After effectsを使わずとも、何とか動画のキャラクターを切り抜けないか苦心した話
アニメからキャラクターを切り抜いて動画として加工したい。そんな気持ちになったことはないだろうか。今、PowerDirectorを導入しているのだが、古い知恵袋の回答ではできないとか言われ、AdobeのAfter Effectsを使ったらいいとか言われる。だが、何とか今の環境でも出来ないかツールをいじって向き合った結果を記す。
1.なぜ、After Effectsを買わないか?
いや、便利そうでいいのだが、どの編集ソフトも広告上は時短でよく作れるように見えるが素人がいざ購入して使ったら意外に使いにくい、作れないってのはある。そういう危惧が買ってから起こるのではと思うと躊躇する。
もちろん、7日間の体験版もあるし、お手軽かどうか試しに使ってみればいいとは思う。しかし、本当に今、持っているソフトで出来ないかは試しておきたいと思うのだ。
なぜならば、作れない理由が下記であったら買わなくても出来たと後悔するからだ。
・一枚絵や動画における一般的な概念の欠如しているだけでは?
・機能の本質を理解が出来ていない、活用できていないだけでは?
・頭の中で要素を掛け合わせてプロセスを組み立てたら「出来る」のでは?
2.で、出来たのか?
After Effectsと同等のクオリティになったかは別として、当初、描いていたアニメのキャラクターを切り抜くことは出来た。
3.何が必要だったのか?
・動画から、キャラクターのモーションをコマで分割する
・マスクをコマ毎に掛ける
・キーフレームで、位置を決める
4.そもそもの話
もちろん、動画は素材とも捉えられる。しかし、アニメの場合はレイヤー(最小単位)で考えれば、背景とキャラクターを重ねている。従って、キャラクターを動画から切り抜くより自分で用意する方が合理的だと思う。好きに配置、好きにモーションさせることが出来るからだ。
逆に動画からでは、背景も踏まえて切り取るので境界線がギザギザになって見た目に苦悩したり、代替案である「グリーンバック」も使える動画も少ないかと思うので好きなキャラを切り抜けない苦悩もある。そもそも、自分で素材を用意しておけば、そんなことに悩まなくて済むのだ。どちらが早いかの話はあると思うが・・・。
そんなことを考えると、動画編集ソフトにしても、After Effectsにしても本来の使い方としては想定されていないのだと思う。だから、ツールとして矛盾や手間、面倒さ、使いにくさを感じるのではないだろうか。
もちろん、デモでざっくり使用するなど、目的によってはマッチするかもしれない。
5.結局は
まっすぐ、自分で作って使うことがストレスのない使い方だと思う。
6.作業を終えて
まずは、どのソフトウェアなら出来るかではなく、出来るか出来ないかで行動を決めるのではなく、ソフトウェアにある機能をひとまず使ってみること、使った機能はどういう機能なのかを考えること、組み合わせたらどうなるか考えること。
そこで、もしかしたら出来るかもと思い始めたら。
試してみて、出来なかったを繰り返すこと。(試行錯誤)
また、ある機能で部分的に達成できたけど、なぜか、今の機能では素材をまとめて反映できないときは、機能に掛ける対象の素材がまとまり過ぎているのではないかと「今の機能」で使う方法を考えてみたり(素材をコマ単位で分割したらどうか)
そんなところから、一般的な概念(知識)とリンクするきっかけになったり、機能の把握から設計(機能、プロセス、要素の組み合わせ、イメージ)を適宜しなおしてみたりするとよいことは学んだ。
余談だが、最近は音楽をコピーするときにも、まず弾こうとはしないでリズム譜でメロディを捉えるなど頭で描いてから弾こうなどとしている。設計は大事だ。まだまだ、設計と試行錯誤をいったり来たりしてはいるが・・・。最終的にどうすればいいってのを描いてから、作れるようになりたい。
おわり!