EduARTプログラム終了

昨日全4日にわたる青木小学校でのSDGsquares プログラムが無事終了しました。

プログラム日程が決まった5月GW明けから、突っ走る代表にただひたすらに伴走し、息切れをする暇もない怒涛のスケジュールでした。終わったばかりのこのタイミングで、備忘録として思うことを書き連ねておこうと思います。

1.プログラムが素晴らしかった。
SDGsというどこか遠いところにある社会課題を、プレゼンやトピックカードを用いて子どもの手元まで引き寄せ、自分事として捉えさせるためにアートという手段を用いたこと。

2.記憶に残る、考えさせる仕組みつくりが素晴らしかった。
各所に自分で考える時間を持たせ、それを口にし紙に書き、アートとして表現するという何層にもわたるアプローチで、よりクリアな形として子供の記憶に残る仕組みつくりを行ったこと。より深く思考しそれを他人と共有する時間が作れたこと。

3.アート表現という手段を用いたことで、新しい表現の形を見いだせた子供がいたことが素晴らしかった。
学校生活の中では前に出て発表したり積極的に声を上げる子供にスポットが当たりがち。でもこのプロジェクトでは、口に出したり書くという表現手段だけでなくアートという表現手段を用いたことで、より自由に発想することができた。またそれによって、読み書き話すという手段以外で自分を表現することが出来た子供たちがたくさんいて、授業後に見せた彼らの顔がとても満たされていて自信にあふれていたこと。

4.聞いてもらえることの満足感
40人の子供に先生一人、これが通常の授業。それに対しこのプロジェクトでは6,7人のグループに大人が必ず1人入り、それぞれの声に耳を傾け、彼らが抱く疑問に寄り添い一緒に考える時間が持てたこと。自信がなく声の小さい子供に寄り添い、発表では励まし、終わればほめる。子供たちに自信を与えることが出来た、これが素晴らしかったと思う。

5.トピックカードの緻密さ
17項目×4種類のカードを準備し、各カードがどの項目に当てはまるのかをグループで考える。これがトピックカードを用いたグループワーク、でも言うほど簡単なことではなく、6年生の子供たちにどの話題を提供すれば心に響くのか。ネガティブな伝わり方ではなく、ポジティブにメッセージを届けるにはどうすればいいのか。どんな言葉を使えばより身近な問題として捉えることが出来るか。どこまでの難易度の言葉が許容範囲で、どこまでが使用語彙なのかの精査。私たちの伝えたいこと、何を捨てて何を入れるか。完成したトピックカードは表裏どちらをとっても素晴らしかったです。

6.ファシリテーターたちの声かけ
トピックカードでのグループワークしかり、作品制作での制作に使用するモノ選びへのサポートしかり、そこでのファシリテーターの声掛けが素晴らしかった(いやつまりりささん。もちろんみおこも)「選んだ項目は何か。どんなイメージを持っているのか」「どんなことを表現したいか」答えがなかなか出なければ一緒にモノを手に取り、ああでもないこうでもないと相談する。それを繰り返す中でだんだんと子供の中でイメージが固まり、出来上がった時にそれを一緒に共有する。
これって本当は家庭の中でもあるはずだよな。でもそれ、今の子は圧倒的にしてもらえてないんだよな、きっと。お家の中で話を聞いてもらえている子とそうじゃない子の違い。残念ながらそれは明確にあって、聞いてもらえない子供のドアが少しずつ開いていって、それが最終的にはアートとして表現されていたことが素晴らしかった。


書き連ねれば連ねるほどに、なんて自分はラッキーだったのかと思います。
さなぎだった子供がどんどん羽を開いていく瞬間を目の当たりにしたような、そんな4日間でした。ふう、ここらで小休止。

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