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引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #2 たりないわたし

おぼろげに(自分への)違和感を覚え始めたあるお休みの夜、
2人でいつものように出かけて友達がやっているバーへ行った。

楽しくお喋りしていると、店主のヤスくんがついこの前お誕生日だったことがわかった。

「おめでとうー!」
「おめでとうございます(彼)」
「良かったらもう1杯飲んで〜乾杯しよ〜!」

と乾杯したのはいいのだが、この時潜在意識のちっせえ私は
『ヤスくんにはいつもめちゃ世話になってるけど、今うちの店の売上悪いしこれくらいしか出来ないな…お金無いし、無理やもん』
と考えていた(恥)
そしてそれをいつも通りの自分やわ、と何とも思っていなかった。

そして軽く飲んで店を出てすぐに彼が、

「ヤスさんにお祝いでタバコ買お」

と言ってコンビニに走った。
はっ!!となって、「あ、あたしも買う!」と追いかけたら
「ワンカートン買うけど?」と返ってきたので、半分出すことで乗っからせてもらった。もう一度お店に戻って、彼はめちゃくちゃ照れくさそうに「おめでとうございます」ってヤスくんに渡してパッと戻ってきていた。

……そしてこの時も一箱だけ買うのかと思ってて、私も一箱買う、って最初言ってたの私…(恥)

彼の方がいつも「お金ない」って言ってるから、きっとそうだろうって思ってた。けど違った。彼は友達とかお祝いとか、そういう時にはパッと動けるしお金も払う。
前にもあったんだ。

私のお店に来ていた若い料理人の男の子で、来週からイタリアに修行行くんですと言っていた子のために
「あの子明日来るの最後やろ?なんかイタリアに持ってけそうなものあったらこれで買って渡しといて」
とお金を託されたことがあった。
え!めちゃええこと言うやん!と褒めると、
「だって凄いことやん。応援したいと思うから」
と言っていた。

帰り道、彼の行動と照らし合わせて私はなんて利己的だったんだろうと思った。
自分の得を考えた行動になってたことに気づいた。
彼は、確かに発言はマイナス思考に感じられるものが多々あったけど、いつも好きな人達のために何かしたいと純粋に思っているし、人が好きだし、今に満足してるように思える。
「夢とか無いねん」て言うのも、今「足りない」が彼に無いからなんじゃないかな。

引き寄せで、今「ある」「足りてる」と感じることが大切と聞いて、
私は「ある」「ある」と考えなくちゃと思い過ぎてそれが執着になってた。
でも潜在意識では「ない」「足りない」と思ってた。
「ある」の自分をやらな!願い叶わんやん!となるのは今「足りない」と思ってるからだ。

だからさっきも自然と「ある」人のムーブではなく、
「ない」人の行動をしてた。トホホやわ。


彼に「さっきありがとうね。カッコよかった、ヤスくんに誕生日プレゼント買ったの」と伝えたら、
「いつもマイコがやってるのを見てるから」と返ってきた。

確かに私もしてた。お金に余裕がある時はしてた。でもきっと偽善だった。
だとしてもそれを見て自然と彼が好きな人達に贈り物をするという行動に繋がったというなら、それでもいいのかもしれない。今回のことは大きな気づきになったし、結果良かった。

気づいたのは、

『彼のことを"足りない""変えたい"と思う私の方が、利己的で、潜在意識がネガティブなんじゃないか』

ということ。

そうだ、目の前に起こることは全て自分が引き起こしたこと。
思考が現実化するんだった。
鏡の法則。

てことは、彼のネガティブな部分が見える時、それは私の心の状態とか潜在意識の状態とかが悪い時なんだ。
私が変わる時。

彼のマイナス発言は、その時私の中にあった言葉じゃないだろうか?
それが具現化したんだ。

「お金がない」「こんな贅沢したらバチ当たる」
今日だってまさに私が思ってたじゃないか。だけど彼が動いて、気づかせてくれた。

ああほんまに、私は前向き風(ふう)やった。ポジティブ風、をやってた。

思い出したら流行病で休業(と時短)中もそれだった気がする。
その時の実はネガティブな考え方が、2年経って今に現実化してるんじゃないか?

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