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【代表取材】ミッション刷新は必然だった。EDEYANS が客室清掃から「ゲストの感動」を追求するワケ

「ホテルの新たなインフラをともに創る」から
「世界中の宿泊を支え、感動を生む」へ。

デジタル清掃サービス「Jtas」を提供するスタートアップ EDEYANS は、第7期突入(2024年6月〜)のタイミングでミッションを刷新しました。

今回の note では、EDEYANS 代表・片山さんに、ミッション刷新の背景や新ミッションに込めた思い、EDEYANS が目指す未来について語っていただきます。


旧ミッション「ホテルの新たなインフラをともに創る」から生まれていた “迷い”

ーー 急なミッション変更!驚きました。
びっくりですよね。
期末の経営会議で急遽、変更が決まりました。

ーー なぜ急遽ミッションを変更したのですか?
経営陣で「世の中や目の前の人がどのような状態になったら “ミッション達成” なんだっけ?」と、改めて考えてみたんです。

「ホテルの新たなインフラをともに創る」(旧ミッション)を振り返ると、インフラになる = 私たちの事業が目指す最終着地点であることは間違いありません。

しかし、そのミッションからメンバーが日々の具体的なアクションや意思決定に落とし込めているのか?と考えてみると、そんなことはありませんでした。

そこで経営陣が出した結論は、旧ミッションではメンバーの日常業務指針になり切れず、メンバーにとって具体的なイメージがつきづらく、迷いを生じさせてしまっている、ということ。

だからこそ、「インフラになる以前に、EDEYANS が事業を通してどんな価値を生み出したいのか?」という問いを経営陣で考えました。

振り返ってみると、いまこのタイミングでミッションを再定義するのは必然だったと思います。

ーー 具体的にどんな場面で、ミッションが指針になりきれていないと感じていましたか?
一番顕著だったのは、客室清掃管理 SaaS「Jtas」の開発です。

これまで私たちは客室清掃オペレーションに伴う「業務効率化」「人手不足の解消」を目指して SaaS 開発を進めてきました。
しかし、旧ミッションのもとでは、その先にある本質的な目的が見えていなかったと感じます。

例えば、人手不足解消だけを目指すなら、人材領域、例えば人材派遣とかスポットワークなどからアプローチする企業は多数ありますよね。
EDEYANS は人材系の企業でも、SaaS のみを提供する IT ベンダーでもなく、デジタル清掃サービス(客室清掃管理 SaaS×客室清掃オペレーション)を提供するスタートアップです。そんな私たちにしかできないことがあるはずです。

ーー  EDEYANS にしかできないこととは?
「根本的に “客室清掃の価値” を高めること」です。
ホテルに宿泊したゲストから「この部屋に泊まれてよかった!」と思わず感動してもらえる誇りある仕事ができたとき、客室清掃の仕事の価値も高まっていくことでしょう。

私たちのデジタル清掃サービス(客室清掃管理 SaaS×客室清掃オペレーション)も、単なる業務効率化で終わるのではなく、その先の「感動」を見据えて開発していく必要があると考えています。

新ミッション「世界中の宿泊を支え、感動を生む」に込めた思い

ーー 改めて新しいミッションをお聞かせください。
「世界中の宿泊を支え、感動を生む」です。

・会社の大局的な方向性
・事業を通して提供したい状態
・一人ひとりの行動指針

すべてが詰まったミッションだと考えています。

コーポレートサイトのファーストビューもリニューアルした

ーー 「感動を生む」というフレーズにおいて、「感動する」主体は誰なのでしょうか?
「ホテルに宿泊するゲスト」です。

多くのゲストにとって、ホテルへの宿泊は “ワクワクする” “非日常的な” 体験。
EDEYANS はクライアントのホテルから「パートナー」と呼んでいただくことも多いのですが、私たちは客室清掃を通してホテルと協力してゲストの「感動を生む」ことができる立場にあると思うんです。

「感動を生む」というフレーズは、ホテルのパートナーとして、互いに協力し合いながらゲストの宿泊体験向上を目指す、私たちの意思表明です。

業務に追われてしまうと、目の前の客室清掃を完了させることやシステムを作ることだけにフォーカスしてしまいがちですが、「世界中の宿泊を支え、感動を生む」というミッションを通して、メンバーにも宿泊体験を通じた「感動を生む」一翼を担っている認識を持ち続けてアクション・意思決定してもらいたい、という願いも込めています。

新ミッションを考えた際の3つの問い

ーー なるほど、はじめてミッションを聞いたときに、客室清掃と「ゲストに感動を生む」ことには乖離があるように感じてしまったのですが、ホテルから EDEYANS がパートナーとして認識されていると聞き、全ての合点がいきました!
私たちもホテルの「パートナー」でありたいと思っていますし、だからこそ、ホテルからも同様に思っていただけていることが本当にうれしいですね。
現場に課題が生じたときも「どのように改善していけるのか?」と共に解決策を見出そうと試行錯誤してきました。これからも、互いに協力し、より良いサービスを提供していきたいです。

ーー 「世界中の宿泊を支え」に込めた想いもお聞かせください。
中長期的なグローバル展開への意気込みを表しました。

国内だけでも訪日インバウンド市場は2030年に自動車産業よりも大きくなると言われています。それにより、日本の観光産業は世界 No.2 へ。

また、EDEYANS にはオーストラリアやイギリスで客室清掃に携わっていたメンバーも活躍していますが、「海外でも客室清掃に関わるコミュニケーションは紙と電話」「一部デジタル化もされていたが、浸透しきっていない」とリアルな声を聞きます。グローバルで考えてもアナログな客室清掃オペレーションを巡る課題は世界共通。私の知る限り、現場に最適なソリューションは世界的にもまだ存在していません。

諸々を踏まえても EDEYANS はグローバルに挑戦できる大きなポテンシャルを秘めていて、さらに私たちのサービスがグローバルで市場を独占できる可能性もあると感じています。

すでにチャンスは目の前にありますので、段階的にグローバル展開を進めていきます。

2030年には約6,000万人の訪日旅行客が予想されている

おわりに

ーー ミッション変更を踏まえて、最後にメッセージをお願いします。
これまで掲げてきた「人手不足の解消」「ホテルのインフラになる」というメッセージは、マクロ視点に寄りすぎていたのかもしれません。現場の課題解決に取り組み、長期目線でホテルのインフラになる思いは変わりませんが、それだけが私たちの目標ではありません。

これからは、目の前で働く人々や私たちのオペレーションの先にいるゲストに、より一層目を向けていきます。私たちのサービスを通じて、ゲストの感動を生み、客室清掃の価値を高められたら、人手不足も自ずと解消できると思います。

新ミッション「世界中の宿泊を支え、感動を生む」のもと、第7期に突入した EDEYANS の挑戦にぜひご期待ください。

取材企画・協力 / 世界線株式会社

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