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【Jtas UPDATE】AI 忘れ物報告機能を追加。忘れ物の登録・データ管理工数を大幅削減が可能に。

Introduction 
EDEYANS は「世界中の宿泊を支え、感動を生む」をミッションに掲げ、客室清掃 DX プラットフォーム「Jtas(ジェイタス)」(以下、Jtas)を提供しています。

「Jtas」はローンチから、日々進化を続けてきました。

今後もさらなるホテル客室清掃の生産性と労働環境向上を目指し、EDEYANS note にて「Jtas」新機能を紹介していきます。

本日は、その第一弾 note「AI 忘れ物報告機能」のご紹介です。


なぜいま AI の活用なのか

ホテル業界の DX と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか?

宿泊予約のデジタル化 → 宿泊予約サイト(OTA)
宿泊予約管理のデジタル化 → ホテル管理システム(PMS)
チェックインのデジタル化 → スマートチェックイン

他にもさまざまな DX が進んできました。

しかし、私たちが取り組む “ホテル客室清掃” は、その中でも手付かずのラストフロンティア。

なぜならば、客室清掃業務は清掃会社に外部委託されることが多く、ホテル ↔︎ 清掃会社が関わり複雑多岐にわたるコミュニケーションが行われていること、ホテルごとにオペレーションが全く異なることなど、あらゆる課題が絡み、外部からの DX の難易度が高く、一方でホテル・清掃会社が着手するには時間的・費用的コストがかかって着手しづらいことが課題だったからです。

つまり、他の領域での DX は徐々に進んでいる一方で、ホテル客室清掃業務は紙と電話がメインのアナログなままだったのです。

そのような中、私たち EDEYANS は客室清掃オペレーションにルーツを持ち、客室清掃の DX を推進するユニークなポジションを築いてきました。

「Jtas」で基本機能が実装され、大手ホテルの導入実績も着実に増えてきたいま、次に着手すべきは AI 活用と、それによるさらなる業務効率化だと考えています。

ホテル客室の忘れ物の実情

今回新たに実装した「AI 忘れ物報告機能」は、"GPT-4o" の活用により、ゲスト(ホテル宿泊客)の忘れ物を撮影、自動でジャンルを分類できるだけでなく、一元管理できるものです。

私たちが AI 活用の最初の一歩として、”忘れ物” にフォーカスを当てたのには理由があります。

例えば、1,000室超の超大型ホテルの忘れ物は、1年間で約15,000個に及びます。単純計算で40個 / 1日もの忘れ物があります。

これらの忘れ物は、チェックアウト後の客室清掃段階でクリーナーが発見します。これまでは一般的なホテル客室清掃では写真のようにクリーナーが紙に情報を書き込み、忘れ物に貼り付けることもしばしば。

「Jtas」においては、システム上にクリーナーが直接忘れ物の特徴などを記載していました。しかし、客室清掃現場には、日本語入力がおぼつかない “外国籍の方” やデジタルネイティブではない “高齢の方” も活躍しており、忘れ物の管理だけでも、膨大な時間がかかっていました。

また、ゲスト視点に立つと、「一体、いつ忘れ物を受け取ることできるのか?」がとても重要です。大切な物であれば、なおさらその スピードと対応が肝になりますが、これまでの忘れ物対応のオペレーションでは、クリーナーが第一発見した忘れ物の情報をホテルに連携するまでに、どうしてもタイムラグが発生していました。

「AI 忘れ物報告機能」とは

これらの現場課題を解消するために、「Jtas」に「AI 忘れ物報告機能」を実装しました。

活用した技術は、画像認識ができる "GPT-4o" です。
これにより忘れ物を撮影、自動でカテゴリー分けができるようになりました。

写真撮影でどんな忘れ物なのかを検知、編集画面では簡単に詳細も登録できる。

忘れ物の登録・データ管理工数を劇的に削減できるようになったことはもちろん、忘れ物を発見した時点で「Jtas」上で瞬時にデータ管理できるようになり、ゲストからのお問い合わせにも迅速に対応できる仕組みです。

ゲストにとって少しでも不安が少ない体験が提供できるなどサービスの質的な改善にもつながると考えています。

さいごに:開発チームの想い

この「AI 忘れ物報告機能」は、着想から約1ヶ月という超スピードで本番リリースに漕ぎ着けました。

今後、世の中の大きな流れとしてあらゆるソフトウェアが AI 化し、人間はより本質的な仕事に向き合うことになると予想されます。

こうした背景も踏まえ、私たち開発チームは一つひとつの現場課題を高い解像度で捉えて、デザイン思考でどのように AI を活用して現場に実装していけるのか考えていくべきだと思います。

(そのため、EDEYANS ではエンジニアを含むすべてのメンバーが現場オペレーションを経験します。これを社内では “現場主義” と呼んで大切にしています。)

今後も高い解像度でホテル業務のAI利用に取り組んで、驚くようなプロダクトやサービスをリリースしてまいります。

取材企画・協力 / 世界線株式会社

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