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『SE7EN』を胸糞映画と呼ぶな
ナンの美味しさを教えてくれた友に捧ぐ
以前、ナンネキに、反出生主義についてどう思うか聞かれたことがあった。
わたしは、デヴィッド・フィンチャーの『SE7EN』が答えだと言った。
以下は、次の日にナンネキがセブンを見終わったところからの会話である。
ナンネキ「セブン見たよ」
「まだ頭の中で熟成中だが」
「というか飲み込めてないけど」
「咀嚼中だけど」
わたし「おお!!」
「えーと、
スーパー・タヌキ・レッスン
工場のただならぬ匂い が鼻の上を通り過ぎる
体が無視できずに 目を覚ます
わたしは いま山の上であくびをした猫
白くてふさふさの毛が自慢の猫
山の麓を見ると、
坊さんが うとうと 夢と仏道を行き来している
まどろむ坊さん いつも和尚に怒られてる、まど坊
チャリやら 朝の騒音の方へ目をやると
秋の乾いた風は落ち葉を押して 寺の門をくぐらせている
昨日は知り合いのタヌキが夜の散歩で通
冬眠
見知らぬ土地で、横たわる
見渡す限り、真っ白なシーツ
シーツに反響する私の鼓動が、雪の中を歩く長靴の音みたい
ざく ざく ざく
ざく ざく ざく
ざく ざく ざく
目を閉じる
…落としものが、雪の中に溶けていく
かたっぽの靴下
大事にしてたヒヨコのぬいぐるみ
みんなが落としていったもの、全部沈んでいく
みんなが寝ている間に