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去年今年貫く棒の如きもの~2023年の振り返り

去年今年(こぞことし)貫く棒の如きもの


俳人  高浜虚子の代表句です。
季語は「去年今年」で、
季節は「新年」。

「貫く棒の如きもの」という言葉が
この句の味わいを決定づけていますが、
「貫く棒」ってなんでしょう?

想像し、考えると
楽しいものです。


前々から、
大晦日のnote記事のタイトルは、
この句でいこうと決めていました。
深い意味はありません。
なんとなくです(苦笑)



2023年を振り返ると、
やっぱり人工生成AI(chatGPTなど)の
インパクトが大きかったです。

先日、その道に詳しい方から、
いろいろとレクチャーをいただいたのですけど、
いよいよ、
わたしたちは
高テクノロジーを
「使いこなす側」に回るか、
「使われる側」に回るのか、
その格差が、
えげつなく広がっていくのだろうな、
と思いました。


フェイクニュースとまではいかなくても
情報操作の傾向はより一層広がるでしょう。
「いい人」でも、
情報社会のルールにあまりに無知のままだと、
「都合のいい人」になります。

私たちは「情報」というものの価値と怖さを
今一度捉え直すべきだと思います。

マスコミや学校から流れてくる情報「だけ」を
鵜呑みにしていては、
現実から必ずズレていくでしょう。

現場にいて痛切に思うのです。
学校教育はガラパゴス化していると。

オワコンとまではいいませんが、
今まで「学校」が果たしてきた役割を、
安心してください、
これからも完全保証しますよ!!
とはもう言えないんじゃないかなあ?

批判ではありません。
現実です。

これだけ変化の激しい世の中に対応するには、
公教育はあまりに規模が大きく、
フットワークが重すぎるんだと思うのです。

学校に限らず、
お上のやることは
ときどき、
「はしごを外す」ことがありますよね。

幼いころから
団体行動を訓練され、
一斉に同じテストを受けたり、
みんなで体育祭行事をしたりして、
「和の文化」を体にしみこませます。

全員で競争した末に
大学に入学したのもつかの間、
3年も経たないうちに
新卒一斉採用という試練が訪れて、

みんな同じスーツに身を包み、
同じようなエントリーシートを書き、
髪型も画一的、
話し方もテキパキ喋って試験を受けます。

出る杭は打たれる。
なんでも言うことをソツなく聴ける
いわゆる「良い子」が
尊ばれる社会。

だけど、社会人になったら・・・

次は「個性を発揮せよ」と言われる。

自分にやりたいことをやれ!!と。

こんな世の中の放り出され方をしていたら、
若い子の身がすくむのも
やむを得ないでしょう。

もっと学校が
社会人養成の要素を担えばいいのに、
と思います。

それから、

chatGPTはまだまだ人間の能力には及ばない。
人間はスゴイんだ!!

なんていう楽観論に安眠していると、
あと数十年であっという間に、
追い越されますよ、AIに。

感情を鷲づかみされ、
ごっそり時間とお金と
自由と能力を消費されてしまい、
「だれかのため」に
人生を捧げて終わります、きっと。

私たちは、本気で

個性の伸長を、
自分にしかできない価値を、

一人ひとりが
自分事として追求していかなければなりません。


・・・・・

すみません。

年の瀬に、
思いのまま書いていったら
ずいぶん、暗い内容になってしまいました。

でもでも、
本音を言えば、
これからの社会が楽しみで仕方ありません。

自分の個性に気づき、
自分の強みを磨き続け、
自分だけの価値を
社会のために役立てることができる
人間にとっては、
AIは最高のパートナーになってくれるでしょう。

AIに負けるか、
AIに操られるか
それとも
AIと共存し、
人間として一層、
豊かに生きていけるかどうか?

2024年はそんな分岐の年になる気がします。

常に選択の連続で、
どんな世界線を生きていくのかを
決めていくのは、
最初から最後まで
「自分」です。

人生は「自分」次第。


それは今までも、
これからも
去年今年、
貫く真理ですね。

説教くさい文章ですみません。
みなさま、よいお年をお過ごしください。

最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が少しでもみなさまの気づきにつながったら嬉しいです。

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