とある教育学研究者の生き様に感動した話

今日、テスト前最後の授業を終えた。二回生ももう終わりかと少し感慨深い。
しかし、そんなことよりも、とある研究者がその授業で定年退職を迎えたことの方が僕にとっては一大事だった。最後へ向かう中での一言一言が、今も頭から離れない。

「不思議なんだよねぇ」と笑いながら、人間のさまざまな謎に立ち向かって、答えを出し続けるその人に、僕は憧れる。好奇心を持ち続けるということがどれだけ大変なことかを身に染みて理解しているからだろうか。

テスト前だから長くは述べない。落ち着いたらまとめよう。だから少しだけ、頭から離れない言葉を書き残す。

教育学って中途半端な学問なんだと、僕は思う。倫理学でもなく、哲学でもないと思えば、倫理学でもあり、哲学でもある。
哲学って、本来、自己への意識が出発点なんだよね。でも、教育学においては、他者がすでに存在しているところから始まる。これに何度も驚かされるのよ。
あと、人間が成長することって当たり前のように見えるけど、本当に不思議なことなんだよね。これは、、何と言えばいいか、、、うん、やっぱり面白いんだよね。

皆さんも、教育を学校教育だけでなく、もっともっと広い次元で捉えてみてください。そうすればきっと考えたこともないことに気づいて、驚きを得られるでしょう。

帰り道、その研究室の人であろうか、涙を抑えきれず、ハンカチで真っ赤になった目を抑えるのを見た。

その人を慰めるように背中をさすったあと、「先生」は、消えていくように扉の外へと歩をすすめた。

僕は、もっと学びたい。

「不思議なんだよねぇ」と言い続けたいと思う

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