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理由その1:塾が不合格の話をする

30年間の塾での経験を記そうと考えてから、半年くらい経ちます。思いたったらすぐ行動!という毎日を過ごしているのですが、なんだかnoteは緊張するなぁ。

そんな半年からじわじわ腰を上げて、やっぱり書こうと思います。動き出した理由がいくつかありまして、その1つめ「塾が不合格の話をする」っていう件です。

30年塾の仕事をしてきて、塾が自分から不合格の話をするのは、経験したことがありません。そりゃあそうですね。個人情報の問題もあるし、仮に匿名にしたって、不合格の話は次年度の生徒さんにとっては、「え?この塾大丈夫なの?」っていう不安にもつながる。やっぱり「〇〇すれば、合格する!ついてこい!」って塾のほうが良さそうに思えますね。

ところがここ1年くらいでしょうか、全力で「不合格」について語っている塾の動画を見るようになりました。

内容は、翌年度の受験生に失敗しないで欲しい、という純粋な内容ですが、裏を返せば、それを語れるくらいに不合格の生徒を見てきているということ。それが特段の宣伝広告になるとも思えず、かなり勇気のある動画の公開だなぁと感じました。でも、そんな動画をいくつか見ているうちに、少しずつ気持ちが揺さぶられます。指導に対する自信と、生徒の合格への思いを感じるようになったのです。

そういえば一時期、大きめの塾で広告をつくる仕事をしていて、のべ数千万枚のチラシを制作・配布していたのですが、そのなかでほんの少し不合格について触れたことがありました。たしかに、そのときは厳しい入試のなか、生徒の合格への思いがすごく高まっていた時期だったなって思い出します。

保護者・生徒さんからの人気商売でもある塾は、合格ということを何より重要な公開情報としている。
でも、生徒さんの進学を担う塾は、一生に関わる仕事でもあり、不合格をはじめとする、都合のよくない情報からも逃げちゃいけない。

面白がって内情を暴露するような話ではもちろんなく、保護者や生徒さんがよりよく塾を活用できるような実情を書いて提供出来たらと、思ったのです。

↓たとえば、これ。何度も繰り返し見ました。塾が語る不合格の話。

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