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ミネルバ大学の大学院で学ぶことで見えてきた「チェンジメーカー」の育て方

この記事では、podcast番組「半歩先トーク」のゲストとトーク概要の紹介をしていきます。対談の詳細は、podcast(Apple・Spotify・Google)にてお楽しみ下さい。

podcast番組「半歩先トーク」について

「半歩先トーク」は、Living with Natureな社会の実現に向けて、時代の半歩先を歩き始めるためのヒントを提供してくれる方々をゲストをお迎えし、お話をうかがっていくpodcast番組です。

これからの社会の形について、政治・経済・文化・教育・仕事・旅・テクノロジーなど様々な視点から考えていきます。


ゲスト(坂江裕美さん)のご紹介とトークの概要

003-リーダーではなく「チェンジメーカー」を育てる教育<前編>-ゲスト:坂江裕美さん
004-なぜ、ミネルバ大学では「コンセプト・ベース」の教育にこだわるのか<後編>-ゲスト:坂江裕美さん

 ゲスト:坂江裕美さん(株式会社エンビジョン取締役・ミネルバ大学大学院生
2023年にミネルバ大学にて理学修士号を取得予定)

podcast番組「半歩先トーク」 今回のゲストは、坂江裕美さんです。

坂江裕美さんは、高校時代までのかなりの期間をアメリカにて過ごされた、いわゆる「帰国子女」です。高校卒業までの間、日本に住む機会もあり日本の教育も、高校時代までの一部経験されていると聞いていますが、高校はアメリカでご卒業です。

大学進学のタイミングで、慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパス(環境情報学部)に進学されます。大学ご卒業後は、新卒で三井物産株式会社に入社され、商社の世界で20年ほどのキャリアを積まれました。

三井物産では、人事部門でのグローバル人材育成、教育・ヘルスケア部門等での法人営業をご担当なさいます。特に、社内での人材育成というところでは、同社の幹部候補生をトレーニングするためのプログラムを、ハーバード大学のビジネススクールと共に構築するお仕事をされていました。

こうした経験は、彼女自身の「教育」や「人としての成長」といったテーマへの関心を深いものへとしていきます。

これまでよりもギアをあげて、教育の世界での仕事を行いたいと、2021年6月に三井物産を退社され、株式会社レアジョブに入社されます。同時に、株式会社エンビジョンの取締役にも就任され、経営者としての道も歩み始めます。

エンビジョンではK12領域(注:K12とは、幼稚園の年長さんから高校卒業までの間の教育を示すアメリカの表現です。アメリカでは、高校3年生は、第12学年としてカウントされます)で日本の次世代教育プログラムを開発されています。

具体的には、日本の次世代がグローバルな視点を持って異なる価値観を理解し、多様なバックグラウンドの人たちとより善い未来を創るチャンスをつかむ第一歩を提供しようと日々努力されています。

その他、UWC ISAK Japan、HLAB、Life is Tech、Learning for allが共催する教育アントレプレナー支援プログラムHatchEduのメンターとしてもご活躍です。

上のような彼女のご経歴は、とても華やかなものに見えますし、バイリンガルで仕事をガンガンとこなしている姿は、自信に溢れる憧れの女性像のようにも感じられます。

そんな彼女と、先日、食事を一緒にする機会があったのですが、そこで驚いたのは、「常に自分に自信がなくて、劣等感を感じていた」と彼女がポロッとおっしゃっていたことでした。

アメリカの高校時代、花形とも言えるチアリーディング部にも所属されていたそうですが、アジア人としてのある種の劣等感のようなものを感じていたと言いますし、大学時代も勉強面で自信を持った経験はあまりないと語っていらっしゃいました。

そして、社会人になってからも、やはり日本の企業の中で女性としてキャリアを積んでいくことの難しさを感じていたし、超優秀な同僚や上司、部下たちに囲まれながら大いに刺激を受けつつ、やはりどこか劣等感があったといいます。

でも、上のエピソードは、あえて「過去形」で書かせてもらいました。

というのも、2021年から、社会人学生として、アメリカのミネルバ大学の修士課程に入学し、ミネルバ式の「コンセプト・ベースド」のトレーニングを受け続けていくうちに、認識が変わってきたという実感があると語っていらっしゃったからです(2023年に、ミネルバ大学で理学修士号を取得予定)。

長年悩まされてきた「劣等感」が、なぜ、1年足らずの大学院でのトレーニングで薄れていったのでしょうか。「コンセプト・ベースドの教育」は、日本の女性たちの社会での今以上の活躍という側面から、どんな効果と可能性があると感じていらっしゃるのでしょうか。

そして、日本の次世代に向けたK12の教育プログラムとして、どのようなものを、どのような意味を込めて開発中なのでしょうか。

ということで、今回の「半歩先トーク」では、世界の教育の最前線とそのまた「半歩先」のビジョンについて、坂江裕美さんをお迎えしてお話をうかがっていきました。


podcastへのリンク(Apple・Spotify・Google)

003-リーダーではなく「チェンジメーカー」を育てる教育<前編>-ゲスト:坂江裕美さん
004-なぜ、ミネルバ大学では「コンセプト・ベース」の教育にこだわるのか<後編>-ゲスト:坂江裕美さん

Apple Podcast
https://apple.co/3vqHuYb

Spotify Podcast
https://spoti.fi/36n10dl

Google Podcast
https://bit.ly/3LU4Jj6


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ミネルバ大学大学院の授業内容や、ミネルバでのトレーニングを受けている中での気づきなど、坂江裕美さんによるノート(フクロウ・ノート)


「半歩先トーク」の公開収録について

podcast番組「半歩先トーク」は、公開収録の形で行われています。収録後は、「オフレコ」として、ゲストと本音での「楽屋トーク」をお楽しみ頂けます。

「半歩先トーク」公開収録の日程等のご案内は、一般社団法人Edition4 Studies代表理事の山本達也が主筆としてお届けしている「山本達也の半歩先通信」にてご案内しています。

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番組ナビゲーター(山本達也)の紹介

山本達也(やまもと・たつや)
一般社団法人Edition4 Studies代表理事

1975年東京都生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。

専門は、技術と社会変動に関する政治と政策。特に、情報通信技術およびエネルギー関連技術が政治に与える影響についての論考を多数発表してきた。

より根本的な問題意識は、「成長の限界」(資源・エネルギー問題の顕在化)に直面した社会における政治・経済システムのリデザインにある。

自律・分散・協調型の社会システムにおける中小都市の役割に注目し、テクノロジー(技術)を組み込みながら自然と都市文化とが融合した都市をコミュニティの構成員たちが、ボトムアップの形でデザインしていくための仕組みづくりに関するプロジェクトを手がける。

研究実践のフィールドとしては、2012年より、生活の拠点を長野県松本市に移し「信州まつもとのこれから」を見据えた各種活動を、2019年より、鹿児島県いちき串木野市とも連携しながら「次世代社会のデザイン」の実践を手がけている。

松本市基本構想2030市民会議(座長)および松本シンカ推進会議(座長)を務める。信州まつもとエリアのデジタル地域通貨AC pay(アルプスシティ・ペイ:ALPSCITY pay)のコミュニティマネージャー。

著書に、『暮らしと世界のリデザイン:成長の限界とその先の未来』(花伝社、2017年)など多数。

www.tatsuyayamamoto.com