世界の教養:コギト・エルゴ・スム(我思う、ゆえに我あり)

今回紹介するのは、ルネ・デカルトの言葉である「コギト・エルゴ・スム(我思う、ゆえに我あり)」です。

フランスの哲学者デカルト(1596〜1650)のこの言葉は、信じているものすべてを徹底的に疑った末に出てきたものです。彼は、正しいと確信できないものをすべて排除していきました。しかし唯一、自分が考えているということだけは、疑うことができませんでした。疑がっているときでさえも、疑わしいのではないかと「考えている」からです。デカルトは、さらに考えを発展させて、私が考えているのが確かならば、私が存在するということも確かなはずだ、と断言しました。

デカルトは、自分自身が存在しているという真理を発見しました。


参考文献
デイヴィッド・S・キダー, ノア・D・オッペンハイム, 小林朋則 訳, 文響社, 1日1ページ読むだけで身につく世界の教養365, 2018年, 117p

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