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小学校の読書時間の過ごし方。ディスレクシアの長男が初めて本を借りた日。

自分で読まなくても読んでもらうのは大好き

発達性ディスレクシアの長男は、自分から本を読まない。絵や写真が豊富な絵本や図鑑で好きな電車やアニメ(ポケモン図鑑)などを見ることはあっても、自分から文章を読むことはしない。でも、読み聞かせてもらうことは大好きで、どんな本でも私が読むととても興味深そうに聞いてくれる。そして、その内容をよく覚えている。
長男がたくさんお話を聞いてくれるものだから、読み聞かせが嬉しくなった私は、いつの間にか絵本集めが趣味となった。今、我が家には絵本や図鑑が200冊以上も本棚に並ぶ。たとえその本を長男自ら読まないとしても。

さて、今朝、長男とセミの話になった時、「セミは土の中に5年もいるんだよ!」と話してくれた。
ぼく、あぶらぜみ」の絵本にそのことが描かれている。私はこのお話が大好きで、夏にセミを見ると子どもたちに読み聞かせている。
長男が話してくれる言葉で、読み聞かせの内容が長男の中に吸収されているのかなと感じ、秘かに嬉しくなる。

小学校での読書の時間の過ごし方

小学校1年生の秋頃、長男に、
「小学校で読書の時間はどうしているの?」
と聞いたことがある。
小学校では、自分の好きな本を読む「読書の時間」があるのだ。
すると長男は
「薄くて絵がたくさんある本を眺めているだけだよ」
と話してくれた。
なるほど。長男なりに色々考えて、その時間を行動しているのか、と思った。

読書の時間での長男の変化

小学校1年生が終わりに近づく頃、そんな長男に変化があった。
「今日、学校の図書館で、面白い本を見つけて、もっと読みたかったんだけど、図書館にいられる時間が終わっちゃったんだよね。続き読みたかったなあ。」
と長男が言ったのだ。私はとても驚き、嬉しくなった。
以前は、なんとかやり過ごしていた様子の読書の時間。長男は、少しずつ自分の楽しめる本を見つけ始めていた。


小学2年、長男が初めて借りてきた本

そして、つい先日、長男が学校の図書館で初めて本を借りてきたのだ。
「見て見て!この本、今日借りたんだ!」
嬉しそうに言ってきた長男。
借りてきたのは「地図で見てみよう!日本の鉄道」。

新幹線が大好きな長男らしい本だ。
「すごい良い本選んだね!!」
と、その場にいた夫とともに喜んだ(内心、夫婦で驚いていた)。
「ゴールデンウィークまで借りていいんだよ。お母さん、これ読んでくれる?」
そう嬉しそうに言う長男。自宅で読む担当は、やはり母なのだが。
それでも図書館で本を初めて借りてきたという事実に、私はとても嬉しい気持ちになったのだ。
この日を「初めて本を借りた記念日」にしよう、そう思い、ここに記した。

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