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介護の世界に放り込まれたフィールドワーカー

5月のキックオフから気が付けば3ヶ月!
何とか整ったイベントのテーマは「介護」「ケア」と「働く」です。

介護保険制度がスタートしたのが2000年。
その時。
今回の話し手、中林浦井 基子さんは大学院で何となくジェンダーや労働に関する研究をするつもりでいたそう。

師匠の一言で放り込まれたのは「自分がそんな世界に踏み込むなんて思いもしなかった」ケアの世界。
思いもよらなかった世界へ偶然にもどっぷりと浸ることになったことで見えてきたことがあったのかもしれません。

それまで共同体で支え合ってきたケアが「制度が整う」という事象によって、良い・悪いだけでは語れないどんな影響をもたらしているのか。
そこに従事する人の変化。

「ずっと淡々と。
泥臭く、 愛想ふりまくこともなく、誠実に任務を全うしようとしてきたとは言えるかもしれない。」

チラシにも載せたこの言葉からも、まさに彼女は介護保険制度と共にケアの世界で実践者として、フィールドワーカーとして試行錯誤してきたんだなぁと話を聴いて思いました。

ぜひ見て聴いてのポイント 
「オートエスノグラフィ」

今回は自らがケアマネージャーとして、実践しキャリアを積んでいます。
自らが実践者としてフィールドに身を置きながら省察・研究する「オートエスノグラフィ」として今回語ってもらいます。

聞き手にはプレキックオフでも登場してくれた南米研究の水口くん。
コメンテーターにはわたしの師匠でもある、鵜飼正樹先生にもご登場いただきます。
鵜飼先生は主に大衆芸能について研究していて、先生の研究の話もどこかでしてもらおうと目論んでいます。

おそらく、日常開催されている福祉や介護に関するイベントとは少し違った切り口だと思います。
だからこそ、お聞きいただけたら嬉しいなと思っています。

介護保険制度と共に歩んできた私 
—22年のフィールドワーク

日時:2022年 9月2日(金)19:00~20:30
オンライン(ZOOM)イベント
参加費無料(申し込みはPeatixより)
*カンパ大歓迎です*


介護保険制度スタートから二十余年。
ケアと労働の狭間で試行錯誤するフィールドワーカーによるオートエスノグラフィ。
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超高齢化社会先進国と言われる日本。
2000年の介護保険制度の施行以来、京都・富山・東京でケア現場の最前線に携わり、みえてきた担い手と利用者の変化。

共同体でのケアから制度施行によって労働として変化したこととその矛盾について。
自らがフィールドで実践者として生活をしながら省察し、研究する”オートエスノグラフィ”として話を聴きます。

話し手:
中林浦井 基子(武蔵大学大学院博士課程後期)
富山生まれ。2000年4月京都文教大学大学院文化人類学研究科に入学し、西川祐子氏に師事。
先生から「あなた、介護を(テーマに研究)やりなさい」と言われたことをきっかけに介護の道へ放り込まれる。
その後、京都・富山・東京の介護現場でキャリアを積みながらフィールドワーク。
現在は武蔵大学大学院博士課程後期に在籍しながら現役のケアマネジャーとして勤務。

聞き手: 水口 良樹
コメンテーター:鵜飼正樹(京都文教大学 総合社会学部 教授)

主催: 井戸端人類学 F2キッチン
e-mail: idobata-a-f2@googlegroups.com



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