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「ライスバーガー」と「おにぎり」のスキマにあるもの
どうにもライスバーガーが、買えない。
仕事がひと段落した時、わたしは高級ハンバーガー屋さんでおいしいハンバーガーを買う。
選ぶのはいつも、真っ赤なトマトやどろりとしたチーズがたっぷり入った、フレッシュなハンバーガー。
香ばしいしょうゆの香りが今にもしそうなライスバーガーに魅かれることもあるけど、やっぱりなかなか選べない。
今日買ったのは、「the 3rd Burger」の「the 3rd Burger」だ。
ハンバーガー屋さんって、いつからこんなに高級になったんだろう。
従来のハンバーガーと高級バーガーの歴史
高級バーガーが、ブームだ。
美味しいのはわかっているけど、そんなにしょっちゅうは食べられない。
億万長者になっても、高いものは高い。
まぁ、わたしの場合、生まれながらの億万長者ではないのも大きいとは思う。
さらに、ハンバーガーが65円だった時代も知ってる世代だ。
どうしても、お財布のヒモがきつくなる。
***
思えば、2000年代前半の日本マクドナルドは、すごかった。
平日なら「ハンバーガー」が、半額の65円で買えた。
いちお「半額キャンペーン」という触れ込みだったけど、気がつくといつも安かった。
「ハンバーガー」だけ3つ買って、ランチにいしている同僚もいて、なんか笑った。
3つ買っても、たった200円。
200円なんて、今だと「カフェラテ」さえ買えない。
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従来のハンバーガーチェーン店は、誰でも手軽に食べられる「ファーストフード文化」を作った。
これは、ある意味、大きな発明。
安い値段で提供するためには、材料や流通にコストはかけられない。だから、保存料をはじめとする添加物はたっぷりだ。おかげで、健康的にはあまりよくないというイメージがついてしまった。
高級バーガーの人気に火がついたのは、この流れを良く思わない人たちが、それなりにいたからだろう。
もちろん従来のハンバーガーチェーン店は、今も人気だ。
でも、昔ほどめちゃくちゃな値段では売られなくなった。
そして、和牛やトリュフ、フォアグラなどの高級食材を使ったグルメバーガーや、味のベースづくりから手作りにこだわった健康志向系バーガーが、次々と登場している。
「ライスバーガー」が買えない理由
高級バーガーは、満足感が高く、たまのごほうびにうってつけ。
でも、やっぱりライスバーガーはなかなか買えない。
どうしても、「ライスバーガー」と「おにぎり」のスキマが気になってしまうのだ。
有名チェーン店のライスバーガーの値段をあげてみると、以下のとおり。
ごはんチキンタツタ(マクドナルド):490円
モスライスバーガー焼肉(モスバーガー):490円
the 3rd ライスバーガー 照り焼きチキン(the 3rd Burger):710円
王道のチェーン店なら500円、高級チェーン店なら700円が一般的。
一方、有名チェーン店の高級おにぎりの値段は、コンビニおにぎりなら、せいぜい300円。おにぎり専門店なら+100円だ。
金しゃり 炭火焼牛カルビ(ローソン):235円
八代目儀兵衛監修おむすび熟成いくら醤油漬け(セブンイレブン):240円
SPAM®むすび(ファミリーマート):297円
スタミナ焼肉(おにぎり専門店ぼんご):400円
高いなら高いなりに、「ライスバーガー」と「おにぎり」のスキマに何かあってほしい。
…が、のぞいても、真っ暗なのだ。
…だと、すればだ。
100円の白ご飯に生醤油を垂らして、オーブンへ。焼きおにぎりにする。
そこに、223円の揚げ鶏(セブンイレブン)、そして、マヨネーズとたまごを混ぜただけのタルタルソースを投入。
これだけで、かなりおいしいライスバーガーになってしまう。
「ライスバーガー」と「おにぎり」のスキマには、何があるのか。
わたしには、もう少し研究が必要だ。
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