つじの える

もの書き、絵描き。Webシステム開発とかもする。 ▼絵たち https://eru-t…

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もの書き、絵描き。Webシステム開発とかもする。 ▼絵たち https://eru-tsujino.com/ 生き物、ものづくり、読書が大好き。 楽しすぎるとたまに5歳の人格が出てくる。 フォロリムお気軽にどうぞ!

最近の記事

【短編小説】画人失名氏の手紙

謹啓  この時節ますます厳寒耐え難く、淋しく木枯らしの吹く毎日ですが、先生はいかがお過ごしでしょうか。 昨年治療頂いた折には、ひとかたならぬお世話になりましたことを大変感謝しております。それはもうお礼の言葉も見つかりませんほどで……。 私はあれから随分と心持ちが軽くなり、ふた月ほどはつつがなく日常を送ることができました。これまで対人関係を常に遠ざけ、何事にも没頭することができず、正体不明の不安と恐怖に苛まれながら一生を過ごしてきたというのに、本当に奇跡のようなことです。

    • 【短編小説】 ユウサネイジア

      左を満たし且つ二十歳以上の責任能力在る者は自らの意思で企業と契約を取り交わし安楽死を選択する権利を持つ。 本人が死に対し自発的且つ真摯な六か月以上継続した意志を持つ。 本人が肉体的・精神的な耐え難い苦痛を持ち又治癒の見込みが無い。 本人の死に関連して営利やプロパガンダが行われない。 此れ等は医師が判断し処置の必要が在る者にのみ許可証を与える事とする。 ──年も末だが世も末である。 東京メトロ新宿駅の改札を抜けながら広田は思った。十二月三十一日、未だ東雲の時分。七時か

      • 牧野富太郎氏の植物庭園へ - まだ見ぬ祖父のことを思う幸福な帰路

        先日、植物学者・牧野富太郎さんの庭園へお礼参りをしに行った。 何か願掛けをした訳ではなかったが、近ごろ私の一つの大きな夢が叶った。 富太郎さんに力をもらったおかげだという気がしてならず、深い考えもなしに自然と足が向かっていた。 練馬区牧野記念庭園と富太郎さんのこと西武池袋線「大泉学園」駅から徒歩5分の場所にある「練馬区牧野記念庭園」。 近年NHKの連続テレビ小説「らんまん」でずいぶん有名になられたので説明するべくもないだろうが、日本の植物分類学者の父とされる牧野富太郎博

        • 父と兄と職場でのハラスメントについて - 未来を切り拓くための自己分析、過去を振り返ってみる

          こんなことを書いて何の意味があるのかよくわからないが、32歳になる今の今まで、心身に不調を抱えている自分のことを「人に理解してもらう努力」を払った経験が本当に少ないので、少しずつ積み上げていこうと思って書いてみる。正直、書くことが本当に怖いが勇気を出してみる。 父親について私は父に対する愛情が一切無い。 父はよく私に対して暴力を振るったし、無口でいつもイライラしていたし、私が楽しそうに何かをしているといつも「生意気だ」と言って理不尽に怒鳴られたりしたので、2歳の私はこう思っ

        【短編小説】画人失名氏の手紙

          読書感想文『計算する生命』(森田真生)

          本書を読んだ理由 お慕いしている生命科学者・経営者の高橋祥子さんという方が以前にNewsPicksの番組『彼女たちの本棚』で紹介されていたので興味を持った。 「学ぶことっていうのが本当に『楽しい』し、学ぶことの素晴らしさを改めて認識させられた本でした」 と、お話されるキラキラとした瞳に心を打たれた記憶がある。 本屋で探して手に取ってみて、数学が苦手な私には難しそうな本かなと思った。これまでの自分と無縁の本だ。 私は0~5歳の頃は算数が大好きな子供だったらしいが、色々事

          読書感想文『計算する生命』(森田真生)

          金曜の夜はプログラミング以外のことをしないと

          最近Twitterの文字数では書ききれないとりとめもない心のつぶやきが増えてきたから、noteを始めてみた。 WEBシステム開発の仕事に転職して1ヶ月経つけど、今はまだたいした戦力になってなくて、参考書を使って勉強したり、システムのソースコードを読んで仕様理解したり、勉強がてら軽微な保守をさせてもらったり、来る日も来る日も朝から晩までプログラミングやシステム仕様に向き合う、余裕は与えられつつも泥くさいような日々を送ってる。 泥くさいって貶してるみたいだけど、そういう泥くさ

          金曜の夜はプログラミング以外のことをしないと