Snote(教育と支援の研究)

家族で教育移住→移住先の小学校で長男の学習障がい(発達性ディスレクシア)発覚/医療機関…

Snote(教育と支援の研究)

家族で教育移住→移住先の小学校で長男の学習障がい(発達性ディスレクシア)発覚/医療機関×小学校×家庭/教育や支援の学び、日々の出来事をnoteにアウトプットすることで思考を整理している。

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プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか?

「プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか?」 非常に高度で専門的な内容であった本書。 著者は、7年という歳月をかけて歴史、文学、言語学、教育学、脳科学、あらゆる側面から「読むこと」を深く掘り下げている。 読み進めていて驚いたことは、著者自身の子どもがディスレクシアであること、そして、祖先から続くディスクレシアの遺伝的な家系であるということだ。 本書は、人類が歩んできた読字の歴史から始まる。そして、子どもがどのように読み方を覚え、その時に脳はどのように発達していく

    • 小学校の読書時間の過ごし方。ディスレクシアの長男が初めて本を借りた日。

      自分で読まなくても読んでもらうのは大好き 発達性ディスレクシアの長男は、自分から本を読まない。絵や写真が豊富な絵本や図鑑で好きな電車やアニメ(ポケモン図鑑)などを見ることはあっても、自分から文章を読むことはしない。でも、読み聞かせてもらうことは大好きで、どんな本でも私が読むととても興味深そうに聞いてくれる。そして、その内容をよく覚えている。 長男がたくさんお話を聞いてくれるものだから、読み聞かせが嬉しくなった私は、いつの間にか絵本集めが趣味となった。今、我が家には絵本や図鑑

      • 「君は選ばれし者」息子に伝え続けている命の話

        今朝のNHK「アイラブみー」 今朝のNHKで放映された「アイラブみー」。内容は、「うまれたことがなんですごいの?」というもの。 子どもにもわかりやすくまとめられていて、すばらしい内容だったと思う。 精子と卵子が出会うところから始まり、赤ちゃんがアリさんみたいに小さな大きさからどんどん大きくなる様子が描かれている。赤ちゃんが外に出る瞬間は、一生懸命でかわいい様子に私もほっこりした。 息子は、真剣にアイラブミーを見ていたけれど、時々、私に「本当なんだね」と納得したように話し

        • noteをはじめた理由と今後書いていく内容

          noteをはじめた理由発達性ディスレクシアについて学んだことをアウトプットする場所として、また、発達性ディスレクシアである息子がどのように成長していくのか、長期的に記録するためにこのnoteをはじめました。 学習障がいの中に含まれる発達性ディスレクシア。文部科学省のホームページには、学習障がいについて、次のように書かれています。 学習障がいの中でも、最も多い割合である発達性読み書き障がい(発達性ディスレクシア)。日本では、40人クラスに3人程度いるといわれています。 息子

        プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか?

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        • 学習障がい・発達障がい・育児関連書籍
          2本
        • 発達性ディスレクシアの息子との毎日
          6本
        • このnoteについて
          1本
        • 講習会等の学びの記録
          1本

        記事

          読み書き困難指導・支援講座の受講(NPO法人Edge)

          4月に入って、受講を始めたNPO法人エッジの「読み書き困難指導・支援講座」。昨年から受けたいと思っていたのだが、息子の読み書き障害の結果が出てからと考えていた。そして、息子の読み書き検査の結果を受けて、この4月から受講を始めた。 この講座では、ディスクレシアの研究・指導の第一人者の先生がたの講義を動画で聴講できる。 講師陣(敬称略):竹田契一、宇野彰、安藤壽子、上条大志、小林マヤ、高松崇、安部雅昭、村上加代子 すでにいくつかの講義は聴講したが、とてもわかりやすく、楽しみな

          読み書き困難指導・支援講座の受講(NPO法人Edge)

          LD・ディスレクシアの入門書として役立った本3冊

          小学1年生の3月に、息子の読み書き検査の結果とWISC-Ⅳの検査結果が出た。そして、検査結果の少し前から、LD、読み書き障がい(ディスレクシア)関連の書籍を読み進めた。 3月に図書館で借りて読んだ書籍は3冊。 「ディスレクシア入門」は、ウィスクラー検査(WISC-Ⅳ)の検査結果の見方などの詳細が書かれていて、息子の検査結果が出る前にこちらを読むことは非常に有効だった。また、本書に書かれていた「読み書き障がい」のある子の検査結果の傾向という視点で見てみると、息子にも同様の結果

          LD・ディスレクシアの入門書として役立った本3冊

          行き渋りと欠席の頻度

          今日、息子は小学校を欠席。昨夜から、行き渋りを見せていたので、お休みになるのかなと思っていた。 小学2年生になる前に息子と小学校をお休みする回数について話し合いをした。 「決まった曜日に週1回お休みをするとか、そういったこともできるけどどうする?」 と、本人に確認したのだ。 仕事でもテレワークがこれだけ広がった今、義務教育だって、子どもの特性に合わせて、多様な学び方があるし、あってよいと思う。小学校を週1くらい定期的に休んで、心を休めつつ、好きなことをしたらどう?と、つい提案

          行き渋りと欠席の頻度

          ディスレクシアの息子の音読課題

          小学校で毎日宿題に出されている音読。 ディスレクシアの息子にとって、また特に「読み」に困難を持つ息子にとっては、簡単な課題ではない。それでも、音読の大切さは理解しているから、やらなくていい、とも言えない。 発達性ディスレクシアの息子にとって、読むことを練習するために、どんな方法が適しているのか色々と検討した。読み書き障がい専用のワークをやるとか、カードを使って単語を素早く読む練習をするとか、アプリを使うとか。息子の読み書きレベルと勉強の時間、主に国語の授業における息子の自己

          ディスレクシアの息子の音読課題

          小学2年生になって最初の行き渋り

          2年生になって初めての6時間授業の日。朝起きると、息子は何か言いたそうにベッドで私のほうを向いた。 「何か思っていることある?なんでも話してね」 と伝えると、 「今日、6時間目まであるのがなんか不安。遅刻して行ってもいい?」 と言ってきた。 これまでなら、「お休みしたい」と言ってきただろう。でも、その日は違った。 「うん。いいよ。じゃあ、2時間目の終わった後の長い休み時間に行こうか」 そう伝えると、息子はほっとした様子で笑顔になってベッドから起きた。 遅刻といっても、学校に

          小学2年生になって最初の行き渋り

          2年生の始業式

          今日は、始業式。息子は、小学2年生のスタート。 クラス替えもあるし、担任の先生も変わるし、環境の変化は息子の不安をいつも以上に大きくする。ただ毎日小学校に行くことでさえ、息子にとっては不安の連続だから。 1年生の秋から今の小学校に来て、担任の先生のおかげで小学校生活に慣れ、お友達もでき、少しずつ前向きに小学校に行けるようになった。行き渋り、お休みを繰り返しながら、息子の様子が少しずつ変化していくのを見てきた。ゆっくり、じっくり、彼のペースで本当にしっかりと成長していると感じ