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「失敗」と「ミス」と「壁」
この言葉はどれを取っても、あまり良い響きではないでしょうね。。。人の心理とはそういうものですね。では、よく「失敗は成功のもと」などと言われ、むしろ失敗を肯定的に歓迎するムードもあります。ビジネスの社会では、先輩が後輩に向かって声を掛けている光景を良くみますし、書籍にも良く書かれています。

本当にそう思っているのだろうか。。。

特にクリエイティブ系の思考を持って仕事をしている人達は、失敗したくないという気持ちが高い傾向にあると思います。「失敗する」というプライドが許されないのであろうか。大したことでは無いと思うのだが。。。しかしながら、この「失敗」は妄想された虚像であって、要するに逃げているだけである。つまり「失敗=壁」というのは自らが作り上げた虚像であって、脅えてしまって「行動」に移せないだけである。

逆に「ミス」というのは「行動」した前提での結果論であって、言い換えれば同じミスを繰り返さないようにできるチャンスでもあるのです。すぐにでも解決できる問題であり、早く片付けることでPDCAを回すことで会社の成長と社員の成長が成し得るのである。しかしながら、失敗とミスがわからないばかりか混同することで、結果的に本質を見誤ってしまって正しい指導や育成が行われない。行われたとしても、時すでに遅しである。気付いているにも係わらず、行動に移すのに躊躇してしまう。1つはカッコ悪い?1つはどうせ言っても無駄?1つはコストがかかるから叱られる?逆を言い返せば、言えない環境を作ってしまったせいもある事を理解しなければいけない。つまり、これが「風通し」が悪い環境である。

一番ダメなのは、気付かなかったという事です。アンテナの低さもありますが、無関心が一番ダメなことです。気付いたけど先の記述にあるように、言い切れなかったのとは異なる言い訳です。

「壁」=「失敗」と同じで、自然災害などの不可抗力的な「壁」は別としても、大概の「壁」となるものは、自らが作り出す虚像のもので対人関係からしか生じないものである。しかしながら、この問題解決には「スピード」を要するものもあれば、時間を掛けてじっくりと解決を図るべきことかの「タイミング」を見極める必要があります。人は会社の人間関係だけでなく、取引先、近隣、友人、家族、男女関係等など、自分を巡る「関係軸」の中で生きているからである。よって、見誤ってしまうと、この関係軸にヒビが生じたり、助長して傷を広げることに繋がり、不信感を得るばかりか「事件」や「事故」を起こしかねないのである。

この現象は、上位管理職に多く見られる傾向でもある。つまり、嘘をつくなど隠蔽体質であり「あることないこと」を嘆いて見たり、大きく膨らませる傾向もある。例えば業績が悪化しているのは部下のせいであり、業績が良いのは自分のおかげである。甚だしいにも限度があるのだが、真っ向から信じられていると思っているのだが、優秀な社員からは既に見切られているのである。だから、せっかく良い新入社員や見込みがある社員などが残らず、離職に陥ってしまって気付いたら、昔ながらの取り巻き社員しか残っていないのはそのせいでもある。残念なことです。これではいつまでたっても新しい風は入って来ないばかりか、風通しが悪い悪しき組織を育てているのである。

さて、4月に入り新入社員という新しい風が入って来ました。採用するのも研修を行うのもコストです。大きな投資を行っているのです。大事に育てて下さい。その1つにOJT研修というものがあります。所詮、座学は座学であり「ラーニングピラミッド」の理論からすれば、5%くらいしか身に付かない。テキスト等や書籍の読書を入れても、10%前後である。私も社員研修を長きにわたり教鞭をとっているが、最初から分かっているので、敢えてこの事実を伝えた上で、現場からのOJTによって「復習」又は思い返すことができることによって80%近くまで定着できるように指導している。

よって、大概の企業や教育に長けている企業は、このOJTを最も大事にしているのである。これは、教える方にとって、反面教師を是としている事である。二年生や中堅社員が新人社員含め若手社員を現場で育成(同行や同席等)することで、反面教師となって自分も見直しながらOJTとして「教えている」のである。これは一石二鳥の考え方であり、まさに「利益のピラミッド構造」の「トレーニング」にあたる行為であり、ラーニングピラミッドで示されている記憶の定着率である。
ただし、先輩社員が正しいルールや知識を備えていることが前提である。いつの間にかルールが変わっていたり、省かれている業務などは、管理していないマネージャーの指導不足が原因であって一般社員が悪いわけではない。言い方を変えれば、管理者やマネージャーを徹底的に教育しておかなければならない事と、倫理観ある管理者に育成しておかなければならない。つまり「徳」の高い人材を登用しておくべきであろう。私の現役時代はお店の長ばかりが同行者であったように、トップに近い人ほど、この上位管理者をOJTした方が良いであろう。つきなみではあるものの「自分の前に破れない‘壁‘はない」と信念を持つように育ててもらった恩師には感謝している。

インフルエンサー
都合の良い解釈だけすれば「検索」することが日常の行為の一部であり、言い方を変えればなんでも良いから全てをキーワードに切り替えて咄嗟に「検索」することが当たり前の社会になって全世界中の人が行っているのであろうか。「ググる!」(笑)更にはChat.GPT?
よって、この「検索」で得られた回答が全て正しい、真実であると解釈してしまう心理なのであろうか。私も検索することに慣れているものである。
しかしながら、いつも???「なぜ」(目的と根拠)というワードにも精通していることから、全てを鵜呑みにしているわけではない。
お客様がこういうインフルエンサーの戯言を鵜呑みに理論武装して来る場合の対応方法を学んでおいた方が、今の時代では賢い営業スタイルかも知れない。

つまり「事実は真実の敵なり」(ドン・キホーテ)だからだ。
to be continued…