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「読めない」人

帰宅後、テレビを見ながら、Yが何気なく言った言葉
「日本語もろくに読めない同級生がいてね」
が気になった。

「どういうところで?」
「高校生の頃、国語の授業で音読の時」
「どういう風に読めなかった?」
「教科書の一文を読み進められず易しい漢字も読めなかったり」

「どんな人たちだった?」
「悪ぶってる生徒たちにくっついている感じ」

昔から本の虫のように読書が習慣づいていたY。
数十年前のことながら、当時こんな生徒もいるのかと驚いたことを覚えているようだ。

勉強は苦でありながらも、読んだり書いたり少しずつできるようになる喜び、新しい知識で世界が開ける楽しさという面もある。ちょっとしたきっかけで、読み書きは将来の自分につながるけれど、そんな機会を持たないまま大人になった人もいる。わたしもじっくり読むことを避けて来た面があり、読んだり話したりすることには苦手意識がある。

読み書きに自信がない子どもも大人も、ここで一緒に何かを気軽に読んだり書いたりすることで、新しい扉を開く楽しさに出合えたら。「よみかき室」にはそんなイメージも持っている。

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