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物語の創りかた

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小説やマンガ原作に関して、物語をどう創り、構成し、演出するかについての記述
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#BL

中村明日美子先生に聞こう 前編

中村明日美子先生に聞こう 前編

小説やマンガなどの創作について、ゲストをお招きしての対談企画。
前回の岩本薫先生の続いて、中村明日美子先生の登場です! 

中村明日美子(なかむら・あすみこ)先生

2000年、マンガF(太田出版)にて「コーヒー砂糖いり恋する窓辺」でデビュー。以降、官能的なストーリーから青春もの、ボーイズラブまで多彩な作品を送り出している。代表作に「Jの総て」「同級生」「卒業生」「ウツボラ」「鉄道少女漫画」など。

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岩本薫先生に聞こう(3)

岩本薫先生に聞こう(3)

(前回より続いてます)

岩本 プロットの中にある程度セリフを入れることによって、主役だけでなく脇キャラの性格も固めていってるっていうのがあるのね。脇キャラって初めからはそんなにガチガチに決め込まないから。

榎田 なるほど……。私も一応自分のプロットを持ってきたわけですが……。(といって取り出す)。『カブキブ!』ですけど、私のはあんまりセリフは入ってないですね。キャラの説明なんかは似てるね。

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岩本薫先生に聞こう(2)

岩本薫先生に聞こう(2)

引き続き、プロットについての対談です。
前回はここですよ~。

岩本 コンセプトシートが固まったところで、三冊それぞれのテーマを決めます。長男はシチリアが舞台のマフィアもので、そこに花嫁略奪や監禁やアクションが入ってくる。次男は日本のホテルが舞台のワーキングもの。再会愛がテーマで誤解やすれ違いが重要なポイントになってくる。三男は成長もので主従愛がテーマ。攻は敬語眼鏡で鬼畜(笑)

榎田 眼鏡で鬼畜

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岩本薫先生に聞こう(1)

岩本薫先生に聞こう(1)

 今回は、なんと豪華ゲストをお招きしてのプロット談義です。
 BL小説家の岩本薫先生にご協力をお願いいたしました。岩本先生、ありがとうございます! 都内某所で対談させていただき、私が自前のICレコーダーで録音し、せっせとテキスト化いたしました(笑)
 BL小説を読まれる皆様ならば、もちろんご存じであろう岩本薫先生ですが、まずは簡単にプロフィールをご紹介。

岩本薫
 小説家。1997年、ビブロスの

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