたらダメなんて誰が決めたんだ?

パートナーや先輩の言葉があったからこそ決断出来た休職という選択ですが、この決断がなかなか出来なかった理由の一つに逃げること=ダメなこと、という思い込みがあった気がします。

でもよく考えたら、逃げないで頑張って潰れてしまったら元も子もないですよね。

・このまま頑張り続けても何も得るものがない
・自分の力が及ぶ範囲以外の部分を変えない限り改善されない
・何より自分の命を脅かす危険がある

このポイントが揃っていた場合は逃げる=大正解!と今回のことを通して学びました。

もし自分の周りの人が同じように悩み苦しんで逃げる、という決断をしたときは私も「すごい!よく決められたね!!」と全力で応援したいと思います。

思いがありすぎて長くなってしまいがちですが笑、最後まで読んでくださりありがとうございます。

ではまた!


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